7月1日、四国4県で、テラエナジーでんきが供給開始されました。これに先立つ6月29日、あわエナジーとテラエナジーは、徳島市内の興源寺で記者発表を行いました。

あわエナジーは、徳島での再生可能エネルギーの普及を目指す市民団体です。当時15歳だったグレタさんが始めた気候ストライキ、そして世界中・日本にも広がった若者たちによる「未来のための金曜日(Fridays For Future)」に対して、「普通のおじちゃんやおばちゃんに何ができるのか?いつか、誰かがやってくれるのを待つのではなく、再生可能エネルギー100%の未来をめざして、自ら行動しよう。」という想いからはじまりました。

その想いを形にするために、「徳島の豊かな自然資源を生かして新電力事業が始められないか」と、私たち気候ネットワークにご相談をいただいたのが今からおよそ5ヶ月前になる2020年2月のことでした。それ以降、様々な可能性について検討を行い、4月からはTERA Energy(テラエナジー)との連携した活動について検討を始めました。

折からの新型コロナウィルスによる影響で、対面による打ち合わせが難しい時期でしたが、平均年齢が60歳を超えるあわエナジーのメンバーは見事にzoomやグーグルドキュメントなどを使いこなし、団体の立ち上げと活動開始に向けた準備を進めていきました。

こうして迎えた記者会見当日は、あわエナジー代表の角田さんと副代表の祖父江さんが設立に当たっての想いを語ったあと、テラエナジー株式会社代表取締役の竹本さんより「市民活動を持続的に支える仕組みづくり」と題して、さらに私、NPO法人気候ネットワーク上席研究員の豊田より「パワーシフトと市民新電力の意義」と題しての報告を行いました。

また、テレビでも活躍中の気象キャスターで気候ネットワークの会員でもある太田景子さんが、あわエナジーの活動に共感して司会をしてくれました。

当日の記者発表の様子はYouTubeでも公開していますので、ご関心ある方は是非こちらからご覧ください。

特に祖父江さんの熱い想いは必聴ですよ。

 

あわエナジーの活動内容は、主に次の二つです。まず、再エネ電力(FIT電気)の割合が高い「テラエナジーでんき」の契約を増やして、徳島における再エネ電力の割合を高めていきます。そして、電気料金の2.5%の寄付を受け取り、その資金をもとに徳島各地で再エネの導入に取り組んでいきます。そのために「テラエナジーでんき」への切り替えをお願いしています。
あわエナジーの当面の活動目標としては、年内の団体の法人化、そして3年を目処に電力小売り事業者としての認可を受けて新電力会社を設立することです。

気候危機を防ぐために自分たちに何ができるのか、ただ悩んでいるだけの時間はもう残されていません。そんな想いからはじまった、徳島のおじちゃん、おばちゃんたちの挑戦を応援してください。この機会に電力をテラエナジーに切り替えて、寄付先にあわエナジーを選ぶこともできます。

気候ネットワークでは同じような悩みを持つ皆様の活動を支援していきます。遠慮なくご相談ください。

文責:気候ネットワーク 豊田陽介