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エコチャレ交流会 3/2に参加して 

みなさまこんにちは。

インターンの塚本です。

先日私は、気候ネットワーク「エコチャレボランティア交流会」に参加してきました。

様々な経験を持ったシニアメンバー、環境教育の現場に

エコチャレボランティアの方々には、様々なバックグラウンドをお持ちの方が多数いらっしゃいます。

大先輩のみなさんが勢ぞろいなさっていた交流会に若者の参加はあまり見られなかったことは、私としては少しショックではありました。しかし、彼らの熱意や気概を大いに感じ、パワーをいただきました。

自己紹介

交流会の初めに参加者全員による自己紹介を行いました。

(自己紹介の様子)

その中で印象的だったのは、自動車エンジンの開発の仕事をしていらっしゃった方のお話です。「仕事現役の時には、温室効果ガスを大量に排出する自動車産業のエンジン部門におりました。引退してからは、次第に環境への思いが高まってきたこともあり、環境教育に携わるようになりました。今まで温室効果ガスの大量排出をしてきた分、今後は環境活動を通して温室効果ガスの削減に貢献したいと思って参加しています。」

それ以外の方々からも、仕事を引退した後に環境活動を行うようになったとの声が多くありました。エコチャレはこういった方々に支えられていることを知り、またどういった思いで環境教育に携わっておられるのかということを知ることができました。

学習会の様子を振り返ろう

2017年度に実施したエコチャレの様子を、各小学校がホームページに挙げているものを幾つか紹介します。

音羽川小学校

音羽川小学校のHPでは、「今回学習したことからスタートして、これから地球温暖化防止のために自分たちはどんなことができるのかを考え、発信していきます」との児童の発言が取り上げられていました。

納所小学校

また、納所小学校のHPでは、「他教科の学習においても環境問題に関することに反応し、課題を持って考えるようになりました。」とのメッセージと共に児童の学習の様子が掲載されています。

各小学校がそれぞれのHPにて取り上げているエコチャレの取り組みを紹介し、ボランティアの方々は大きく奮起されました!

こういった児童からの前向きな発言や行動の変化は、今後の活動の糧になること間違い無しですね!

クイズでアイスブレイク!

(クイズの説明を行う気候ネットワークスタッフ)

クイズは全部で8問ありました。いくつかピックアップすると、

  • 日本の温室効果ガス排出量の国別ランキング
  • RE100に加盟している日本企業の数
  • 日本全国の送電線と配電線の長さを足した長さ

などなど、実際のエコチャレ学習会で児童に出題しているようなものから、気候変動問題について普段から学びを深めていないとわからないものまで多岐に渡りました。

クイズを各グループ対抗で行うことで場がとても和みました!

私にとってのエコチャレ

私自身、エコチャレに初めて参加したのが約半年前となります。事前学習会と事後学習会の両方を経験させていただきました。環境教育の現場に立つのはエコチャレが初めてということもあり、わからないことだらけでした。

しかし、エコチャレのベテランスタッフ/ボランティアの方々に支えられ、なんとか実施のサポートを務めることができたと感じています。

またエコチャレを通して私自身、特に初等教育における環境教育の重要性を体感することとなりました。頭の柔軟な小学生への環境教育を行うことによって、将来世代として社会で活躍するであろう彼らに温暖化の脅威、また対策することの重要性を感じてもらうことは非常に大切ではないでしょうか。仮にエコチャレ自体の記憶が成長とともに薄らいでいくとしても、エコチャレで学んだことは、彼らの環境に対する考え方の大切な一部分として残っていくでしょう。

私にとって、そんなエコチャレを長年にわたって支え続けてきた方との交流会は刺激的であり、彼らへの感謝を伝える場ともなりました。

若者も環境教育に携わろう

先ほど少し書きましたが、エコチャレボランティアは仕事をリタイアした方々によって支えられている部分が大きいです。

しかし、今後の社会を担うのは現在の若者世代です。ベテランの方々だけではなく、若者世代が知識や経験を受け継ぎ、環境教育の担い手として活躍することが必要です。

エコチャレでは、小学生は環境教育を受ける立場です。若者は、いつまでも教育のみを受けるといった状況を打破しなければなりません。つまり、若者が気候変動問題の当事者として問題意識を強く持ち、温暖化防止に取り組むとともに、教育者として活動することが大切だと考えます。

日本のエネルギー政策を考える〜CASA第一回エネルギー学習会

皆様こんにちは!

気候ネットワークインターン生の塚本です。

先日私は、地球環境市民会議(CASA)主催の第一回エネルギー学習会に参加してきました! 以下、その報告をいたします!

多様なアクターが学習会に参加していました!

環境NPOのスタッフや企業の勤め人、行政職員から高校教諭まで、幅広い層の参加者が見受けられました。

参加者は全部で16名いました。金曜日の晩にもかかわらず多くの方々が参加していることに驚きました!

二つの市民団体の代表者の方々が登壇

全大阪消費者団体連絡会事務局長である飯田秀男さんや、CASA事務局長の宮崎学さんが登壇者として講義をしてくださりました。

エネルギー学習会では二つの論点がありました!

第五次エネルギー基本計画の検討が行われていることを踏まえて、学習会では二つの論点に絞って講義や議論が展開されました。

  1. 第四次エネルギー基本計画及び長期エネルギー需給見通しから見る日本のエネルギー政策の問題点を考える。
  2. 第五次エネルギー基本計画策定に向けた意見箱及びPC(パブリックコメント)提出に向けた戦略策定。

原発ゼロを実現しなければ!

