『Kiko』 AWGLCA1/AWGKP5.1通信 バンコク (2008.4.3)
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『Kiko』 AWGLCA1/AWGKP5.1通信 バンコク
(2008.4.3)
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◆気候ネットワークは、地球温暖化対策に取り組む市民のためのネットワークです。
「Kiko」は、温暖化問題の国際交渉の状況を伝えるための会期内、会場からの通信です。
★2009年末次期枠組み合意に向け、1年9カ月の交渉開始
3月31日からバンコクで、2009年の合意に向けた2013年以降の次期枠組み交渉が開始した。交渉は、バリ会議で新たに設立された条約AWGと議定書AWGという2つの特別作業部会で行われている。
サイドイベントもなく、SBやCOP/CMPに比べ開催されている会議の数は圧倒的に少ないものの、交渉が本格的に開始する会議ということで、世界163カ国から1200人の政府関係者、オブザーバー、メディアが参加。特に、7月にG8開催をひかえる日本からの注目度は高く、多くの報道関係者が来ている。
2つのAWGは並行して開催され、条約AWGの作業プログラム案を検討する非公開の会議以外は、18:00にほぼ終るなど、進行はゆったりペースである。
『Kiko』 AWGLCA1/AWGKP5.1通信 バンコク
(2008.4.3)
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◆気候ネットワークは、地球温暖化対策に取り組む市民のためのネットワークです。
「Kiko」は、温暖化問題の国際交渉の状況を伝えるための会期内、会場からの通信です。
★2009年末次期枠組み合意に向け、1年9カ月の交渉開始
3月31日からバンコクで、2009年の合意に向けた2013年以降の次期枠組み交渉が開始した。交渉は、バリ会議で新たに設立された条約AWGと議定書AWGという2つの特別作業部会で行われている。
サイドイベントもなく、SBやCOP/CMPに比べ開催されている会議の数は圧倒的に少ないものの、交渉が本格的に開始する会議ということで、世界163カ国から1200人の政府関係者、オブザーバー、メディアが参加。特に、7月にG8開催をひかえる日本からの注目度は高く、多くの報道関係者が来ている。
2つのAWGは並行して開催され、条約AWGの作業プログラム案を検討する非公開の会議以外は、18:00にほぼ終るなど、進行はゆったりペースである。
■条約AWG(AWGLCA)
初会合をバンコクで迎えたこの条約AWGの目的は作業計画を決めることだが、米国を含む全ての先進国と途上国が参加し次期枠組みを検討するということで、どのような議論が行われるのか注目が集まった。
しかし、どのように会議が進んでいくのか全体像が判明したのは会議2日目の夕方であった。急に、公式の全体会合が、非公式に切り替わり、(1)長期的な世界の排出目標を含む長期的な協力行動のためのビジョンの共有、(2)国内と国際的な緩和策の強化、(3)適応策の強化、(4)技術開発・技術移転の行動の強化、(5)資金源・投資を提供する行動の強化、という5つの要素について、各国の議論が始まった。
また、その夜に非公開の会議で、2008年までの作業プログラム議長案が示された。この案をベースに作業プログラムの検討は続いているが、依然として具体的な検討項目など肝心な点については議論できていない。明日はもう最終日。今日は、長い夜になりそうだ。
■議定書AWG(AWGKP)
京都議定書の3条9項に基づき、2005年にモントリオールで開催された
COP11/CMP1で設置された特別作業部会である。京都議定書の削減目標を負う先進国の更なる削減について検討が行われており、バリ会議では、2009年での合意にむけ、2008年を中心とする今後の作業計画が決定した。
今回は第5回目の第1部にあたり、京都メカニズムや土地利用変化、温室効果ガス、部門、排出源など先進国の削減目標達成の手法について、ワークショップが行われている。今晩と明日の午前で議長による簡単なサマリーと、コンタクトグループで今回のまとめ案を作成し、明日の午後の全体会合で採択する予定だ。
★問題はそこじゃないんです
「日本が提案するセクター別アプローチは、国別の数値目標に置き換わるもののではない」「共通だが差異ある責任とそれぞれの能力によって、国別削減目標を設定するにあたり、透明性と公平性を確保するために使われるべき」「先進国と途上国に、均一の基準を適用しようとしているわけではない」と、バンコクで発言した日本政府。
