気候ネットワークでは、2015年8月14日に、仙台市内で建設着工予定の小型火力発電所について、事業者である関電エネルギーソリューション、伊藤忠エネクス、仙台パワーステーションに対して事前の説明会を開催してもらうよう、地元宮城県の方たちとともにお願い文を送付しました。

 環境アセスメントの対象にもなっておらず、住民への事前説明会なども開催されていないことから、10月の着工前にぜひとも説明会を開催していただきたいと考えています。

 

申し入れの内容

株式会社関電エネルギーソリューション 代表取締役社長 白井良平様
伊藤忠エネクス株式会社 代表取締役社長 岡田賢二様
仙台パワーステーション株式会社 代表取締役副社長 尾﨑信介様

仙台パワーステーション石炭火力発電所建設計画について地元説明会の開催のお願い

2015年8月14日

 拝啓 残暑厳しき折、貴殿に置かれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

 報道では、特別目的会社「仙台パワーステーション」(関電エネルギーソリューションと伊藤忠エネクスによる出資)により、仙台港付近に11.2万kWの石炭火力発電所の建設計画があると伝えられています。

 本事業は、発電所の環境アセスメントの対象外の小規模な発電所であるため、計画については報道で伝えられている以上の十分な情報を知ることができません。またこの先も、市民が、本事業についてなんら情報を得られないままに、発電所が建設され、運転されていくことは、望ましいものではないのではないかと考えております。

 しかし、石炭火力発電所は、二酸化炭素や大気汚染物質、重金属などを排出します。新規石炭火力発電所の建設計画では10月にも着工が始まると伝えられていますが、仙台市内における新規の発電所の建設について、環境や健康にどのような影響があるのかについて知りたいと考えています。そのため、建設に着手される前に、事業者の皆様にご説明をいただけないかと思っております。

 つきましては、着工前に、仙台市内において説明会の開催を要請したく、ここに書面にてお願い申し上げます。

 ご多忙中のところを恐縮に存じますが、ご返事賜りたくお待ちしております。

敬具

NPO法人気候ネットワーク
代表 浅岡 美恵ほか
東北大学教授・学生・宮城県民10名共同

問い合わせ

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