 第四次エネルギー基本計画における争点として大きく挙げられるのが、核燃料サイクルを維持することによる原子力発電の推進・2030年エネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合・石炭火力発電所新設問題です。

 *ただし、議論が白熱したことにより、第一回エネルギー学習会では主に原子力政策について意見を交わしました。

図1 2030年エネルギーミックス(出典:エネ百科)

原発事故やもんじゅ騒動後の原子力政策はどうなってる?

 原子力政策に関して、近年日本中を騒がせたもんじゅ廃炉が学習会の議論の中心に据えられました。2011年東電原発事故を経験した日本国内における、原発反対といった世論は7年ほど経った現在まで弱まることはありません。

 しかし日本政府は、そんな世論を無視するかのごとく、第四次エネルギー基本計画策定後に公表された長期エネルギー需給見通しにおいて2030年エネルギーミックス(上記図1)が発表されました。2013年段階では電源構成の中で原子力発電はわずか1%を占めるといった状態でした。それもそのはず、使用済み核燃料の再処理や貯蔵場所がないことはおろか、汚染水の漏出などあまりにも多くの問題が露見したからです。それに対する世論は厳しいものでした。現在でも、原発再稼働や新設への反対運動は全国規模となっています。

 それと同時に、財政面でも技術面でも破綻した日本の核燃料サイクルを、果たして日本政府がどのように進めていくのかということに対して、学習会参加者の多くが不透明感を覚えました。

政府の見解を見てみよう!

 そんな原子力発電を推し進める政府の見解として、安定供給及びコストの低さを挙げています。化石燃料の使用による温室効果ガスの大量排出は気候変動を促進させ、片や再生可能エネルギーは不安定電源であり、主幹電源にはなりえない、それらが日本政府の原子力推進時にしばしば言及されるものです。

 しかし、それらの主張には大きな欠陥があります。まず一つ目の理由に、原発のコストは年々上がってきており、逆に再生可能エネルギーの価格は年々下がってきていることが挙げられます。原発は、燃料の殆どを海外から輸入しており、政府の言う「準国産資源」では決してありません。

再エネコストは低下し、原発コストは上がる

 また、日本経済新聞朝刊(2018年1月17日)によると、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、「2010年から現在までに太陽光発電のコストが73%、陸上の風力発電のコストが約25%下落したとの調査結果を2018年1月13日に発表した。同機関は、太陽光発電のコストが2020年までに2017年比で半減する可能性があると見込む。」と発表しました。つまり、再生可能エネルギーの電力価格の減少と原発コストの上昇とが同時に起こっているということです。

参加者間での質疑応答

Q.再エネと原子力、結局どっちが高いのでしょうか?

→計算モデルによって数値は異なるが、原発の方が長期的に見ると高い、といった的確な返答を、CASA早川さんより頂きました。

Q.原発の段階的廃止に向けて、国は予算を削減していくべきですか?

→非常に繊細な問題であることは間違いないです。ただ一つ言えることは、廃炉しようがしまいが、いずれにせよ政府から多くの予算が振り分けられることになります。現状では、東電原発事故以来、原子力研究者数や原子力を学ぼうとする学生の数が急速に減ってきていることがわかります。そうなると、廃炉したくてもそれを実施する人員や研究の蓄積がなくてはどうにもなりません。

Q.核燃料サイクルはすでに破綻していると言えますが、日本政府は断固それを推し進めようとしています。いずれ日本が核燃料サイクルを放棄した場合、現在使用済み核燃料の貯蔵地である青森県からどこに移すのでしょうか?

→日本政府は、核燃料サイクルを放棄した場合の仮定を考慮していないようです。青森県としては、再処理ができない場合は、すべての使用済み核燃料を元あった場所、即ち各地にある原子力発電所に返納するという見解を明らかにしています。

(CASA第一回エネルギー学習会 質疑応答の様子、筆者撮影)

 

学習会を終えて。。

 本学習会において、まず感じたこととして、30歳以下は私一人だけだったことです。エネルギー問題に関心のある若者が少ないことは常日頃から感じていますが、16人中1人というのはどうもやるせない気持ちにさせられました。次回は私が所属しているClimate Youth Japanのメンバー及び、気候ネットワークインターン生を引き連れて第二回エネルギー学習会に参加します。様々な年齢層が意見をかわさなければ、真の衡平な視点からの意見交換はできないと考えます。

みなさんも第五次エネルギー基本計画に意見を出しましょう!

 また、本学習会を通じて改めて認識したこととして、第四次エネルギー基本計画の内容は、第五次計画策定において変更を必要としており、また現状にそぐわないものであることです。2014年に閣議決定された第四次計画は、パリ協定の目標である2度/1.5度を考慮しておらず、石炭火力発電の新規増設計画は見るに耐え難く、更には再生可能エネルギーの世界的、また国内においても分散型電源が指数関数的に増加しているなどの、多様な状況の変化を内包していません。我々市民の意見を政府の意思決定過程に届けるために、意見箱及びパブリックコメントへ個人また団体による提言が望まれます。

 

エネルギー政策に関する「意見箱」│資源エネルギー庁
http://www.enecho.meti.go.jp/category/others/basic_plan/opinion/

日本によるインドネシア石炭火力発電所への援助支援 ~住民らが来日、支援中止の必要性を訴える~

こんにちは、3月から気候ネットワーク東京事務所でインターンをしていますエバデ・ダン愛琳です。まだまだ日は浅いですが、早速重要な問題について深く考える機会に触れました。今回は3月24日に文京シビックセンターで開催された、インドネシア住民ら3名と現地NGO代表者1名を招いたセミナー「村の生活と環境を壊す石炭火力への援助支援を止めて!:インドラマユから日本のODAを問い直す」を中心に、インドネシアで何が起きているのか、来日の真意について報告します。

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世界のNGOとの交流!!~東アジア気候フォーラムin京都~

 はじめまして。気候ネットワークの京都事務所、インターンの加藤愛奈と申します。9月24日に東アジア気候フォーラム2016に参加しました。フォーラムに先立ち、23日にはフォーラム参加者とともに美山ツアーにも参加しました。今回はこの報告をさせていただきます。

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自然エネルギー学校・京都2016~第一回「自然エネルギー100%時代の到来!」~

初参加!自然エネルギー学校!

