「スタッフの日々」カテゴリーアーカイブ

パタゴニアの環境配慮型食品〜パタゴニア・プロビジョンズ

こんにちは。気候ネットワークの桃井です。

売上の1%を環境活動に寄付するパタゴニア

さて、このブログにパタゴニアの広告バナーが数ヶ月前から貼られていることに気付いていただけてるでしょうか?

パタゴニア

パタゴニアは、アウトドア衣料品のメーカーで、売上1%を環境団体に寄付しています。気候ネットワークもその寄付をいただいて活動に充てています。また、東北(仙台)、関東(千葉、神奈川、東京)、関西(京都、神戸)、九州(福岡)と全国各地のパタゴニアのスタッフの皆さんが、活動にも積極的に参加してくださっているというとてもありがたい存在です。

このバナーをクリックして、リンク先にあるパタゴニアのオンラインストアでパタゴニア製品を購入すると、その売上の一部が気候ネットワークに寄付されるという仕組みになっています。ということで、ぜひパタゴニア製品をご購入される方は、こちらをクリックしてからお買い求めくださいませ(笑)。

パタゴニアのこだわり

パタゴニアの環境活動は寄付だけではありません。むしろパタゴニアの事業活動の方にこそ私たちは目をむけるべきでしょう。

環境に与える影響をできるだけ小さくするために素材の環境適合性への配慮、製造時等でのエネルギーや水の利用などにこだわり続けています。また製品の製造に関わる労働者の環境にも徹底して配慮がなされたフェアトレード商品であるという点から、契約工場の情報も開示されているという意味でも、企業の社会的責任を徹底したビジネスが展開されているのです。

パタゴニア・環境への影響
http://www.patagonia.jp/environmental-impact.html

おいしく安心な食品ビジネスも展開

パタゴニアでは約2年前から食料品の販売もはじめられています。こちらも、環境や安全、種の保存などへの配慮という点でこだわりを徹底したものばかりです。パタゴニアが食品分野に進出したのも、環境配慮を貫いた食品を世の中に示すためなのだということです。パタゴニアがなぜ食品を?と思われた方はぜひこちらの創始者であるイヴォン・シュイナードさんメッセージをご覧ください。

それで、先日(といっても1ヶ月以上前ですが)、うちのオフィスのランチタイムに、そのパタゴニアの食品(プロビジョンズ)の試食会を行いました。

スープ:レッドビーンズチリ

オーガニック認証済みのレッド・ビーンズやうずら豆、トマト、にんじん、パプリカ、ハーブやスパイスを使ったスープ。沸騰したお湯に入れて、中火で1分煮込んで蓋して9分で完成。

こちらスパイスの効いたスープですが、大きなレッドビーンズがこれでもかというくらいたくさん入っているので、豆好きの方にはたまらないと思います。2人分とのことですが、それなりに量があるので、カップに入れて飲めば5~6人で分けても良いくらいです。

セイバリー・グレインズ:-グリーンケール+カムット

オーガニック認証済みのキヌアなどにハーブやスパイス、グリーンケールやマッシュルームの入った穀物料理です。沸騰したお湯に中身を入れて、蓋をして10分待つだけで完成。


ランチのときにつくってもらったハンバーグを乗せて食べました。味付けが少し薄めなので、お魚とかお肉とかと合わせて食べると美味しいです。

 

 

セイバリー・グレインズ:-マッシュルーム+カムット

オーガニック認証済みのキヌアなど穀物に3種類のマッシュルームが入った食品で、それだけでもすごく美味しいです!こちらも沸騰したお湯に中身を入れて、蓋をして10分待てば完成。みんな、おいしい、おいしいと大好評でした。

 

安心でおいしいオーガニックの環境配慮型食品

いずれのお料理もおいしいのですが、何よりもおいしいものをオーガニック認証されたこだわりの素材で安心していただける点が良いですよね。動物性のものが使われてないので、ベジタリアンやビーガンの方にもお薦めです。

↓↓ぜひこちらのリンクからチェックしてみてください!

