気候ネットワークが協力するイベントです。

タイトル

「熱帯泥炭は地球の心臓と肺」
?ボルネオ熱帯林から見る地球温暖化防止の最前線?

日時 2017年12月2日(土)14時から16時30分
会場

大阪聖パウロ教会1F(大阪市北区茶屋町2-30)

地図・

アクセス

http://kansaingo.net/access/

  • 阪急電車「梅田」駅茶屋町口より徒歩5分
  • 地下鉄御堂筋線「梅田」駅北口より徒歩5分
  • JR「大阪」駅より徒歩10分
趣旨
 熱帯の泥炭地は、膨大な量の炭素と水を貯留しています。この熱帯泥炭地が、オイルパームやパルプのプランテーションによる乱開発(泥炭分解を促進する企業活動)で、水を失い、同時に泥炭が分解(冷たい燃焼・微生物分解と熱い燃焼・火災分解)し、地球規模で温暖化を促進する要因となっています。
 気候変動枠組み条約では、高密度炭素貯留生態として、1)泥炭・低湿地、2)海岸域生態(マングローブ、珊瑚等)、3)永久凍土を重点的保全対象と位置づけ、各種の取り組みがなされています。ちなみに、海岸域生態の炭素をBlue Carbonという呼び方が一般化してきていますので、我々は、泥炭水が紅茶色ですので、泥炭炭素をGold Carbon、永久凍土の炭素(主にメタン)をSilver Carbonと呼びます。つまり、貯留炭素を保全し、更に貯留炭素を増やすとすると、泥炭炭素はGoldに相当する価値があるという意味です。
 日本はこの分野の研究で先端的レベルにあるので、それらの紹介をしつつ、熱帯泥炭地の回復(Restoration)・修復(Rehabilitation)・保全(Conservation)の方策について考察します。このことが達成されると、熱帯泥炭(森林)地は、二酸化炭素を取り込んで酸素を供給する肺機能を回復し、水の貯留と循環で心臓機能を回復し、地球を健全化する力を取り戻します。
講師紹介
講師:大崎 満さん(北海道大学農学研究科名誉教授)
 熱帯泥炭地研究の世界的権威として知られ,地球温暖化に決定的な役割を果たすボルネオ島の熱帯泥炭地について,20年以上にわたって現地のパランカラヤ大学との共同研究を牽引して来られました。また,WWF等のNGOとの共同研究,JICAによる森林火災防止・泥炭地回復プロジェクトなどでの政策的提言にも積極的に関わってこられました。編著書『ボルネオ 燃える大地から水の森へ』(岩波書店)は熱帯泥炭地を知る最良の入門書。
参加費 無料
定員

35名(*終了後懇親会を開催します。ご参加希望の方はおっしゃってください。)

申込み
※申し込み・問い合わせは,こちらの申し込みフォームからご入力ください。

問合せ

メール:info@hutangroup.org

TEL:090-8145-1146(担当:石崎)

主催
ウータン・森と生活を考える会
協力 気候ネットワーク