初めまして!8月からインターン生として気候ネットワークで活動させて頂いている深海大輔といいます。今年も開講されました「自然エネルギー学校・京都2016」にスタッフ、そして一受講生として参加させていただき、再生エネルギー時代到来の現在と未来について、多くのことを考えさせていただく大変意義ある時間となりました。

このブログでは活動の報告と合わせて、受講生として感じた再生可能エネルギーや自然エネルギー100%が実現可能なのかといった議論等を紹介していきます。

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京都環境フェスティバル・ボランティア企画~選べる電気、選べる未来、エコな暮らしへ走り出そう!~

 こんにちは。気候ネットワークボランティアの李スヒョンです。12月12・13日に、京都環境フェスティバルに出展させていただきました。  このフェスティバルへのブース出展企画を通じて私は色んなことを経験し、学びました。楽しいことも、大変なことも沢山ありましたが、それも皆と一緒だったからこそ嬉しさは倍になり、辛いこともすぐに乗り越えられました。その感動をこのブログで伝えたいと思います。

多様な主体が環境への取り組みを発信する場、京都環境フェスティバル

 京都環境フェスティバルとは、平成2年度から実施されてきた「府内の各地域で活動するNPOや学校、企業等が出展し、環境について楽しみながら、学び・考えることができる参加・体験型イベント」です。今年のテーマは「一人ひとりが主役!わが家・わが社のeco活実践」でした。環境系のNPO団体だけでなく、太陽光発電やHEMS機器を扱う企業、服やおもちゃのフリーマーケットやエコグルメの出展もありました。

学生ボランティアで、ブースの企画からチャレンジ

 私たち気候ネットワークは、2016年の4月から電力小売自由化が始まることを知ってもらうための企画を行いました。出展のために、私たちボランティアは電力自由化に関する輪読会をしたり、ブースの展示物を作成したりと準備してきました。

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 少し前まではどんな装置を作るか、どんなストーリでフェスティバルに来てくれた人に私たちの気持ちを伝えるかなどを相談したり、自転車発電装置を借りるため出かけたりしていました。しかし、この日、久しぶりに事務所に入って、既にブースに出す装置制作の最終段階まで進んでいたことに驚きました。当日装置を借りに行った時、なかなか設計図通りにはいかず、大人の力でも、最初段階である「風船を立てる」ことすら出来ませんでした。失敗と改良を重ねながら、やっとここまで完成して、みんなで喜びました。

 メッセージを分かりやすく伝えるために、自然エネルギーは街に明かりを灯し、地球環境を守るというストーリの装置を考えました。

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 自転車をこぐと扇風機が回り、風船が膨らみます。その力でボールが落ち始め・・・風車が回り家の明かりがつきます。ボールの落下と共に最後には温暖化の影響の表れを象徴する海面上昇が止まるというストーリーが展開していきます。

いよいよフェスティバル当日!

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 気候ネットワークのブースでは、まず自転車発電装置を使って自分の力で電気を作ってみるという体験をしてもらいました。そして、自由化に伴って多くの電力会社ができてきたら、ぜひ環境のことを考えて作られた電気を選んでほしいと訴えました。最後には「パワーシフト宣言」もいただきました。

 お母さんの手をつないでいる小さい子どもからお年寄りの方まで、本当に沢山の方が来てくれました。身長が低い子どもにはペダルをこぐことすらできない場合が多く、発電をするためには相当の力が必要とされたため、自転車発電に失敗してしまった子どもたちも沢山いました。そんな時はペダルをこげるように手で回してあげたり、体を支えてあげたり皆が楽しめるように努力しました。多くの方に自転車発電を体験していただくことができ、皆の努力や熱意が報われた幸せを感じました。

他にも工夫を凝らした体験ブースがいっぱい!

 気候ネットワーク以外にも、参加型のブースが多数出展されていました。ただ情報を見聞きするのではなく、工作体験・発電体験・クイズ・ゲームなど、実際に直接参加してみることでこの時間を楽しみ、環境への関心を高めせる参加形のブースが多かったのが印象的でした。大盛況の工作体験は木を素材として使ったものが色々出されていました。

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 私が今回このフェスティバルに参加して特に感動したのは、こうして今の世代がこれからの世代に、これから日本の未来を支えていく子どもたちに環境の大切さを伝える姿でした。  

 お昼は同じボランティアの仲間と会場で販売されている物をいただきました。おにぎりや紅茶、野菜、団子、饅頭、から揚げ、寿司などの色んな種類の食べ物が沢山出されていました。それは全て、厳重に環境に配慮した安全な地元産で作られたもので、安心して食べられるものでした。会場で売っていた食品を食べるだけのものが、本当は知らず知らずのうちに環境を学び、エコが実践できるようになっていました。

