気候ネットワークは、横須賀火力発電所建設を考える会、石炭火力を考える東京湾の会と共同で、「環境影響評価準備書から読み解く(仮称)横須賀火力発電所新1,2号機計画 ?問題点と事業者にか確認すべきポイント」を発行しました。

 同計画は、東京電力フュエルパワー(株)と中部電力(株)が共同出資して設立した「(株)JERA」が建設予定地で2014年4月以降長期計画停止していた火力発電所のリプレース(建替え)として、設備容量130万kW(65万kW×2基)という大型石炭火力発電所を建設するというものです。事業者は、2014年4月以前に稼働していた状況を「現状」として比較し、同計画は環境負荷が低くなるとして、環境影響評価の手続きを簡略化して進めるなど、さまざまな課題を抱えています。

 

 巨大な火力発電所を作ると、さまざまな環境影響がありますが、準備書は1324頁もあり、内容も専門的で理解することが困難です。そこで、私たちは、発電所が建設されるとどのような環境への影響があるか、市民の皆さんと共に考えるため、また、皆さんが準備書に対する意見を書かれる際の参考にしていただければと考え、急ぎ本冊子を作りました。

 本冊子では、私たちが特に懸念している問題に絞って取り上げています。私たちの懸念に共感される部分がありましたら、この冊子を参考にしながら意見書を書いていていただき、事業者に提出していただければ幸いです。

2018年1月発行 A4版 12p