Hot Talk Now!?(ほっとくの!?)温暖化
気候ネットワーク E-mailニュース 2005年12月10日<第211号>
  私たちはめざします
 1:抜本的な国内政策で京都議定書の6%削減を!
 2:環境重視の社会経済システムを!
 3:市民・地域主導で温暖化防止の促進を!
 4:政策決定プロセスに市民の参加と情報公開を!
 5:南北の公平をめざし、南の人々と連携を!
 


市民が進める温暖化防止2005
日時:12月17日(土)〜18日(日)
場所:ハートピア京都(京都市中京区)
参加費(2日分):一般1500円、会員・学生1000円
★17日(土)分科会
○フロン対策分科会、○関連企画「蛍光管の適正処理をめざして」、○地域温暖化防止分科会、○国際動向分科会、○自然エネルギー分科会、○温暖化防止教育分科会、○炭素税分科会、○メディアと温暖化情報分科会
★18日(日)全体会「脱温暖化型社会への道」
○気候の危機フォーラムin京都、○COP/MOP1報告、 ○ディスカッション・地域の温暖化対策促進
詳細はホームページにて。問合せ:京都事務所まで

  政府・国会・NGO関連

経産省RPS検討小委、自治体などからヒアリング
 11月29日、総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会第2回RPS法評価検討小委員会が開催された。前回に引き続き有識者ヒアリングが行われ、岐阜県立森林文化アカデミーの熊崎実氏、風力発電推進市町村全国協議会の高田和彦氏、サミットエナジーホールディングス株式会社の溝渕寛明氏、23区南生活クラブ生協の吉田由美子氏が意見陳述を行った。熊崎氏や高田氏からは、バイオマス・風力発電促進のためには長期間・高価格で電気を買い取る制度が必要との見解が示された。次回は22日。(問合せ:資源エネルギー庁新エネルギー対策課 TEL:03-3501-4031)

経産省自主計画フォロー審議会、4WG開催
 産業構造審議会・総合資源エネルギー調査会日本経団連環境自主行動計画フォローアップ合同小委員会はこの間4つのワーキンググループ(WG)を開いた。いずれも各業界から温暖化対策の取組状況について報告を受け議論した。11月29日の化学・非鉄金属WGでは全業種で2010年の原単位目標を既にクリアしているが、その目標が「1990年レベル維持」など甘いものが多い。7日の資源エネルギーWG(電気・石油精製・都市ガス等)では電力業界における原子力発電の位置付けについて議論となったが、電気のCO2排出原単位停滞の原因は原発依存の破綻に加え石炭火発の激増がある。同じく7日には電子・電機・産業機械等WGが、8日には自動車・自動車部品・自動車車体等WGが開かれた。(問合せ:経済産業省環境政策課 TEL:03-3501-1679)

炭素税導入、与党税調で最後の詰めの議論
 2007年1月からの環境税(炭素税)導入に関する詰めの議論が、現在与党で行われている。自民党の環境・農林両部会に続き公明党の環境部会も11月22日に案を取りまとめたが、自民党部会と異なり、税率を炭素トン当たり3000円に引き上げガソリン等の適用停止を含まないものとなっている。一方自民党の税制調査会は先月末から2006年度の税制改正を検討中であり、小委員会でのテーマ別集中議論の中で9日には環境税も取り上げられた。現時点では環境税導入は未定で、最終的に与党において決着するのは、昨年同様15日頃となる見通しである。実効性・効率性・公平性が確保された良い制度で早期導入が決まることを望みたい。
 一方道路特定財源については9日、政府・与党で基本方針が決まった(http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/06/061209/01.pdf)。「一般財源化を図ることを前提とし来年の議論の中で具体案を得る」と抽象的な文言だが、「環境面への影響にも配慮し現行の税率水準を維持する」と課税側のCO2排出抑制効果に言及されている。
 また石油及びエネルギー需給構造高度化対策特別会計(石油特会)と電源開発促進対策特別会計(電源特会)の統合も政府・与党で決まり、経済産業省は2007年度からの実施を目指す(8日の同省大臣・事務次官会見より)。

フロン回収・排出抑制についての報告案を議論
 2日、中央環境審議会と産業構造審議会のフロン回収・破壊WGの第4回合同会議が開催され、報告書の案が提示された。案には、業務用冷凍空調機器からのフロン類の回収を強化する方策として、廃棄から回収までの経路を管理する制度の導入や機器の修理・整備時にも回収を義務づけることなどが示された。また、断熱材の発泡剤やダストブロワーとして用いられるフロン類についてはノンフロン化を進めていく方針を示し、技術開発などの対策を推進するとした。次回は1月25日、報告書の取りまとめを行う予定。(問合せ:経済産業省オゾン層保護等推進室 TEL:03-3501-4724)

住宅・建築物の省エネ判断基準パブコメへ
 6日、総合資源エネルギー調査会省エネルギー基準部会住宅・建築物判断基準小委員会と社会資本整備審議会建築分科会住宅・建築物省エネルギー部会の第1回合同会議が開かれた。これは、8月に国会で成立した省エネ法改正に伴い、床面積2000平方メートル以上の非住宅建築物の届出義務に新築・増改築に加え大規模修繕が加わったこと、住宅についても床面積2000平方メートル以上のものについて新築・増改築と大規模修繕時の届出が義務化されたことに関する判断基準や設計・施工指針の改正を行うもの。委員からは「今回含まれていない基準そのものの強化も今後検討すべき」との意見も出された。案は了承され、近日中にパブリックコメント募集が行われる。次回は1月24日の予定。(問合せ:資源エネルギー庁省エネルギー対策課 TEL:03-3501-9726)