 楽しく充実したフェスティバルでの1日はあっという間に過ぎていきました。終了後、綺麗にブースを片づけて、事務室に戻ったときには皆くたくた。みんなお疲れさまでした!楽しい時間をありがとう。

これからもボランティアとして私にできることを

 最後に、私と気候ネットワークの関わりについて触れたいと思います。最初はインターンとして気候ネットワーク関わり始めました。学校の制度で単位が貰えるプログラムだったので、本当は単位を取得してすぐやめるつもりでした。一人でいるのが好きで、「みんな」という言葉が苦手な私は、学校のサークルもすぐに脱会していました。そんな私がインターンのプログラムが終わっている今もこちらの団体でやり続けられているのは全て気候ネットワークのみんなのお蔭です。気候ネットワークのみんなは、何よりも明るく楽しく仕事をすることを重視していて、初心者である私にもすごく居心地がよかったです。ミスをしたり迷っている時も「それで大丈夫。ありがとう。」と笑ってくれて、本当に小さなことでもよくできたと励ましてもらって、こんな私にも何かできるものがあるかもしれないと考えるようになりました。どんどんここに来るのが楽しくなり、もっと自分から能動的に環境に関わる活動に取り組めるようになりました。こんな大切な一歩をくれた皆に心から感謝しています。まだまだ足りないところは沢山ありますが、皆の熱意に追いつけるように頑張っていきたいと思います。

気候をまもり、平和をまもる。パリへの行進「アースパレード2015」に参加しよう!

京都事務所の伊与田です。京都では風が冷たくなり、冬を感じる季節になりました。

COP21パリ会議、間もなく開幕。
温暖化防止の新しい国際ルール合意へ

2015年11~12月、フランスのパリで開催される国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)パリ会議。全ての国が温暖化対策を強化するための、2020年以降の温暖化対策の新しい国際ルールに合意することがめざされています(以下、パリ合意)。

COP21でパリ合意を成功させ、気候をまもることができるか(産業革命前からの地球平均気温上昇を1.5℃未満に抑える道に進めるか)。それとも、合意に失敗し、4℃上昇の「気候危機」に向かってしまうのか。人類だけでなく地球のすべての生き物の未来にとって、いま最も重要なテーマのひとつです。

 

COP21パリ会議の成功なるか?-国連会議の様子COP21パリ会議の成功なるか?-国連会議の様子
©Masayoshi IYODA, Kiko Network 2015

 

気候をまもる、パリへの行進。アースパレード2015

COP21開幕にあたって、安倍総理、米国のオバマ大統領、中国の習近平国家主席を含む世界の147ヶ国の首脳が参加し、パリ合意の成功を期して演説を行う予定になっています。市民から「気候をまもる国際合意を成功させてください」という強いメッセージを送ることで、難航する交渉を打開する世界のリーダーの決断を促す必要があります。

パリ会議の成功と、気候変動のない平和な未来をめざして、COP21開幕直前に、世界の数千万人の市民が一斉に「世界気候マーチ(Global Climate March)」というアクションをする予定です。日本でも、2015年11月28日、29日にアースパレード2015を各地で開催します。

このところ、ひっきりなしにメディアからアースパレードについての問合せの電話がかかってきています(注目されています!)。ぜひみなさんもお誘い合わせの上、お近くのアースパレードにご参加ください。

earth-parade-webアースパレード2015公式サイト

 

あるいは、みなさん自身が、みなさんの地元、団体でプチ・アースパレードを企画してください。少人数でも構いません。その様子を写真に撮影して、特設サイト「100万人のクライメート・アクション!」に投稿してください。

climate-action-album 特設サイト「100万人のクライメート・アクション」

 

パリでは、テロをうけて予定されていた気候マーチが中止に

当然、COP21開催地であるパリでも、大規模な気候マーチが予定されていました。しかし、11月13日にパリで発生した銃撃・爆破事件後、「安全を確保できない」としてフランス政府から気候マーチの開催許可がおりませんでした。本当に残念ですが、安全確保のためにはやむをえない側面もあるでしょう。パリで開催できない分、日本を含む世界中で、気候をまもろうという市民社会の力強い声をパリに届けたいと思います。

 

気候をまもることは、平和をまもること

さて、もしも私が「気候変動は平和を脅かす」と言ったら、こう思う人がいるかもしれません。

「また始まった!何でもかんでも温暖化のせいにするなんて笑」

しかし、(残念なことに)それは本当のことです。ずっと前から研究者は気候変動が食料生産、水資源へのアクセス、人口分布等に影響を与え、紛争や難民発生の要因となり、安全保障を揺るがすことになると指摘しています。世界の平和と安全保障について討議し決定を行う国連安全保障理事会が初めて気候変動を取り上げたのは2007年でした。今から8年も前のことです。

気候変動を防ぐということは、将来起きうる破滅的な自然の変化を防ぎ、平和をまもるということです。さらに、温暖化対策である省エネルギー・再生可能エネルギー普及を進めることは、世界各地に偏在する化石燃料をめぐる緊張を緩和し、紛争を避けることにつながる可能性があります。

シリアの紛争・難民問題と気候変動

シリアの紛争・難民危機についてニュースでご覧になっている方も多いでしょう。複数の調査研究は、シリアの不安定化要因に気候変動があると指摘しています。気候変動によってシリア国内を襲った異常な干ばつ等によって食料生産に甚大な被害がもたらされ、貧困が拡がり、政情が不安定になったことで紛争、難民が発生したというのです。

