親子エコライフチャレンジ〜ハンバーガーの向こう側〜

こんにちは。環境教育/デザイン担当岡本です。

先日ようやく来年1月号ニュースの入稿が終わり、新たなカラー版に四苦八苦していた私ですが、入稿が終わったすぐ後には環境学習のイベントが待っていました。

このイベントは、親子エコライフチャレンジといって、今年の夏、京都に住む小学生とその保護者を対象に、テーマごとの温暖化防止教育を実施するものです。

京都市環境政策局地球温暖化対策室が主催となり、気候ネットワークが企画と運営をしています。夏休みに実施してきたのですが、特別版の今回は、12月23日の祝日、朝から京エコロジーセンターで行いました。

「フードマイレージ」と「ハンバーガーの向こう側」

このプログラムの何より印象深いのが、どでかいハンバーガーが登場し、その材料達がそれぞれの日本までの長旅について語るという不思議な展開。特に学校での先生が関わっての実施が一番お勧めなのですが、今日は私と京都府地球温暖化防止活動推進センターの西澤さんに手伝っていただいての実施となりました。

このプログラムは、気候ネットワークが持っているアクティビティ集「プロジェクト・クライメート」の中のひとつで、食をテーマにしたプログラムになっています。フードマイレージというのは、食の環境負荷を測る指標のひとつで、これは「食べ物の重さ×運ばれる距離」で表します。

その食べ物の運ばれる距離が遠ければ遠い程、実は環境負荷が高いということを伝えています。地産地消などのキーワードとも繋がってきますね。

ecosen-3
地球温暖化でどんなことが起きているのかも考えます

 

ハンバーガーのこれからの展開

実はこのプロジェクト・クライメートも、作成されたのが2011年と少し前になるので今、京都府地球温暖化防止活動推進センターと協力してこのアクティビティ集の中から「ハンバーガーの向こう側」を含むいくつかのプログラムの修正と新たなプログラム開発を行っています。

これから色々な地域で、様々な主体が環境学習に取り組む事が出来るよう整備中なので、随時ブログでも報告していきたいと思います。またチェックして下さいね!

うれしい参加者からの声

今日のイベントの参加者は就学前の幼児から、小学校6年生までの児童と、親御さん合わせて10名で、ゆったりした休日の雰囲気の中、環境によい食べものについて考える会になりました。

ecosen-5
地球儀を使って旅した距離を測ります

 

私はもちろん楽しく実施させていただいたのですが、終わりにご参加頂いた親御さんから「今まで考えた事のなかった事だったので、とっても面白かった!」というお声を頂きました。

今回、もっと多くのご家族に参加してもらえれば良かったな。という反省もありますが、良い意味で捉えて次にいかしたいと思います。

今月26日、ご予定は?

以上、ステキな仕事納めの報告のようですが、もちろん今週末にはニュースが出来上がるので、会員の皆様にお届けするという大事な仕事が残っています。今回はボランティアも手伝いにきてくれるみたいなので最後までしっかり頑張りたいと思います。

ボランティアできますよ!という方もぜひぜひ26日の午後は気候ネットワーク京都事務所へお立ち寄り下さい。

それでは皆様、良いお年をお迎え下さい☆

COP20@リマ インターン活動報告(3)国際交渉におけるNGOの役割とは?

京都事務所インターン生の鈴木です。

COP20@リマ、とうとう終了しました。会議の2週目中盤には各国から閣僚が会場入り。日本からも望月環境大臣が会場入りし、日本の気候変動対策についてスピーチをしていましたが、ニュースになりましたでしょうか?

潘基文・国連事務総長もペルー入りし、スピーチを行う
潘基文・国連事務総長もペルー入りし、スピーチを行う

 さて、今回は現地報告の締めくくりとして「国際交渉におけるNGOの役割とは?」というテーマをインターンの視点から書いてみたいと思います。

COP20の参加者数は?~NGOも多数参加~

今回のCOP20の参加者数は、UNFCCC(国連気候変動枠組条約)事務局によれば、11,185人にのぼっているそうです。内訳は、政府関係者が6,291名、国連関係者が245名、専門機関等が197名、政府間組織が439名、NGOが3,104名、メディアが904名となっていて、NGOは政府関係者に次ぐ規模の参加者を記録しています。

参考:UNFCCC: “List of Participants(参加者のリスト)”

NGOと言っても多種多様で、環境保護関連だけでなく、研究者、産業界など様々なNGOがCOPに参加しています。気候ネットワークのインターンとして、現地入りして感じた国際交渉におけるNGOの役割をまとめてみたいと思います。

 

国際交渉におけるNGOの役割とは?