パタゴニア

インドネシアで進む泥炭地破壊と私達の生活

京都事務所の有木です。2月の3日および4日に大阪で開かれた「ONE WORLD FESTIVAL」に参加してきました。

ONE WORLD FESTIVAL 会場の様子

 

インドネシアNGOが語る熱帯泥炭地と私たちの暮らし

2日目の午前中は「ウータン・森と生活を考える会」が主催する講演会「つながってる!インドネシアNGOが語る熱帯泥炭地と私たちの暮らし」に参加しました。インドネシアのNGOで活躍するヨヨさん(Yoyok Wibisonoさん)から、インドネシアの「熱帯泥炭湿地林」の破壊の問題について話を聞くことができました。


泥炭地の問題を説明するヨヨさん

熱帯泥炭地の破壊が温暖化の原因になっている

1つ目のポイントは、インドネシアにおけるCO2排出の最大の原因が熱帯泥炭地の破壊によるものだということです。

泥炭とは、主に植物が不完全に分解して堆積した一種の有機質土壌のことであり、泥炭がある厚さ以上堆積している場所を泥炭地と言います。手付かずの泥炭地はCO2や水を吸収する役割を果たし、「炭素の貯蔵庫」とも呼ばれています。

しかし、近年原生林が伐採され、アブラヤシなどのプランテーションが進められてきたことで泥炭層の分解・酸化が進み、蓄えられたCO2が大気中に放出されているそうです。また、泥炭地で発生する火災も大きな問題となっています。プランテーションにより水分が失われたことで泥炭層の乾燥が進み、火災が発生しやすい状況になっているそうです。一度火災が発生すると消し止めるのは非常に困難であり、大量のCO2を放出してしまします。

熱帯泥炭地破壊の原因は我々の生活にある!

2つ目のポイントは熱帯泥炭地破壊の最大の原因であるアブラヤシなどのプランテーションは、日本にいる私達の生活と大きく関係しているという点です。

アブラヤシから取れるパーム油は私たちの身の回りにある食品や化粧品、洗剤などに大量に使用されています。ポテトチップス、マーガリンなどは、特に明記されていない限り、ほぼパーム油が使われています。日本の私たちがパーム油を使えば使うほど、インドネシアではプランテーションが進み、泥炭地破壊が進行すると考えられます。

企業の「倫理的な」活動に期待

「これらの事実を重く受け止め、私達の生活をもう一度見直すことが必要である」と、「ウータン・森と生活を考える会」の石崎雄一郎さんは訴えていました。油の使用量を減らす、パーム油ではなく国産の油を使う、パーム油を使う場合は認証マーク(RSPO)のついたものを購入する、などの対策が考えられるそうです。

パーム油を使って食品などを作っている各企業はこの問題をどの程度認識しているでしょうか。泥炭地破壊など地球規模の環境問題の解決のためには、大量生産を行う企業の協力が必要不可欠です。これらの企業が「倫理的な(エシカル)」企業活動を行い、問題解決に向けてムーブメントを起こすよう、訴えていきたいと感じました。


質疑応答の様子

SDGsの達成にむけて

ヨヨさんは、長年にわたりインドネシアの熱帯林と泥炭地の復旧に尽力してきました。彼の発言で印象に残っているのは、プロジェクトを行う場合、環境の回復だけではなく地元に住む方々の生活についても同時に考える必要があるということです。

プランテーションは確かに大きな環境破壊をインドネシアにもたらしましたが、一方で現地の労働者の収益源となっているという側面もあります。SDGs(持続可能な開発目標)の17の目標には「陸の豊かさを守る」、「気候変動への対策」のほか、「人や国の不平等をなくす」、「すべての人に健康と福祉を」といったものが含まれています。持続可能な社会を実現するためには、これらの要素を総合的に考えていく必要があることを痛感しました。

映画「不都合な真実2 放置された地球」~ノーベル平和賞のアル・ゴア氏が語る、気候危機とのたたかい~

京都事務所の伊与田です。先週、公開中の映画「不都合な真実2 放置された地球」を観てきました。いわずとしれた、2006年公開の映画「不都合な真実」の続編で、地球温暖化問題に警鐘を鳴らす米国の元副大統領アル・ゴア氏(ノーベル平和賞受賞)が気候危機に立ち向かう姿を追ったドキュメンタリー映画です。