また、パリやレバノンでのテロ事件後、米国大統領選挙の立候補者のひとりは、気候変動で平和が脅かされ、テロの増加をもたらしうると主張し、気候変動対策の重要性を訴えています。ちなみに、シリアには、パリやレバノン等でテロ事件を起こしたとされるISの本拠地のひとつがあることが知られています。

私は、シリア危機が実際どれくらい人為的な気候変動によるのかという論争に参加するつもりはありません(私は中東地域研究の専門家でも、軍事安全保障の専門家でもありません)。私が言いたいのは、パリ合意を実現し、世界的に温暖化対策を強化しなければ、気候変動との関連の「疑われる」紛争がますます増えるだろうということです。

気候をまもり、平和をまもるパリ合意実現のため、アースパレードに参加してください

気候変動を止めることなしに、世界平和は実現できません。紛争・テロによって、そして気候災害によって傷つき苦しむ人々に哀悼の気持ちを寄せ、平和への祈りを広げるため、世界中の市民のグローバル・アクションに、あなたもぜひ参加してください。

アースパレード2015東京

日時:2015年11月28日(土) 13:00~
場所:日比谷公園野外音楽堂(東京都千代田区)

アースパレード2015京都

日時:2015年11月29日(日) 12:00~
場所:円山公園音楽堂(京都市東山区)

アースパレードの詳細は公式サイトにてご確認ください。

 

*私は、COP21パリ会議参加のためパリに出張するため、日本のアースパレードには参加できませんが、現地で気候をまもり、平和をまもるための活動をしてきます!

開催報告:国際石炭シンポジウム「気候変動とエネルギー:石炭火力発電の問題に迫る」

こんにちは、東京事務所の鈴木です。

報告が遅くなってしまいましたが、5月29日に東京で国際石炭シンポジウム「気候変動とエネルギー:石炭火力発電の問題に迫る」が開催されました。ビジネス関係者や研究者など、約100名が参加しました。

世界の専門家が日本の石炭火力発電所問題について議論

シンポジウムは2部構成で国内外の環境団体や研究機関などのメンバーの講演や議論が行われました。第1部では世界市場での石炭火力発電をめぐる動向について触れつつ、日本における石炭火力発電を推進しているエネルギー政策の問題点について議論し、第2部では海外での石炭火力発電事業に対する融資のあり方について現地からのレポートを含めた議論でした。

議論を通して浮き彫りになったのは、世界では欧米を中心に確実に脱石炭火力に向けた政策やビジネス動向が加速化しているのに対し、日本がこうした「脱石炭」の潮流から完全に孤立し、石炭火力発電を「クリーン」だと言って国内外で推進し続ける対極的な状況です。

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*シンポジウム講演者資料「JBIC支援の石炭火力発電所は高効率・低公害なのか?」より抜粋

 世界は脱石炭へ。日本が向かう方向は?!

パネルディスカッションの質疑応答では、「こんなことは知らなかった」と言う驚きの声もでました。参加者にとってこのシンポジウムは、石炭火力において世界とは異なる歩みをしている日本の状況や、主に東南アジアへの石炭発電技術の輸出の実態を考えるきっかけになったようです。

そして、日本のこうした状況を変えていくためには、まず石炭をめぐる事実に目を向け、解決への道筋を市民からも発信していくことが重要だと思っています。石炭関連サイト「Don’t go back to the 石炭!」や「No coal, Go green」でも引き続き国内での石炭をめぐる問題、海外への融資の問題について情報を発信していきますので、是非ご注目ください。

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*シンポジウム講演者資料「低炭素経済に向けた英国の経験」より抜粋

国際石炭シンポジウム「気候変動とエネルギー:石炭火力発電の問題に迫る」プログラム

 第1部:石炭は日本の電力の解決策になるのか?

1. 電力市場と石炭:海外での実例

気候変動対策としての資本市場調整に向けた非営利的な取り組み(ジェームス・リートン)

エネルギーヴェンデと経済(クリストフ・ポデウィル)

低炭素経済に向けた英国の経験(マット・フィリップス+ニック・メイビー)

2.日本の電力をめぐる状況

原子力発電の現状(大島堅一)

自然エネルギーを早く日本の基幹電源に(大野輝之)

日本の石炭火力をめぐる問題(平田仁子)

第2部:効率的な石炭火力発電技術は、持続可能な社会への解決策か?

 1.石炭と持続可能な開発

欧州投資銀行(EIB)の気候変動戦略及びエネルギー融資政策(アディーナ・レリコヴィッチ)

アジアの石炭火力発電からの排出増大に起因する疾病の問題(シャノン・コプリッツ)

2.石炭火力発電事業の海外融資について

OECD諸国における石炭関連の輸出信用の現状(ラファエル・センガ)

インドネシアにおける日本資本の石炭火力発電所-現地からの報告(アリフ・フィヤント)

参考ページ

 ★国際石炭シンポジウム「気候変動とエネルギー:石炭火力発電の問題に迫る」講演資料はこちら

★石炭火力発電の問題についての最新情報は「Don’t Go Back to the 石炭!」をご覧ください。

★石炭火力発電所のJBIC融資の問題についてもっと知りたい人は、「No Coal, Go Green~JBICの石炭発電融資にNO!~」をご覧ください。

第11回京都・環境教育ミーティング開催しました

こんにちは。環境教育/デザイン担当の岡本です。

京都は雨が降ったりやんだり晴れたり変な天候が続いていましたが、それでも少し暖かくなってきたようですね。

先月の全国シンポジウムの後風邪を引いてしまい、寝ても覚めても咳と頭痛に悩まされていたのですが、2月27日・28日で、第11回京都・環境教育ミーティングが無事終了しました。