 (1)会議で発言する

 まず、限られた会議ではありますが、NGOや市民社会には国際交渉の場面で発言をすることができます。写真のように「Civil Society(市民社会)」という席がUNEP(国連環境計画)、UNICEF(国連児童基金)などの席と並列して配置してあり、オブザーバー(傍聴者)でありながら、機会が与えられたら自分たちの意見を言うことができます。

会議室内、Civil Scietyの席
会議室内、Civil Scietyの席

 今回のCOP20では、「Ministerial Dialogue on the Durban Platform for Enhanced Action(強化された行動のためのダーバン・プラットフォームにおける閣僚級対話)」、「Ministerial Dialogue on Climate Finance(気候資金における閣僚級対話)」などの閣僚が集まる場でも自分たちの団体の主張を伝える場が用意されており、発言という直接的な方法で締約国にメッセージを伝えることができます。

Civil Societyの代表として発言をするNGO
Civil Societyの代表として発言をするNGO

 

(2)専門知識をフォローし、分かりやすく市民へ情報発信をする

COPでは、気候変動対策を議論しますが、その会議では専門的な用語が多く飛び交います。「ADP(ダーバン・プラットフォーム特別作業部会)」「TEMs(技術専門家会合)」「Adaptation(適応)」「Mitigation(緩和)」などの用語をみなさんご存知でしょうか?わたしも含めて、普段生活している分には聞き慣れない言葉で、その意味が分かる人はほとんどいないのではないでしょうか?

 NGOとして会議に参加することは、気候変動分野の「専門家」として国際交渉の最前線を絶えずフォローすることが求められます。一般市民が理解しにくい専門的な知識をフォローし、それをわかりやすく市民に発信する役割があると思います。

気候ネットワークでも、COP20の国際交渉の様子を伝える会議場通信”Kiko”を発信しています。ぜひ読んでみて下さい!

 

(3)メディアに情報提供する

国内に国際交渉の現状を伝え、気候変動政策を後押しする流れをつくるために、NGOはメディア記者への情報提供も行っています。メディアを通して日々の交渉の中で重要なポイントやNGOのメッセージをより多くの人に伝えることで、影響力を行使します。

例えば、気候ネットワークも参加している、気候変動NGOの国際的なネットワーク「Climate Action Network(CAN: 気候行動ネットワーク)」は毎日のように会議場内で記者会見を開いています。

CANの記者会見はウェブサイトで視聴できます(英語です)。例えば、12月3日の記者会見では、冒頭のスピーカーから、去年のCOP19で日本政府が温室効果ガス排出削減目標を引き下げたことをさして「backsliding(後退)」と指摘しているのを聞くことができます。

例えば次の記事は、COP20に関連して、気候ネットワークが登場している報道です。ぜひご覧ください。

(4)パフォーマンスをして、会議参加者に訴えかける

パフォーマンスをして、会議参加者に訴えかけることもNGOのひとつの役割です。例えば、COP20会場の広場では毎日、CAN Internationalが「本日の化石賞(Fossil of the Day Award)」というパフォーマンスを行っています。

これは日々の国際交渉において、一番、気候変動対策に後ろ向きだった国を皮肉を込めて表彰する、不名誉な賞です。日本も不名誉なことにCOP20期間中に2度の「化石賞」をもらいました。例えば、最初の化石賞は、温暖化対策の「気候資金」を使って、途上国で温室効果ガスの排出が多い石炭火力発電を支援していることが受賞理由でした。

「本日の化石賞」の様子
「本日の化石賞」の様子

このようなパフォーマンスを行うと、多くの聴衆が集まります。この聴衆がSNSなどを通じて情報発信をする、メディアの報道に取り上げられる、新たな行動を起こすなどで各国政府にその情報が入り、影響を与える可能性も少なからずあります。

事実、緑の気候基金(Green Climate Fund)に対して資金拠出の意思表明をしていなかったオーストラリア、ベルギーなどが12月1日に「本日の化石賞」として表彰された後、9日には両国とも資金拠出を表明しています。もちろん両国の行動のすべてがNGOによるパフォーマンスによる結果とは断定できませんが、影響を与えている可能性も否定できないのではないでしょうか。

5
「本日の化石賞」には毎日多くの聴衆があつまる

(5)政府代表団に意見を伝える

気候変動対策が少しでも前に進むように、NGOとして日本政府代表団に意見を述べる場があります。現在の交渉において、日本はどのように行動すべきなのか、気候変動問題を解決するために日本はどのような政策を講ずべきなのかなどを直接伝えます。

