気候エネルギー問題を学ぶ大学生たちが現場をレポート!僧侶がつくった新電力会社TERA Energy(テラエナジー)のイベントに参加してきました

気候ネットワークでは、京都ノートルダム女子大学が企業や団体と協力してが開講する「キャリア形成ゼミ」の一つとして、環境エネルギーの側面からこれからのビジネスや自身のキャリアについて考える「環境エネルギービジネス探訪ゼミ」を受け持っています(担当:豊田)。
そのゼミの一環として参加したイベントの様子を、ゼミ生から報告してもらいました。
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私たち京都ノートルダム女子大学生は環境エネルギービジネス探訪ゼミで、気候エネルギー問題や、その対策としてどのようなことが出来るのかを学んでいます。
そのなかでも、授業で電力の自由化や再生可能エネルギー電力の使用が推進されていることについて学んだことと、電気代が高騰しているというニュースの影響をきっかけに、再生可能エネルギー電力に強く関心を持ちました。
そして、実際に再生可能エネルギー普及のために行われている取り組みについて勉強するために10月8日、「だいまるきょうとっこがくえん」でのイベントの見学とお手伝いをさせていただきました。今回はTERA Energy株式会社の行っている取り組みや「だいまるきょうとっこがくえん」のイベントについてご紹介したいと思います。

TERA Energyと「だいまるきょうとっこがくえん」

TERA Energyは電力小売事業による収益を、ほっと資産(寄付つき電気)として、⾝近な⼈の活動を応援することができる仕組みで、様々な地域の課題解決に貢献することを目指す電力会社です。寄付先には、NPO、NGO、企業、お寺など様々な48の団体が登録されています。
2018年に4人の僧侶で企業し小売電気事業者としての登録を受けて以降、全国のお寺や家庭、事業所など約1000件に電力を供給しています。TERA Energyの特徴は、電力契約者から支払われる電気料金のうち最大2.5%を、社会課題に取り組む団体等に寄付していることです。電力契約者は、電気代の支払いを通じて社会課題解決に貢献することが出来る仕組みになっているのです。また、供給される電気についても、できるだけ再生可能エネルギーの割合の高い電力の供給を目指しています。今後は、自社での再エネ電源開発も進め再生可能エネルギー100%を目指すとともに、「心豊かに、安心な未来」の実現を目指しています。

TERA Energyの寄付先団体の一つとして「だいまるきょうとっこがくえん」を応援しています。大丸京都店が主催する「だいまるきょうとっこがくえん」では、小学生以下のお子さまを対象に「京都の歳時記」「文化」に関したものや、「衣」・「食」・「住」、そして「芸術」「職業体験」など、さまざまな授業やイベントを開催しています。その一環として今回はTERA Energyの協力で「手回し発電所体験で電気をつくってみよう」というテーマで、子供たちに電気について学んでもらう事を目的としたイベントを開催しました。

<イベントの紹介>

電気はどこから来るのかな?どうやって作られているの?

TERA Energyのイベントで用意したのは、人力で電気を作る体験ができる手回し発電と自転車発電。発電体験を通じながら、私たちが普段使っている電気がどうやって作られているのか、どんな発電方法があるのかを学んで、これからの電気について考えてもらう企画でした。

子ども達はやって来るやいなや手回し発電機に興味津々でした。手回しでの発電体験では、紙芝居のストーリーにそって発電体験をしてもらいました。最初は部屋の電気だけだったのが扇風機やトイレの電気など、必要とする電力量が増えていき沢山発電しなければならない…といったものでした。
電気はどの様に作られているかを考えるワークショップも皆それぞれ一生懸命に考えてくれました。対象年齢的に少し難しい質問かとも思ったのですが「太陽光発電」や「風力発電」などの答えを出してくれました。

自転車発電でスマホの充電にチャレンジ!


その後は自転車での発電を体験してもらいました。手回し発電機ではできなかったスマホの充電も、力を合わせてやっと1%充電することが出来ました。子ども達は自転車での発電体験がとても楽しかったようで、イベント終了後も自転車の周りに集まっていました。白熱電球を点けるには卓上扇風機やLEDよりも多くの電力を必要とするため、ペダルが重くなります。私もイベント開始前に体験したのですが、重いペダルを漕ぎ続け、電球を持続して点灯させるのはなかなか難しかったです。子ども達も「重―い!」と言いながら漕いでいました。電力を供給するには一定の速度で漕ぎ続ける必要があるのですが、段々とコツをつかんできたのか安定して発電できるようになっていました。
最後に、どのくらい節電ができているか?というワークシートをやってもらいました。普段の生活を思い出しながら保護者の方と考えながら楽しそうに取り組んでいました。電気はこまめに消すことや冷暖房の温度など、自分の身近な行動が節電に繋がるという事を理解してもらえたと思います。

イベントに参加して気づいたこと、見えてきたこと


今回、私たちは会場設営やイベントのアシスト、声掛けなどのお手伝いをさせていただきました。私自身「学びに行く」イベントへの参加はあっても「学びを与える」側としての参加は初めてだったので、上手くできるかとても緊張していました。
ですが、体験という形で子供たちに楽しみながら電力について学ぶきっかけを与えることが出来たのではないかと思います。それと同時に子供たちに伝える事の大変さも感じました。子供に限った話ではありませんが、如何に興味を持たせ、身近な問題だと感じてもらえるようなアプローチ方法がとても重要だと感じました。

私は今回、普段の生活のどのような場面でエネルギーを使っているか、そのエネルギーはどこから来ているのかなどを子どもたちと一緒に考えて学びを深めることができました。電球やプロペラといった、発電が簡単なものからスマートフォンの充電まであり、スマートフォンの充電は自転車で発電しても1%増やすことが難しいと知り、この膨大なエネルギーによって私たちの生活が支えられているのだと気づくことができました。

<担当者雑感>
今回のイベントでは、ゼミ生には事前の準備や参加者の呼び込み、サポートなどを担ってもらいました。来店者や子どもたちとのふれあいを通じて、これまで学んできた気候エネルギー問題と自分達の生活と結びつき、より問題への理解を深める機会になったようです。

気候ネットワークでは、ボランティアの募集やインターン生の受け入れを行なっています。
関心のある方は下記のリンクを参考に、お気軽にご連絡ください。
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記事本文執筆:京都ノートルダム女子大学 川本、鈴木
監修:豊田陽介(気候ネットワーク)