第11回京都・環境教育ミーティングとは

京都環境教育ミーティングというのは、環境教育や環境保全活動に携わっている市民をはじめ、学生、NGO/NPO、事業者、教育・行政関係者、環境学習施設関係者が京都に集い、語り合い、課題解決に向けたネットワークを拡げ、これまで出会わなかった人や団体、取り組みなどと繋がり日本や世界を元気にする場づくりを目指して実施してきたものです。

これまで過去10年間にわたって開催してきた「京都・環境教育ミーティング」では、多くの参加者が集い、事例発表やワークショップを通して新たな人や団体、取組とつながる「交流の場」を生み出してきました。

今回は、環境教育の実践者が集い交流するだけでなく、ESDの視点も含め環境教育の現状と課題について議論し、環境教育をより良くしていくための新しい場について考えます。

というのが今回の趣旨。

2日間にわたるプログラムの1日目は、次の3時間ワークショップの二本立てでした。
①環境教育を深め拡げる視点〜日本的自然観〜
②これから求める温暖化防止教育〜評価がもつ可能性〜

この②を私が企画・担当させていただいたので、少し報告を兼ねて現状をお伝えします。

「これから求める温暖化防止教育」とはどういうことか

過日の気候ネットワーク全国シンポジウムの分科会のひとつで、環境教育と消費者教育との連携を取り上げました。

現状、温暖化防止教育は、「全国で実施されている」というには程遠く、環境学習についても地域ごとに大きな差があり発展途上です。その中、全国で温暖化防止教育が進められるよう制度が出来つつあります。

ひとつはこの「消費者教育としての環境学習」。

消費者教育推進法が出来て、これから消費者教育推進という観点から学校へのアプローチが出来るのではないかという可能性が見えます。

消費者教育実践者の課題は、これまで消費者教育があまりに狭い範囲で捉えられているということからの広がりのなさで、今回この推進法ができたことにより、消費者教育の幅が目に見えて広がりました。

今回このワークショップの中では、気候ネットワークが委託で実施している京都市立小学校全校(166校/2014年度)を対象とした温暖化防止教育「こどもエコライフチャレンジ」、京都府地球温暖化防止活動推進センターが実施している「親子省エネチャレンジ」、そして大阪府枚方市で実施されているS-EMS(School Environmental Management System)の実施に関する報告など、3事例を通して新たな視点や、これからの可能性を探るというものでした。

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枚方でのEMSの取り組みについて説明をする田中靖之さん

 

小学校での温暖化防止教育の違いは?

この3つに共通するのが小学校での教育ということ。

京都市のプログラムの特徴は、担い手が学び手と相互すること。教える側や、一緒に参加するボランティア、又は学校の先生が学び手となったり、児童はこの学習を通じて伝え手となる。運営はパートナーシップによって行われていて、行政、NPO/NGO、教育委員会と学校がひとつのプログラムを運営しているというところ。

省エネチャレンジは、範囲が広がり府という単位で実施していて、実施するのはそれぞれ任意の学校を通じて親子での取り組みとなっている。

枚方市の取り組みは、環境管理の中で学校の先生を対象に研修を行い、それぞれのプログラムの中にどう組み込んでいくかという話をするというものでした。

評価することがなにを意味するのか

今回このワークショップで意図していたことは、温暖化防止教育がもっと全国で広がる可能性が溢れているということ。しかし現状は即しておらず、地域コミュニティーやNPOといった担い手はこれまで進まなかった過去の経験から動けずにいるということへの気づき。

そして、この「評価」によって、この気づきがあるのではないかという提案でした。

ただ、今回参加者の方は、学校教育というものへの意見が違ったものが多かったり、温暖化防止教育そのものに対して意見したい方々が多く、なかなか思ったようには進みませんでした。

EEMブログ
意見交換では色んな年齢層の方々から意見が出ました

 

それでも出た意見が面白かったので紹介。

・温暖化教育より国際教育が先だ。

・年寄りは現状をみて失敗したとおもっている。

・「今からしっかりやります!」といっても負の遺産を残したのになにを今更。

などなど、流石環境教育ミーティングの場に集まる人たちの意見。報告なので、ここは嘘をつかずにこういった課題もあるということ、真摯に受け止めたいと思います。そしてこの「評価する」ことによる課題の継続的な模索と解決に向けて今学校が変わる機会があることに注目していくことは必須です。

今回は「環境教育について、環境教育の場について話し合い、議論する」というテーマだった為、色々分かったこともありました。

ESDの視点をふまえる

2日目です。1日目を受けて、これから環境教育の場を考えるにあたり、ESDの視点もふまえて考えるということで、NPO法人ESD-J理事/中部環境パートナーシップオフィスの新海洋子さんからESDの話を聞きました。

皆さん「ESD」はご存知?