COP20日本政府代表団のツイートより

 

各国の前向きな行動を引き出し、気候変動問題の解決へ

以上の5点がCOP20にインターンとして参加して感じたNGOの役割です。その他にも色々と役割があると思いますが、すべての役割に共通していることはNGOが行動することによって、少しでも各締約国(日本政府も含め)が国際交渉において前向きに行動し、気候変動問題が解決に向かうことです。

以上で、3回続きましたCOP20@リマのインターン活動報告を終わります。

COP20@リマ インターン活動報告(2)気候変動交渉をめぐる先進国と途上国の対立をどう考えるか

京都事務所インターン生の鈴木です。
前回に引き続き、COP20@リマの活動報告を行います。
今回は「気候変動をめぐる先進国と途上国の対立をどう考えるか」というテーマです。

合意形成の道のりは長い

COP20も2週目を迎え、交渉も折り返し地点を迎えました。
1週目の議論を経て、2週目の月曜日に共同議長から修正版のCOP20の合意文書案(Draft Decision)が提出されました。それに対して、各国がコメントをしていましたが、国によって主張は「千差万別」―「この合意案は片側の意見しか入っていない」「なぜ我々の主張が入っていないのか」「法的拘束力があるのか」「重要な要素が欠けている」等々、共同議長の頭を悩ませたに違いありません。

なぜなら修正前の合意案への各国の意見を一つの文書にまとめると、192ページにも達してしまうからです。

(COP20合意案への各国の主張http://unfccc.int/files/bodies/awg/application/pdf/compilation_of_inputs.pdf

COP20-1

COP20-2
スクリーンに各国の修正案が赤文字で表示され、交渉が行われている

この膨大な意見をもとにまとめられたのが新しい決定書草案ですが、それに対しても喧々諤々の議論が続いています。

「先進国VS途上国」

2020年以降の国際的な枠組みの合意をめざす交渉のボトルネックとなっているのは「先進国と途上国の先鋭的な対立」であると言えるでしょう。気候変動交渉において先進国と途上国の対立は、今に始まったことではないですが、COP20においても合意形成の障壁になっていることは否めません。

気候変動には「(温室効果ガスの)排出削減」「適応」「技術移転」「能力構築」「透明性の確保」「資金」など様々な論点があります。

先進国側は、「途上国にも排出削減に前向きに取り組んでもらいたい」、「資金などでこれ以上負担をしたくない」、途上国側は、「自分たちは先進国が遂げたような経済発展の権利がある」、「これまで多くの温室効果ガスを排出してきた先進国が気候変動の責任をとるべき」という考えがあります。

COP20-3

対立をどのように乗り越えるのか?

途上国と先進国の対立は一筋縄で解決できないことは明らかです。この対立を緩和させ、協調を進めることがCOP20の成功には不可欠です。

COP20-4
9日(火)にアフリカのNGOが会場の広場でプラカードを掲げ、パフォーマンス

9日(火)にアフリカのNGOが会場の広場でプラカードを掲げ、パフォーマンスをしていました。彼らは、先進国と途上国が対立を深め、交渉が前に進まないことに怒りを表明していました。

特に、アフリカは気候変動に対し脆弱で、一度、干ばつや洪水の被害を受けると、貧困や感染症問題がより深刻化してしまいます。しかし、それを対策する能力や資金が圧倒的に足りていません。

「もう時間はない。リマで前に進めよう。どうか貧困国の声を聴いてくれ。アフリカの声を聴いてくれ。我々が気候変動に最も脆弱で、最も影響を受ける国なのだから。リマがラスト・チャンスだ。」

同NGOの代表が聴衆の前で、悲痛に叫んでいました。

「歩み寄り」が鍵

 COP20にインターンとして参加し、いくつかの会議を傍聴して感じたことは、「妥協」や「歩み寄り」が必要であるということです。先進国や途上国でそれぞれが各々の主張をし続けても、なかなか合意に辿りつけません。すべての国が、気候変動問題をどうにかして解決しなければいけないという目的は共有しているはずなので、それを達成するためにもどこかで妥協することが求められます。

 まずは、先進国が歩み寄りをみせ、排出削減を野心的に掲げる、途上国への資金援助を強化するなどが重要です。また、排出量が多い中国やインドも気候変動に対して責任のある国として振る舞うことが必要なのではないかと感じました。

本日の会議でもADPの共同議長が、「私たち(共同議長)が合意内容を決めるのでない、あなたたち締約国が決めることだ」と言っていたように、国際交渉のテーブル上のすべての締約国が、どのようにすれば合意形成にたどり着くのか、どうすれば気候変動問題が解決に向かうのかをより真剣に考え、誠意ある行動をとることが求められると言えるでしょう。

そして我々市民も、気候変動問題をどこか遠い場所で起きている事と思わず、自分事として捉え、行動していくことが必要なのではないでしょうか。

NPOでボランティア活動しませんか?

