気候ネットワーク 市民のチカラで、気候変動を止める。

【意見】お礼とご報告(2002/08/29)


お礼とご報告

気候ネットワーク

このたびは気候ネットワークが呼びかけた「環境の視点から道路特定財源の改革を!」アピール(意見)への賛同にご協力頂き、どうもありがとうございました。
 少し遅れましたが、8月29日、意見と賛同一覧(同pdf文書)を提出しましたのでご報告致します。
 意見と賛同は、ファクス(首相官邸の「平成の目安箱」)とホームページ(官邸ホームページの「ご意見募集」欄)によって小泉首相宛てに提出しました。合わせて、内閣府・財務省・国土交通省・環境省の担当者にもファクスしました。 また、環境省記者クラブなど環境関係のマスコミ、環境関係議員にもファクス致しました。
 なお、提出時点での賛同数は、11団体(呼びかけ団体の気候ネットワークを含む)、56名です。ホームページにはその後お知らせ頂いた方を含めて掲載しました(12団体・59名)。

今回は来年度政府予算案概算要求の取りまとめ時期という節目だったのですが、今後どのようにするかはこれから考えたいと思います。ちなみに昨年自動車重量税の一部が一般財源化された際は、8月末の概算要求時には従来通り(変化なし)だったのですが、12月の政府予算決定の近くになって、首相の考えもあって、動きが出て一部一般財源化が進みました。今年も政府の動きはこれからになりそうです。今後市民・市民団体として何が出来るか、どうしたら良いか、などご意見がありましたら是非お寄せ下さい、歓迎致します。
 今後ともどうぞよろしくお願い致します。

環境の視点から道路特定財源の改革を! ご賛同のお願い
第一次集約は終了しました。

2002 年8 月29日
内閣総理大臣 小泉純一郎様

燃料や自動車への税を地球温暖化や大気汚染の防止のために改革を
―CO2 などの抑制のために税率は保ち、使い道を道路建設以外に変更すべきです―

呼びかけ団体:気候ネットワーク(賛同一覧は2枚目以下に添付)

 燃料や自動車への税の多く(揮発油税・地方道路税・軽油引取税・自動車重量税・自動車取得税)はもっぱら道路建設に使われています(道路特定財源)。これらの税は、本来の税率(本則税率)に加えて、期限を切って税率が上乗せされています(暫定税率)。この暫定税率の期限が来年(2003 年)春に切れるに際し、私たち地球温暖化・大気汚染などの問題に取り組む市民・市民団体は、以下のように求めます。

●道路予算は過大なので道路特定財源は縮小すべき
→当面、道路特定財源は今の各税の本来の税率(本則税率)の分のみとすべきです。
 日本のほとんどの人たちが、道路を中心とする日本の公共事業予算は過大であり、縮小すべきと考えています。また、道路建設は自動車交通の増加を通じてCO2 や大気汚染物資の排出増も促してきました。
 従って、来春の暫定税率の期限切れに際しては、道路特定財源の各税の上乗せ分(本則税率と暫定税率の差分)は、使い道を道路建設から一般財源に変更することを提案します(この分は新たな別の税とします(下記参照))。なお、本来一般財源なのに道路に使われている自動車重量税の一部も同時に一般財源化すべきです。そして、当面は各税の本来の税率(本則税率)の分のみを道路財源の税として継続し、その後も道路予算の吟味を進める必要があります。

●燃料や自動車への税の税率引き下げはCO2 排出増となり温暖化防止に逆行
→暫定税率により上乗せされている分は新たな別の税にし、全体として今の税率は維持すべきです。
 自動車は、地球温暖化・大気汚染・騒音・振動などの環境負荷、静穏の妨げや交通事故など環境以外のマイナス影響など、様々な「社会的費用」を発生させています。今ある燃料や自動車への税は、本来の意図とは異なりますが、社会的費用の一部を負担し、CO2 排出を抑制する働きもしています。CO2 や大気汚染物資などの環境負荷や交通事故などのマイナス影響を増やしてしまうインセンティブを与えないために、最低でも今の税率は維持すべきです。そこで、来春の暫定税率の期限切れに際しては、上乗せ分(本則税率と暫定税率の差分)は今の税(揮発油税など)から分離し、例えば「社会的費用負担税」など新たな別の税として課すことを提案します。

