電源開発株式会社(J-POWER)が9月28日に「GENESIS松島 計画段階環境配慮書」への意見募集を開始しました。

これを受け、気候ネットワークは意見提出の呼びかけを開始します。

このGENESIS松島計画は、稼働から40年が経過する旧式で低効率な石炭火力発電所に、石炭をガス化する設備を付け加え、効率をわずかながら改善し、今後も使い続けるという計画です。

カーボンニュートラルへの対応として、アンモニア、水素等を混ぜて発電する方針ですが、未だ確立した技術ではありません。また、ガス化設備を付け加えても、旧式の発電設備の大半が残ることになり、大幅な排出削減にはつながりません。

現状ではアンモニアや水素等は化石燃料からの製造が考えられており、排出されるCO2を再利用したり地中に埋める技術も想定されていますが、それらの技術は実用化されていません。

事業者の資料には、「カーボンニュートラルへの挑戦」とありますが、実態は、石炭火力の延命策であり、化石燃料を継続して利用する延長線上にある計画です。

1.5℃に気温上昇を抑制に向けて「2030年の石炭火力全廃」を実現し、気候危機を回避するため、幅広い意見を届けることが重要です。

意見書の出し方

意見は事業者宛てに直接郵送するか、こちらで準備した送付代行フォームに記入することで提出することができます。所定のフォームに記入して以下に指定の期日までに提出する必要がありますのでご注意ください。
1)郵送の場合:
J-POWER指定の「GENESIS松島計画 計画段階環境配慮書 ご意見記入用紙」をダウンロードして記入し、郵送してください。
ダウンロードはこちら(PDF)

郵送先住所:
〒104‐8165 東京都中央区銀座6-15-1
電源開発株式会社 立地・環境部 環境室
郵送期日:2021年10月29日(金)まで 当日消印有効 

2)代行フォームに記入の場合:
フォームに記入の上、送信してください。こちらで所定の用紙に記入して郵送します。
フォーム入力期日:2021年10月27日(水)まで (作業の関係上、郵送期日より早い期限を設定しておりますのでご注意下さい。)
フォームはこちら

参考資料

・「GENESIS松島計画」へ意見を出そう(GENESIS松島計画の概要と問題点)(PDF
・意見書案(気候ネットワーク提出意見)(PDF

・スライド(Instagram
・動画(Twitter

事業者が公表した計画段階環境配慮書

・GENESIS松島計画 計画段階環境配慮書(J-POWERによるリリース

各団体が提出した意見

随時更新予定

*本意見募集のフォームを通じた代行提出は気候ネットワーク、350NewENEration、気候訴訟JAPAN、ゼロエミッションを実現する会が共同で実施します。