こんにちは。気候ネットワーク環境教育・デザイン担当岡本です。

ちょっと前の話なのですが、「NPOでの仕事について話してほしい」と、お世話になっている方に呼ばれて11月22日、神戸まで行ってきました。

NPOってなにをしているの?

「NPO就職・転職ガイダンス」という事で、この日の目的は、NPOはこんなにいいんですよ!という話ではなく、就職先の候補のひとつとしてNPOもありますよ。という内容です。

NPO法人ユースビジョンの芝原浩美さんから、NPOで働くことについてのお話があり、第二部、「私たちはこうやってNPOに就職・転職しました!」の中で、1日の仕事のスケジュールだったり、どういう経緯でNPOに入ったのかという話をしてきました。

ちなみに私の今日の一日(12/9)は、こんな感じでした。

9:00小学校での環境学習→13:00ランチ→13:30メールチェック→13:50シンポジウムのちらし校正→15:00環境教育のプログラムの検討資料作成/寄付チラシ作成/冬の環境学習の案内作成・発送→18:00ブログ書き→18:20明日準備→18:30終了(今日は至ってシンプルな日でした)

Exif_JPEG_PICTURE
幅広い層からの参加がありました

この日の参加者は大学生や転職を考えている社会人の方々でしたが、とてもたくさんの質問が舞い込んできました。ご意見も頂きました。ご参加下さった方、どうもありがとうございます!

たくさんの質問の、「どんな人材が求められているか」「どうしたらNPOで働けるのか」といったものが多かったので、学生さんにはその前のステップとして、「なにを、どうしたいのか」を聞いてみると、こんな回答がたくさんありました。

「環境の分野で働きたいんだけど、その中で何がしたいのか、分からない。」

Exif_JPEG_PICTURE
参加者のみなさんからは、様々な質問が寄せられました

 

「国際関係で、役に立ちたいけど、どんなかたちで関わるのが一番いいんだろう?」

何がしたいのか分からない、特にないという意見を学生から最近よく聞く中で、もうひとステップ進めた事がすごいと思った私ですが、そこでの案として、ボランティアという選択肢を提示してみました。

ボランティアやインターンは、これからどんな分野に進みたいのかを決める上でも、自分の興味のある分野で働く人達に出会う事ができるので、お勧めです。

私も大学に入学する以前、在学中、現在と、ずっとボランティアをしています。(活動の頻度は変化しますが。)

もちろん、「ボランティア」と、「働く」こととは違いますが、中の事を少しだけ、見る事が出来ると思います。そしてボランティア募集をしている側としてみれば、ボランティア活動にはどんどん参加してほしいと思っているのではないでしょうか。

私も気候ネットワークで働きだしてから、団体内外の人と関わり、仕事をするうちに、団体の全体が見えてきて、今私が思う団体としての存在意義が出来上がってきました。それは働く前に持っていたものとは違うもので、この場で初めて感じ、得たものでした。

これからボランティアをしようと思っている方には、ボランティア活動の意味にそういう観点も見いだしてもらえれば嬉しいです!

ボランティアのしかた

それから、もうひとつ。

大事な事だったので今ブログにしているのですが、「どうやったら気候ネットワークでボランティア出来ますか?」という質問がありました。

メールして下さい!

出来る事、やってもらえないかな。と思っている事、実はウェブに載っているよりもたくさんあります。

ウェブサイトもぜひ参考にして下さいね。)

NPOの性質なのか、お願いしたい事はボランティアがいない時にやってきて、ボランティアに来てくれる人がいる時には仕事が同じ時に出てこない事もあるので、やってみたい事活動出来る時間や頻度出来る事などをメールしてもらえると、個別にお声がけなんかもしやすいです。

ボランティアする準備ができたら、ぜひ、勇気を出して、メールをしてみて下さいね。

では、最後のメールチェックを終えた所で明日準備にかかります。

★直近のボランティア活動のお知らせ★

「専門的なことは分からない。」「何もボランティアをしたことがない。。。」そんな方も大丈夫です。

気候ネットワークでは、隔月に気候ネットワーク通信を会員の方を中心にお届けしています。その発送作業は全て手作業で、ボランティアの方にサポートをいただきながら行っています。

次回は12月26日(金)14:00頃から京都事務所で予定しております。
誰よりも早く、気候ネットワーク通信を読めるのと、スタッフや他のボランティアの方と、真剣な話から、他愛のない話をしながら、楽しく作業をしています。

「ちょっとだけしか…」そんな方も大歓迎です。ぜひ、覗きに来て下さい。気軽にメールしてくださいね。

Exif_JPEG_PICTURE
ボランティアの方と一緒に気候ネットワーク通信を会員の皆さんへお届けしています!

