気候ネットワーク 市民のチカラで、気候変動を止める。

用語集:地球温暖化キーワード:な〜の


二酸化炭素【carbon dioxide】

温室効果ガスの代表で、近年の地球温暖化の加速に最も影響を及ぼしている気体。京都議定書の対象ガス。石油・石炭などの化石燃料を燃やしてエネルギーを取り出す際や、セメント製造などの工業プロセス、廃棄物の燃焼、燃料の燃焼などで排出される。産業革命以来の地球温暖化への影響の6割を占め、日本の温室効果ガス排出量の9割強を占めている。


二酸化炭素回収・貯留【CO2 capture and storange(CCS)】

大規模発生源で発生したCO2を回収し、一定期間にわたり海底や地下に貯留すること。化石燃料消費を減らさずに地球温暖化に対処しようとする方法。多くの先進国が研究を進めているが、回収・貯留に際しかなりのエネルギーを消費するという問題点がある。具体的検討が進められているのは地下貯留だが、CO2の相変化による地下岩盤のダメージが懸念される。また、海底貯留の場合には、海の生態系に関し未解明のことが多く、CO2を溶かした海域が酸性化したり、貯留したCO2が突出して海域の広範囲が無酸素状態になって生態系に危機的影響を与える可能性がある。


二酸化炭素濃度【carbon dioxide (CO2)concentration】

二酸化炭素(CO2)の大気中濃度をいう。産業革命前に280ppm以下で安定していたCO2濃度は、現在393.1ppm(2012年)まで上昇した。IPCCの第5次評価報告書では、産業革命以降の気温上昇を2.0~2.4℃にとどめるには、2050年の二酸化炭素濃度を350~400ppmにおさえなければならないとしている。


熱塩循環【thermohaline circulation】

深層を含めた海水の地球規模の大きな循環のこと。高緯度に運ばれた暖かい海流が、冷たい大気とぶつかって水分蒸発、塩分濃度上昇を起こし、重くなった海水が深層まで沈みこむ結果起こるため、そう呼ばれる。気候変動の影響で循環が停止する可能性が指摘されており、実際に流れが弱まる傾向が観測されている。ヨーロッパに温暖な気候をもたらすメキシコ湾流が弱まると、ヨーロッパ北西部の国が寒冷化すると見られ、大規模な気候変動の一例として懸念されている。


燃費【fuel efficiency】

自動車のエネルギー効率を測定する指標で、燃料1リットルで走る距離で表す。燃費の良い車を低燃費車と称する。走り方によって消費量は様々であるため、政府は車両重量2.5トン未満の車はJC08Hモード、車両重量2.5トン以上の車についてはJE05モードという標準走行パターンを決め、この燃料消費量で車の燃費を計算し、燃費基準を設けている。


燃料転換【fuel switch/fuel conversion】

燃料を換えることで、CO2排出量を削減する対策のこと。石炭から天然ガスに転換すると、燃料消費時のCO2排出量は半分近くになる。化石燃料から再生可能エネルギーへ転換する対策も広い意味での燃料転換。


燃料電池【fuel cell】

水素と酸素を化学反応させて電気を取り出す発電装置。発電効率は40~65%と高く、コジェネレーション(熱電併給)にすると80%にもなるとされ、効率の良い分散型の電源として期待されている。水素は天然ガスやメタノールなどから取り出す方法がある。工場や業務施設用の据置型は一部で使われ始めており、燃料電池車も実用段階に近づいているが、まだコストがかなり高い。


ノンフロン【not-in-kind technology】

従来のフロン・代替フロン(CFC・HCFC・HFC)に代わる、オゾン層破壊もせず温暖化も進めない、自然系の物質などを指す。炭化水素を使用したノンフロン冷蔵庫が、日本では家庭用冷蔵庫の冷媒として広く製造されるようになっている。また、ノンフロン断熱材も実用化にあり、完全な転換が期待される。ただ、ルームエアコンや自動車のカーエアコンの冷媒はノンフロン化が実用化していない。このようにノンフロン化することを脱フロンともいう。