持続可能な開発の為の教育(ESD:Education for Sustainable Development)ということで、まずはこれを皆さんの言葉で置き換えて下さいという新海さん。皆それぞれに書きました。

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ESDについて話をする新海洋子さん

 

その中で、新海さんは、社会の抱える問題を自分の生い立ちを通して語ります。

平和活動を見て育った幼少時代、途上国への支援、支援、延々と続く支援の中で、いつになったらこの支援が終わるのかという感覚の中で、新海さんは教育が変わらなければ、ということに至ったといいます。

けれど文科省は、要項になければ入れることはできないという中、環境省で働くうちESDという新たな学校へのアプローチを見いだしました。

これはもう、ESDしかない。そう思い、これまで活動を繋いできたという新海さんに、皆聞き入っていました。

ESDは昨年10年を迎え、岡山で世界大会が開かれました。そのサイドイベントで、愛知県、名古屋ではこども会議が開かれ、全国から選ばれた小学生が集い、ESDの中にある文化、防災、生物多様性、エネルギーなどの現地学習で、様々なことを学び、これからの社会がどうあってほしいかを自分たちで考えました。

その最後に発表されたスピーチがこれです。

 私たちが考える「持続可能な社会」は、「未来を考え、お互いを思いやり、人間だけでなくすべての生き物が共に、幸せに生きる社会」です。

差別も不安もなく、平和で安全に、楽しく生活できる社会にしたいです。

しかし、今、私たちが生きている社会は、資源やエネルギーを無駄づかいし、自然環境を破壊しています。

世界のどこかで戦争がおこっています。

地域の伝統文化を伝えることが難しくなっています。

防災対策をしている人が限られています。

たくさんの問題があって、「持続可能な社会」とは言えません。

そして、こういった問題は、すべて、人とつながっていることがわかりました。

「持続可能な社会」づくりを難しくしているのは、とどまることを知らない人間の欲、自分勝手さ、わがままな気持ち、人々の意識や関心が低く、知識が少ないことなのです。

いろいろな問題の原因をつくっているのは人間ですが、それを解決していくのも人間です。

「持続可能な社会」をつくるために、私たちは、次のことを実行します。

・まだ知らないことがあるので、もっと現状を学びます。調べ、考え、参加します。

・たくさんの人に知ってもらう必要があるので、ESD を学校や地域の人に伝えます。

・身近に出来ることは提案し、行動し、実行します。

・命を大切にし、人と人とのつながりを深め、交流します。

ここで、子ども会議から、大人のみなさんに、次のことを提案します。

・戦争をしないでください。武力で解決しようとしないでください。

・世界の人々が協力して、どの国の人も教育が受けられる環境をつくってください。

・子ども会議のような、学び、考え、話せる場をもっとつくってください。大人もESDに興味を持って参加してください。

・知識も経験もある大人が、もっと私たちに教えてください。

・多くの人にESDを広めてください。ESDの考え方を広めて、今ある法律を変えてください。

・地域の人たちともっと交流をしてください。

・未来に目を向けて考えてください。当たり前のことを大切にしてほしいのです。 子どもができて大人にできないわけがないと思います。

子ども会議の私たちが考える「ESD」とは、「未来を考えて、行動すること」です。 みんながESDの主人公となって、今、これから、未来に向かって、ESDに取り組んでいきます。

ぼくは、リオ・サミットのセバン・スズキさんのスピーチを見ました。 これを見てぼくは、22年前と今が何も変わっていないじゃないか、ということを思いました。

私たちは本気です。

大人のみなさんも、本気になってESDに取り組んでください。ESDは、この世界の未来にとって一番大切なものなのではないでしょうか。

2014年11月12日

ESDあいち・なごや子ども会議

スピーチ(原稿):

http://www.esd-aichi-nagoya.jp/event/event/child/pdf/speech-j.pdf

子供達は純粋に、この学習を受けて必死に訴えかけをしたんだと思います。スピーチを聴いていて泣きそうになりましたが、子供達がすごいからではなく、今まで大人も言えなかったことを改めて子供の立場で代弁させているような気がしてなりませんでした。

大人が出来る議論・私たちに必要な場とは?

もちろん今回の環境教育ミーティングのテーマはESDではなく、ESDの視点もふまえての場についての議論。

集まった40人程の大人がワークショップをテーマで分かれて議論しました。

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それぞれ2030年にどんな環境教育が実施されて欲しいかを書いた

 

分かれたテーマは「2030年に環境教育はこうなっていて欲しい」というのをそれぞれが思い思いに書き、自分たちで似た意見の実行委員の元へ集まり話し合いに。

私の出した紙には「誰もが受けることができる環境教育。担い手も、受け手も楽しい環境教育」

ここに集まったのは年代もバラバラ20代学生から70代までの多様な人々。女性は私だけでしたが。

ファシリテーターをしながら私も話に参加して、このメンバーで初めに出てきた意見の多くは学校に関してでしたが、話をよく聞いていくと、課題は学校教育に今教育が集中しているという懸念が心の奥底にありました。

教育が「学校教育」だけでなく「地域教育」、「家庭教育」、「社会教育」と4つの車輪で動いていくもので、「環境教育」はその駆動である。というような視点を皆で見つけました。

そのバランスが今崩れている。バランスが崩れた理由として、世代間のギャップがあり、このギャップは今の若者が年上に対して感じているだけでなく、これからもずっと続いていく。

そういう観点から、世代間での対話と、話し合える機会やきっかけが必要ということで私たちのグループは場について考えました。

教育の四輪駆動ね。実際1日目大きな話に広がってしまった分、2日目の話し合いでものすごく良い場が持てたんではないかと個人的にすごく良い教育機会が持てたと思いました。

「誰もが受けることができる環境教育。担い手も、受け手も楽しい環境教育」の場がそこにはあったんじゃないか。

これから、環境教育ミーティングの実行委員も私たちが必要にしている場はどんな場なのか、これからどうすれば環境教育が広まり、理解しあえる社会になるのか考える為に、議論は続きます。

もし、環境教育ミーティングに関するご意見や、参加したい!という声があればぜひ実行委員に届けて下さいね。

それでは長くなりましたがこの辺で。

 