COP20@リマ インターン活動報告(1)~国が違えば利害も違う!?~

京都事務所インターン生の鈴木です。

現在、ペルーの首都リマで開催されているCOP20(気候変動枠組条約第20回締約国会議)に来ています。COP20では、各国政府が集まり、新しい気候変動対策の枠組みを2015年に合意し、2020年から発効するべく、白熱した交渉が繰り広げられています。

これから現地時間12月5日(金)~14日(日)の滞在でインターン生として感じたことを率直に書き記していこうと思います。第1回目は、初日の12月5日(金)分です。

1
COP会場の入り口

 

バッジを見れば、誰が政府代表団かが判明!?

まずCOPへの参加は、会場で手荷物チェックを受けた後、バッジを作成して始まります。

バッジには、Party (締約国:ピンク)、Observer(傍聴:黄色)、Press(報道関係者:オレンジ)などで色が分かれていて、NGOはObserverの黄色のバッジです。これらの色の違いでどの会議場に入れて、どの会議場に入れないのかが分かります。

例えば、”Parties and Observers Only”の場所には政府関係者やオブザーバーしか入ることは許されませんし、Press Onlyには報道関係者しか入ることができません。私はNGOである気候ネットワークからの参加なので、黄色のObserverのバッジを携帯しています。

2
オブザーバーのバッジは黄色

 

COP20の会場はテーマパークのような広さ

会場入りしてみて驚いたのが、COP会場の広さです。さながら小さなテーマパーク並の規模です。その中には、会議場、各国のパビリオン、国連機関・NGOのブース、レストラン、コンピュータールームなどが建ち並んでいます。日中は暑く、木陰で食事をとる参加者が多く見られました。

3
COP20会場は、テーマパークのような広さ
4
COP会場内、木陰で食事
5
展示ブースが並ぶ中、足早に移動する参加者たち

国際交渉の臨場感!?

最初に傍聴したのは、「ADP meeting on item 3」 という来年のCOP21で決定する合意にどんな内容を入れるべきなのか、2015年合意の要素を議論する会議でした。

あらかじめ共同議長が作成したノン・ペーパー(非公式文書)のMitigation(温室効果ガスの削減)、Transparency(透明性の確保)、Technology transfer(途上国への技術移転)、Capacity building(能力構築)などの項目に対して、発言を求める国が共同議長の指名を受け、順番に自国の主張を展開していきます。

 

各国の立場によって、「この条項は賛成できる」「どの国の提案に賛成だ」「この部分は支持できない」「この箇所は削除すべき」「我々はこのように提案する」「途上国と先進国を分けて考えるべきだ」「すべての国々を含めるべきだ」など発言は様々です。ある国は主張を簡潔に述べ、ある国は10分以上も主張を続けたりもします。その結果、会議は予定の時間内で終わらず、翌日に持ち越しになりました。

まさに、国や交渉グループの数だけ主張も異なる国際交渉の臨場感そのものを感じることができました。

 7

8

9

10

国際交渉におけるNGOの役割は?

さて、気候ネットワークのインターンとしてCOP20に参加していますが、国際交渉におけるNGOの役割とはいかなるものなのでしょうか?

日本では一般的にNPO/NGOは政府の政策決定にあまり関係がないイメージがあります。しかし、国際会議ではNGOは政府に並ぶ重要なアクターのひとつとして認識されています。COPにおいてもNGOが発言をする機会は設けられていますし、政府代表団の中にNGOのメンバーを入れている国もあります(日本でも一時期、NGOメンバーが政府代表団入りしていたことがあります)。

次回以降のブログで、国際交渉におけるNGOの役割について深く触れていきたいと思います。

 

日本では衆議院選挙の真っただ中で、気候変動に関するCOP20のニュースはあまり報道されないかもしれません。しかし、日本から見ると地球の反対側にあるペルーで、地球の将来、人類の生存の課題を議論していることに少しでも多くの方が耳を傾けて頂けたら幸いです。