映画「不都合な真実2 放置された地球」

公式ウェブサイト:http://futsugou2.jp/
劇場公開日(日本):2017年11月17日
総合評価:★★★★☆

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南太平洋の島国 フィジーにて

COP23に向けてフィジーに広がる気候変動への意識

今年の夏の間、COP23ボン会議の議長国を務めるフィジーに滞在する機会を得た。南太平洋に浮かぶ332の島からなるフィジーは、美しい海の高級リゾートのイメージがあるだろうが、世界で最初に京都議定書とパリ協定を締結した国でもある。滞在中、現地の新聞には毎日のように気候変動関係のニュースが登場していた。また、首都スヴァや国際観光都市ナンディなどで開催される地域のお祭りのテーマに「気候変動」が掲げられるなど、議長国を務めるCOP23をひかえて、気候変動の意識を盛り上げようという意欲が随所で感じられた。

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NPOが年次報告書をつくる意味~気候ネットワーク年次報告書2016の5つの工夫~

京都事務所の伊与田です。

先日、気候ネットワークでは、2016年度の年次報告書を公開しました。それは、こちら

*この年次報告書は、気候ネットワークのウェブサイトでも閲覧・DLできます。

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海での温暖化現象:サンゴの白化の北上 サンゴ礁は回復できるか

東京事務所の鈴木です。また今年も暑い夏がやってきました。サンゴ礁の状況が気になる季節です。

2016年の夏はグレートバリアリーフの白化現象だけでなく、沖縄の周辺、特に国内最大の石西礁湖(せきせいしょうこ)でも大規模なサンゴの白化現象が深刻化したことが話題になりました。この過去最大級の大規模な白化現象の状況を踏まえ、環境省は今年4月、地球温暖化防止対策の推進などを掲げた「サンゴの大規模白化に関する緊急宣言」をまとめています。

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岡山県西粟倉村の『上質な田舎』を目指した、低炭素モデル社会の創造

1.西粟倉村の概要

 西粟倉村は岡山県の東北端部に位置する人口1,547人の小さな村だ。面積の95%は森林が占め、森林面積の約85%がスギ・ヒノキの人工林である。そのため長期的な間伐等の適切な森林管理が必要である。2004年8月に、近隣地域との合併協議会を住民投票の結果に基づき離脱して以来、村面積の大半を占める森林を軸とした地域活性化を通じて、小規模自治体としての生き残りを模索してきた。

 近年は森林整備と合わせた材の活用やエネルギー利用に取り組み、地域資源を活かした地域づくりに取り組む先進的な自治体として注目を集めている。 続きを読む 岡山県西粟倉村の『上質な田舎』を目指した、低炭素モデル社会の創造

春、新生活、新しい電気~電力自由化から1年。広がる選択肢~

春ですね。京都も桜が咲き始めています(朝6時くらいに哲学の道に行くと落ち着いたきれいな空気の中で満開の桜を楽しむことができますよ)。

電力自由化から1年 電力会社切り替えは300万件以上に

2017年4月1日で、電力小売全面自由化の開始から1年がたちました。現在は、一般家庭でも、たくさん電力会社の中から自分の好きな電力会社を選べます。すでに切り替え件数は約311万件になっているそう。

「電力自由化が始まったことは知ってるけど、様子見していた」という方も多いと思います。しかし、もう1年がたって、電力会社の選択肢も増えてきました。まだ切り替えてない人は、この「春、新生活」なタイミングで、ぜひ切り替えを検討してみてください!

参考記事:電力会社、まだ変えてないの?~乗り換えをおすすめする5つの理由~

電力会社を切り替えてみた~個人的体験談~

電力会社の切り替えについて、私の個人的な体験を少しだけ紹介します。 続きを読む 春、新生活、新しい電気~電力自由化から1年。広がる選択肢~

福祉と自然エネルギーのまち湖南市(滋賀県)

近年、日本各地でそれぞれの地域の特性を活かして、再生可能エネルギーによる地域づくり、まちづくりに取り組む事例が生まれはじめている。

気候ネットワークでは、各地の先進事例についての調査を継続的に行ってきた。このブログでもこれらの先進事例について紹介していく。第1号となる本稿では、滋賀県湖南市の取り組みを紹介する。

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サウジアラビアと日本の「不名誉な共通点」~温暖化対策の劣等生~

京都事務所の伊与田です。テレビでは、サウジアラビア国王の来日が話題になっていますね。

そんな中ですが、私は、「日本」と「サウジアラビア」という2つの国名を見ると、これらの国の間の「不名誉な共通点」を思い起こさずにはいられません。

結論から言いましょう。

サウジアラビアと日本の、意外で不名誉な共通点。

それは、地球温暖化問題の解決の足を最も引っ張っている劣等生ということです。

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