全国シンポジウム「市民が進める温暖化防止〜クライメート・アクション・ナウ!〜」教育分科会報告とお知らせ

こんにちは。京都事務所の環境教育・デザイン担当岡本です。寒い日に風が強くなってきてもうすぐ春の訪れかと待ち遠しい所でしょうか。今冬も雨や雪が降り、気候変動問題が少しずつ、確実に目に見えてきています。

そんな中、気候ネットワークが主催で毎年開催している全国シンポジウム「市民が進める温暖化防止」を今年は2月14日、15日の2日間にわたって開催しました。前日は雪が降って心配でしたが、たくさんの方にきてもらえて本当に嬉しく思います。

今日は2日目の分科会2で私が担当した所の流れをお伝えします。

イベント全体情報はこちらをご参照下さい。ニュースレター101号(3月発行)にも全体の報告を掲載予定です。どうぞご覧下さいね。

分科会2:持続可能な社会は消費者の自立から~環境教育と消費者教育の接点~

「消費者教育」ってなに?環境教育との接点は?

「消費者教育」と聞いてまずなにを思いますか?

詐欺に遭わない方法、買い物の仕方。消費者教育を実践する団体にも、そういった取り組みはたくさん見られます。

消費者教育とは、そもそも何の事?という反応を期待していましたが、2012年の12月には、「消費者教育の推進に関する法律」が出来ました。この法律こそ、この分科会で消費者教育をあえて取り扱うことになったきっかけで、そこにはこんな事が書かれています。

消費者教育の定義(第2条)

1.消費生活に関する基本的な知識を修得し行動に結びつける(消費者の自立を目指す)

2.消費者市民社会※の形成への参画意識を高める(消費者の社会参加を目指す)

※消費者市民社会とは(第2条第2項)

消費者が個々の消費者の特性および消費生活の多様性を相互に尊重しつつ、自らの消費生活に関する行動が現在及び将来の世代にわたって内外の社会情勢及び地域環境に影響を及ぼし得る物である事を自覚して、公正かつ持続可能な社会の形成に積極的に参画する社会をいう。

こんな標記になっていますが、要するには「消費者(私たち)の買い物や、お金の使い方」が事業者や社会に対する投資なんだという事を訴えています。

さて、私たちの毎日の支払いが社会への投資だという事は、言い換えれば私たちの毎日の選択が、どんな環境をつくるかに大きく関わってくるという事。世界の今最も深刻な問題のひとつとされる「地球温暖化問題」もその対策の期限を迫られている状況で、日本は環境NPOだけでなく、市民の理解と行動が必要です。

新しい流れをつくること

 さてこの分科会、消費者教育という分野に焦点をあてて、これから環境教育がどのように展開したり認知度を分野を超えて広がりを見せる事が出来るのかという可能性を見つける為の分科会でした。

分科会2ブログ
基調講演をする大本久美子先生(大阪教育大学)と進行の原さん(コンシューマーズ京都)

 

まず、大阪教育大学の大本久美子先生から、消費者教育の動きについてお話し頂き、消費者教育の中での新たな動きを共有しました。

その後、消費者教育のあり方ということで、滋賀グリーン購入ネットワーク(以下GPN)の松宮秀典さんからGPNの取り組み状況について、家庭科研究会の岸田蘭子先生、小田木あけみ先生から学校での取り組み、そしてひのでやエコライフ研究所の大関はるかさんから大学生と取り組む環境教育についての新たなかたちについての発表をしていただきました。

この分科会は、京都で環境問題に取り組む京都府地球温暖化防止活動推進センター、環境市民、コンシューマーズ京都、京エコロジーセンターの皆様に、協力を頂いて実施し、発表後の意見交換でそれぞれ参加していただきました。実際に活動している人達だからこそ、今回の会で色々な情報共有が行うことができ、その後の参加者との意見交換にとてもよい繋がりとなりました。

実は以前から環境教育を取り扱う人たちの間では、こういったトピックはかなり話し合われていました。その為課題もはっきりしていて、実践者同士が繋がる事、実施する事、実施する場と、やり方の検討をすることなどがあげられます。

今回で、まず一歩目の、繋がる事が出来たのではないかと思います。規模は小さくても、実施する事は、もともと実施していた人や、違った観点をもった人たちもかなり多かったのでこの場で本当に深い意見交換が出来たと思います。

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発表終了後の意見交換では会場からもたくさん質問が出ました

 流れを止めないことが大事

今回の会が、まずの一歩目であったとして、これから動きに関わっていく人達が確実に増えました。

これで「良い会だった。」で終わらせるつもりはなく、つなげる為に、実はもう一本企画をしています。

京都のお住まいの方はもしかしたらもうご存知かもしれません、今月27日(金)、28日(土)開催予定の「第11回京都・環境教育ミーティング」の場で、1日目に3時間ワークショップを行います。

「これから求める温暖化防止教育〜評価がもつ可能性〜」という仮称で、内容は、温暖化の情報が全国でも伝わっていくように気候ネットワークがこれまで京都市で実践してきた「こどもエコライフチャレンジ」や、京都府地球温暖化防止活動推進センターの「夏休み省エネチャレンジ」などの温暖化防止教育を比較し、それぞれの評価と課題探しをすることで、次へつなげていく為のヒント探しを実施するものです。

この場ではもちろん今回の消費者教育との連携の話も例としてあげることで、もっと幅広い視野で環境教育が広がるように進めていければと思います。ご興味もっていただけた方は、ぜひご参加下さい。(※事前申し込みが必要となります)

長くなってしまいましたがこの辺で。

京都環境教育ミーティングの報告についても、アップしますのでまたご意見などあればお待ちしております。

それでは。