環境省、環境税についてのアンケート実施
 環境省は5日、インターネットで実施した環境税についてのアンケート結果を発表した。アンケートには全国の20歳以上1442人が回答。月額180円の負担で太陽光発電50万戸分などの普及を後押しできるとした環境省の環境税提案を受け入れるかという質問では、「受け入れる」という回答が26.6%で、「どちらかといえば受け入れる」の51.1%を合わせると8割近くが容認すると回答した(問合せ:環境省環境経済課 TEL:03-5521-8230)。なお今年7月に内閣府が行った世論調査では、環境税について「反対」が32.4%で「賛成」の24.8%をやや上回っていた(第208号参照)。

算定・報告・公表制度について意見募集
 温室効果ガス排出量の算定・報告・公表制度の導入にあたって定められる政省令のうち、報告事項、報告単位、情報処理の方法についての意見募集が行われている。募集期間は12月22日まで。募集要領等についてはホームページ(http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=6614)より。(問合せ:環境省地球温暖化対策課 TEL:03-5521-8249)

28件目のCDM/JIプロジェクトを承認
 政府は12月5日付で、リコーがインドで行う既存の賃貸式ディーゼルポンプを足踏み式ポンプに換えることでディーゼル燃料を節約するというCDMプロジェクトを承認した。(問合せ:経済産業省環境政策課 TEL:03-3501-1679)

  科学・技術関連

国環研、民間航空機を利用してCO2濃度を測定
 国立環境研究所は30日、民間航空機にCO2測定装置を取り付けて観測を行うプロジェクトに成功したと発表した。成田からバンコク、ジャカルタ、北京間を計4往復観測して得られたデータから、高精度で観測できることが実証された。民間航空機を利用したCO2観測はこれまでのチャーター機を使った観測に比べて頻度や領域を飛躍的に向上することができるため、大陸別のCO2吸収・放出量の推定精度向上など地球上のCO2循環を理解するのに大きく貢献することが期待できるという。(問合せ:国立環境研究所企画・広報室 TEL:029-850-2303)

  国際動向関連

モントリオール会議終了、京都2へ動き出す
 10日未明に終了した気候変動枠組条約第11回締約国会議および京都議定書第1回締約国会合(COP11/COPMOP1)は、遵守制度を含む京都議定書の運用ルールを全て採択したのと同時に、京都議定書の第2約束期間に続く次のステップについてのプロセスに合意した。これにより議定書は完全に実施段階に入り、また、「京都2」へ向かって先進国がさらに大きな削減へ向けて行動し、幅広い国々が参加する道筋を開くことになった。ここでもアメリカの妨害的な姿勢が目立ったが、最後には対話を始めるとの合意に至った。京都議定書の次の段階へ進むことを確信付けた「モントリオール行動計画」は歴史的な合意であったといえる。期間中に気候ネットワークが発行した『Kiko』全5号と声明文は気候ネットワークのホームページに掲載している。(問合せ:東京事務所へ)

気候変動に関する世界市長・首長協議会を設立
 5日、COP11/COPMOP1が開催中のカナダ・モントリオールで「気候変動に関する世界市長・首長協議会」の設立総会が開催された。協議会は、京都市の桝本頼兼市長が発起人となって世界の各都市に参加を呼びかけていたもの(第200号参照)で、京都、モントリオールのほかドイツ・ボン、米国・シアトルなど14都市の市長らが参加を表明した。

  各種お知らせ

第3回 新エネ利用特措法改正検討委員会
日時:12月14日(水)12:30〜14:30
場所:衆議院第2議員会館第1会議室(東京都千代田区)
内容:主に自然エネルギー促進のコスト面・経済面の仕組み(ランニング(kWh)補助、リスク低減など)について
問合せ:「自然エネルギー促進法」推進ネットワーク(GEN) TEL:03-5318-3332

北京自然エネルギー国際会議2005参加報告会
日時:12月14日(水)15:00〜16:00
場所:参議院議員会館特別会議室(東京都千代田区)
報告(予定):小杉隆(衆議院議員)、木村仁(参議院議員)、加藤修一(参議院議員)、高見牧人(資源エネルギー庁)他
問合せ:GEN TEL:03-5318-3332

パンフレット「炭素税ってなんだろう?」を改訂
 気候ネットワークが作成した「炭素税って何だろう?」を最新状況に合わせて改訂しました。1部200円(送料別)です。ご利用の方は気候ネットワークにお問い合わせ下さい。

『地球温暖化防止の市民戦略』発行!
気候ネットワーク編(編集代表:平田仁子)
中央法規出版、A5判・約280頁
定価2100円(本体2000円+税)、9月20日発行
 各分野の排出動向と政策の問題点について詳細に分析・評価し、これからの政策のあり方を具体的に提案しています。また、温暖化対策にとって重要な情報公開や市民参加の必要性などについても取り上げています。温暖化防止に取り組むための参考書籍として、ぜひご活用ください。(一般書籍ですので、お近くの書店でお買い求め下さい)

『よくわかる地球温暖化問題 改訂版』好評発売中!!
 気候ネットワーク編・中央法規出版

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