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【プレスリリース】40基以上の石炭火力発電所の新設で大気汚染が悪化 — 全国初の石炭汚染シミュレーションマップを公開 –(2018/3/19)


40基以上の石炭火力発電所の新設で大気汚染が悪化
— 全国初の石炭汚染シミュレーションマップを公開 —

2018/03/19
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン
NPO法人 気候ネットワーク

 国際環境NGOグリーンピース・ジャパンと特定非営利活動法人気候ネットワークは、3月19日、日本の石炭火力発電所から排出される大気汚染物質の拡散を示すシミュレーションマップ「石炭汚染マップ」(注1)を公開しました。同マップでは、現在日本各地で建設が計画されている石炭火力発電所40基以上が稼働した場合、追加的に発生する大気汚染の状況を視覚的に示しており、発電所建設地の近隣住民の方などが、周辺におよぶ汚染状況を確認することができます。

 パリ協定締結後、地球温暖化や大気汚染を悪化させる石炭火力発電所の建設・運転が世界で停止され、石炭火力への投融資が引き揚げられるなど、よりクリーンなエネルギーへの移行が加速しています。一方、日本では未だに100基以上の石炭火力発電所が稼働しており、さらに40基以上もの新設計画が着々と進められ(注2)、世界の流れに逆行する状況が続いています。既存の発電所に加えて、これらの新設計画がすべて現実となれば、大量の温室効果ガス(二酸化炭素:CO2)が排出され、大気汚染による周辺住民への健康影響も懸念されます。例えば、複数の新設計画が東京湾岸で進んでおり、東京地域でも呼吸器疾患等の患者が増えると見込まれています(注3)。

 本マップは、現在計画されている40基以上(2000万kW以上)の石炭火力発電所からの大気汚染物質(注4)の推定排出量データを、大気汚染モデル(注5)に落とし込んでいます。マップの利用者は、各石炭火力発電所から排出される月ごとの大気汚染物質、特に健康被害との関連性が高い、二酸化窒素(NO2)、二酸化硫黄(SO2)、PM2.5の排出シミュレーション結果を確認することができます。

 石炭火力発電所は、一度建設して稼働し始めると、長期にわたってCO2および汚染物質を排出し続け、地球温暖化を悪化させるとともに環境・住民への悪影響をおよぼします。「石炭汚染マップ」では、多くの方に、石炭火力発電による大気汚染の問題が広く共有され、これらの新設計画が見直されることを強く求めます。

 

注1)「石炭汚染マップ」
本サイトは、現在把握できている建設予定の石炭火力発電所の情報、現在入手可能な各種データベース(地形・気象データ等)、大気汚染データ(国立環境研究所より2014年の県別データを入手)を用いて行ったシミュレーション結果を表示しています。内容や表記に関しての責任は、グリーンピース・ジャパンおよび気候ネットワークにあります。

注2)石炭発電所新設ウォッチ 

注3)『石炭汚染マップ』 大気汚染シミュレーションから予測される健康影響

注4)微粒子浮遊物質、窒素酸化物、硫黄酸化物

注5) 地形・気象データ等を大気拡散モデル(CALPUFFモデル)へインプットしている。

プレスリリース本文(PDF)

40基以上の石炭火力発電所の新設で大気汚染が悪化– 全国初の石炭汚染シミュレーションマップを公開 —

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