 

問合せ

気候ネットワーク(東京事務所 担当:畑) 
〒102-0083 東京都千代田区麹町2-7-3 西川ビル2F 
TEL:03-3263-9210、FAX:03-3263-9463、
E-Mail:tokyo@kikonet.org 
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燃料や自動車への税を地球温暖化や大気汚染の防止のために改革を
―CO2などの抑制のために税率は保ち、使い道を道路建設以外に変更すべきです―
≪賛同団体名・個人名一覧≫
(2002年8月29日現在、賛同順)
<呼びかけ団体>
気候ネットワーク
 
<賛同団体>
A SEED JAPAN 
喜多見ポンポコ会議 
ストップ・フロン全国連絡会 
足元から地球温暖化を考える市民ネット・えどがわ 
ふるさと線を守る東日本連絡会 
気候ネットワーク高知 
RACDA(路面電車と都市の未来を考える会) 
「環境・持続社会」研究センター(JACSES) 
「自然エネルギー促進法」推進ネットワーク(GEN) 
市民運動全国センター 
環境ネットワークくまもと 
 
<賛同個人>
金田好明(都市空間工房) 
小森田たかし(吹田勤労者山岳会自然保護部長) 
風間 駿 
佐々木佳継(地球温暖化防止京都ネットワーク運営委員) 
桂木健次(富山大学経済学部環境経済学研究室教官) 
佐藤文敬(埼玉大学学生) 
元田智也(神戸大学大学院国際協力研究科国際協力政策専攻博士後期過程) 
吉川紀子(株式会社ノルド社会環境研究室 研究員) 
二見孝一(美しい球磨川を守る市民の会 事務局長) 
大城研司(省エネと自然エネルギー利用を考える会) 
天野 稔 
田中 優(自然エネルギー推進市民フォーラム理事) 
野村修身(工学博士・エネルギー工学) 
寺尾光身(名古屋工業大学元教員) 
突田芳宏(リコーユニテクノ(株) 品質環境室) 
佐藤禮子(止めよう!ダイオキシン汚染・関東ネットワーク代表) 
川村晃生(甲府北部環境会議事務局長) 
冨田悦哉 
齊藤基雄 
望月真一((株)アトリエUDI都市設計研究所代表取締役) 
小林一也(富山県立大学工学部助教授) 
星野近人(バスから地域交通を考える会代表) 
中村 茂(社団法人川崎地方自治研究センター常務理事) 
山室真澄 
古寺正彦(団体職員) 
馬場 理(理学博士・大学教員) 
関すみ江(横浜市議) 
駒沢珠樹(全国鉄道利用者会議、クルマ社会を問い直す会) 
中川修治(「太陽光・風力発電トラスト」運営委員) 
森 元之(編集者) 
中島 大 
上岡直見(環境自治体会議環境政策研究所) 
原 育美(環境ネットワークくまもと事務局長) 
田中正直(人類生残り研究会) 
権上かおる(酸性雨調査研究会) 
太尾重彦 
菊池和美(薬剤師、大気汚染裁判・青空の会会員) 
北山宏之(伊勢原の自然と環境を守る会代表) 
山﨑求博(足元から地球温暖化を考える市民ネット・えどがわ事務局長) 
岡本 功(NPOレインボー 理事) 
西岡政子(横浜・ゴミを考える連絡会運営委員) 
山下圭一郎 
今井博之(クルマ社会を問い直す会関西グループ) 
本多 孝(都市交通会議) 
小倉 正 
原田公夫 
榊原義道(北山の自然と文化をまもる会代表幹事) 
石黒隆利 
武藤拓馬(武蔵工業大学学生) 
久保はるか(東京大学大学院法学政治学研究科博士課程) 
渡辺三男 
堀 達哉(岐阜未来研究団 代表) 
安達宏之 
桃井鈴奈(環境自治体会議環境政策研究所) 
増原直樹(環境自治体会議環境政策研究所) 
有園正俊(イラストレーター・美術講師、グリーンクリエーターズネットワーク) 
橋口英夫(熊本市、医師) 
野口修一(環境共生住宅研究所) 
(この他に、賛同されましたがお名前の掲載は控えたいという方・1名)

以上
(注:所属・肩書き等はメールで頂いた通りに記載しています)


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