しかし、残念ながら3月に千葉で行われたG20での教訓を生かしたこの弁明はあまり役に立っていない。事前に提出された意見書を読んでも、バンコクでの日本政府の発言を聞いても、依然として、「主要排出国」が「国別の数値目標」をもつことが前提になっている。つまり、「主要排出国」に含まれる中国、インドなどに、「国別の数値目標」を課すという提案ということだ。
昨日の条約AWGの発言では、急遽"major emitter(主要排出国)" から"majoreconomy(主要経済国)"と言い換えたが(但し、日本語は、福田首相がダボスで発言してしまったので、「主要排出国」の撤回はなし…。)、他方で、「先進国」や「途上国」の定義を見直す提案をしており、「主要排出国」はさらにその前提を確信的なものにしている。
「主要排出国」に「国別の数値目標」を課そうとしていないのであれば、そのように公式の場で明言し、次回の意見提出で提案し直すべきだ。
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Kiko AWGLCA1/AWGKP5.1通信 No.1
2008年4月3日発行
発行/編集 気候ネットワーク
川阪京子
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初会合をバンコクで迎えたこの条約AWGの目的は作業計画を決めることだが、米国を含む全ての先進国と途上国が参加し次期枠組みを検討するということで、どのような議論が行われるのか注目が集まった。
しかし、どのように会議が進んでいくのか全体像が判明したのは会議2日目の夕方であった。急に、公式の全体会合が、非公式に切り替わり、(1)長期的な世界の排出目標を含む長期的な協力行動のためのビジョンの共有、(2)国内と国際的な緩和策の強化、(3)適応策の強化、(4)技術開発・技術移転の行動の強化、(5)資金源・投資を提供する行動の強化、という5つの要素について、各国の議論が始まった。
また、その夜に非公開の会議で、2008年までの作業プログラム議長案が示された。この案をベースに作業プログラムの検討は続いているが、依然として具体的な検討項目など肝心な点については議論できていない。明日はもう最終日。今日は、長い夜になりそうだ。
■議定書AWG(AWGKP)
京都議定書の3条9項に基づき、2005年にモントリオールで開催された
COP11/CMP1で設置された特別作業部会である。京都議定書の削減目標を負う先進国の更なる削減について検討が行われており、バリ会議では、2009年での合意にむけ、2008年を中心とする今後の作業計画が決定した。
今回は第5回目の第1部にあたり、京都メカニズムや土地利用変化、温室効果ガス、部門、排出源など先進国の削減目標達成の手法について、ワークショップが行われている。今晩と明日の午前で議長による簡単なサマリーと、コンタクトグループで今回のまとめ案を作成し、明日の午後の全体会合で採択する予定だ。
★問題はそこじゃないんです
「日本が提案するセクター別アプローチは、国別の数値目標に置き換わるもののではない」「共通だが差異ある責任とそれぞれの能力によって、国別削減目標を設定するにあたり、透明性と公平性を確保するために使われるべき」「先進国と途上国に、均一の基準を適用しようとしているわけではない」と、バンコクで発言した日本政府。
しかし、残念ながら3月に千葉で行われたG20での教訓を生かしたこの弁明はあまり役に立っていない。事前に提出された意見書を読んでも、バンコクでの日本政府の発言を聞いても、依然として、「主要排出国」が「国別の数値目標」をもつことが前提になっている。つまり、「主要排出国」に含まれる中国、インドなどに、「国別の数値目標」を課すという提案ということだ。
昨日の条約AWGの発言では、急遽"major emitter(主要排出国)" から"majoreconomy(主要経済国)"と言い換えたが(但し、日本語は、福田首相がダボスで発言してしまったので、「主要排出国」の撤回はなし…。)、他方で、「先進国」や「途上国」の定義を見直す提案をしており、「主要排出国」はさらにその前提を確信的なものにしている。
「主要排出国」に「国別の数値目標」を課そうとしていないのであれば、そのように公式の場で明言し、次回の意見提出で提案し直すべきだ。
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Kiko AWGLCA1/AWGKP5.1通信 No.1
2008年4月3日発行
発行/編集 気候ネットワーク
川阪京子
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