2003年7月2日

環境NGO8団体が、京都議定書批准でロシア大使館へ申し入れ
プーチン大統領への書簡を参事官へ手渡しました

 

気候ネットワーク 代表 浅岡 美恵

京都議定書の発効に向けて、ロシアの批准が待ち望まれている現状から、日本のNGOから早期批准への強い要請と期待があることを伝えるため、本日午後3時、環境NGO7名が在日ロシア連邦大使館にてS・V・ワシリエフ経済担当参事官と面会しました。参加メンバーは、参事官にロシアの早期批准について直接要請するとともに、8団体の連名によるプーチン大統領への書簡(ロシア語・英語・日本語の3ヶ国語)を手渡しました。

参事官は、申し入れに対し、「意見の食い違いは今もあり、最終的にはこれからであるが、政府としては全体的に批准に前向き」だと話し、「9月末から開催される世界気候変動会議においてプーチン大統領が批准の決定を発表することは外交上のメリットが大きいため、同会議の前に批准を決定すると思う」という個人的な見解を示されました。また、12月のCOP9(気候変動枠組条約第9回締約国会議)の発効に間に合うように批准を済ませる可能性もある、とも回答されました。

手渡した書簡は、本日より外務省の主催で開催されている非公式会合「気候変動に関する更なる行動」のために来日しているロシアの政府代表(外務省・気象庁の2名)にも、ワシリエフ参事官より手渡されることになっています。

 

ロシア大使館を訪問したメンバー

浅岡美恵(気候ネットワーク代表)
加藤三郎(環境文明21代表理事)
大林ミカ(環境エネルギー政策研究所副所長)
中島正明(環境エネルギー政策研究所研究員)
鮎川ゆりか(WWFジャパン気候変動日本担当シニア・オフィサー)
山岸尚之(WWFジャパン気候変動担当オフィサー)
平田仁子(気候ネットワーク運営委員)

 

書簡を提出したNGO8団体

気候ネットワーク
環境文明21
環境エネルギー政策研究所(ISEP)
WWFジャパン
グリーンピース・ジャパン
FoE Japan
「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)

 

手渡した書簡の内容

ロシア語(PDFファイル 76KB)

英語(html)

日本語(html)

※過去の資料はリンク切れとなっています。詳しく知りたい方は事務局までご連絡ください。

問合せ

特定非営利活動法人 気候ネットワーク(東京事務所) 担当:平田
〒102-0083 東京都千代田区麹町2-7-3半蔵門ウッドフィールド2F
TEL 03-3263-9210、FAX 03-3263-9463
E-Mail:tokyo@kikonet.org
URL:http://www.kikonet.org/

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