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海での温暖化現象:サンゴに忍び寄るマイクロプラスチック汚染

気候ネットワーク東京事務所の鈴木です。

海のマイクロプラスチックが問題視されています。プランクトンを食べる魚が間違ってプラスチックを食べて体内に蓄積してしまうだけでなく、プランクトン自体がマイクロプラスチックを取り込んでしまっているとの報告もあり、そうなると、魚は直接的にも間接的にもマイクロプラスチックを食べていることになります。そして、マイクロプラスチックの汚染は、なんとサンゴにも及んでいました。 続きを読む 海での温暖化現象:サンゴに忍び寄るマイクロプラスチック汚染

G20大阪サミット開催中に「GLOBAL PEOPLE’S ACTION」旋風が

日本メディアはややそっけなかったものの、海外メディアには数多く取り上げられたので、あえて「旋風」と言わせてください。

2019年6月28-29日、大阪でG20サミットの開幕にあわせ、国内外の環境NGOが、議長国である日本に対し、実効性のある気候変動対策とそのための脱石炭政策を求めるアクションを世界各地で展開。日本でも『G20大阪サミット直前  GLOBAL PEOPLE’S ACTION』と銘打ち、横須賀・神戸は石炭火力発電所建設予定地付近で、開催地の大阪は市内でのアクションを敢行しました。

日本政府が初のG20議長国と張り切っていたのに負けじと、NGOも策を練り、従来のバナーに加えて、巨大バルーン(安倍首相が石炭バケツの上で大はしゃぎ?そのサイズは何と4m!)やG20参加国の首脳のマスクをかぶったパフォーマーを登場させました。

それぞれのアクション会場でビデオ動画を撮影しましたので、ご紹介します。また、アクション後にプレスリリースを発表していますので、そちらもご参考ください。

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化石燃料にお金を流すな「Fossil Banks, No Thanks!」キャンペーン

2018年12月、ポーランドのカトヴィツェで国連気候変動枠組条約第24回締約国会議(COP24)が進行する間に、BankTrackが主導する『Fossil Banks, No Thanks! 』キャンペーンのアクションの一貫が行われました。

今回は、簡単にこの報告をします。

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海での温暖化現象:グレートバリアリーフの危機を救え

東京事務所の鈴木です。

2016年に、世界遺産グレートバリアリーフのサンゴ礁の白化現象が大きな話題となりました。その後も、毎年夏になると海水温の上昇などによるサンゴ礁の被害が報道されています。引き続き危機的状況にあることが調査研究によって明らかとなっています。

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海での温暖化現象:サンゴの白化の北上 サンゴ礁は回復できるか

東京事務所の鈴木です。また今年も暑い夏がやってきました。サンゴ礁の状況が気になる季節です。

2016年の夏はグレートバリアリーフの白化現象だけでなく、沖縄の周辺、特に国内最大の石西礁湖(せきせいしょうこ)でも大規模なサンゴの白化現象が深刻化したことが話題になりました。この過去最大級の大規模な白化現象の状況を踏まえ、環境省は今年4月、地球温暖化防止対策の推進などを掲げた「サンゴの大規模白化に関する緊急宣言」をまとめています。

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環境ドキュメンタリー『Tomorrow パーマネントライフを探して』

こんにちは。東京事務所の鈴木です。
今回はドキュメンタリー映画の試写会にお呼ばれして行ってきました。

『Tomorrow パーマネントライフを探して』未来に向かうメッセージ

この映画は2016年セザール賞ベストドキュメンタリー賞受賞の環境ドキュメンタtomorrow%ef%bd%b01リーフィルムです。
フランスでは110万人が観て記録的な大ヒットとなりました。

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海での温暖化現象:海水温上昇で沖縄サンゴが白化!海の生態系の異変の背景に温暖化?!

こんにちは。東京事務所の鈴木です。

先日、世界遺産グレートバリアリーフで進むサンゴ礁の白化現象について取り上げましたが、沖縄でもサンゴの白化が深刻な問題になっているので、ご紹介します。

白化サンゴ(環境省)
写真:環境省 那覇自然環境事務所 報道発表資料より

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海での温暖化現象:グレートバリアリーフの危機的状況 オーストラリア政府の対策はホントに大丈夫?

東京事務所の鈴木です。夏なので、海の話題ということでグレートバリアリーフに起こっていることを取り上げてみました。

グレートバリアリーフは、オーストラリアに位置する世界最大のサンゴ礁地帯です。1981年にはユネスコ(UNESCO:国連教育科学文化機関)の世界自然遺産に登録されており、人工衛星からも確認できる「世界最大の生命体」です。

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NO!化石燃料・ワークショップ「化石燃料産業からの投資撤廃(ダイベストメント)」その2

東京オフィスの鈴木です。インターンの朝日さんの報告に続き、350.orgのワークショップ参加報告その1を掲載させていただきます。

関連記事:NO!化石燃料・ワークショップ「化石燃料産業からの投資撤廃(ダイベストメント)」に参加して

化石燃料産業へのダイベストメント(投資撤退)

ダイベストメント(投資撤退)は投資を止めるというものですが、資本運用において株式を売却する以外にも、新たな投資をしないという選択もダイベストメントです。

今回のワークショップでは、ダイベストメントの基本を理解し、この運動を広げるためのキャンペーンスキルや戦略の考え方を学びました。化石燃料は地球温暖化に深刻な影響を及ぼしています。気候変動の場合、金融機関から化石燃料産業(特に石炭産業)への投融資をやめさせることが急務です。

国内外で石炭火力発電所を増やす日本

日本国内でも続々と石炭火力発電所の建設計画が増えていますが、日本が東南アジアやアフリカなどの発展途上国における石炭関連設備の建設に多額の融資をしていることにも留意すべきです。日本は、OECD加盟国の中で最大(2007年から2014年の8年間で約2兆円)の石炭支援国であることを考えれば、石炭へのダイベストメントにおいて日本の責任は重いのです。

公的資金による国際的な石炭支援 日本が世界最多の200億ドル
報告書”UNDER THE RUG”より

 

応用可能な「キャンペーンのステップ」の考え方

プログラムの中では、ダイベストメントを進めるためのキャンペーンのステップを順々に考えていきました。

まずゴールを明確に意識した上で、意思決定者やキーアクターを洗い出し、そこで初めて起こる変化の仕組みを考えます。意思決定者や影響の伝わり方を考えた上で、何を起こせばどのような変化が起こせるかを段階的に考え、その変化を起こすためにできる行動の順番を考えるのです。

キャンペーンのステップ
キャンペーンのステップ(ワークショップの資料から)

 

このキャンペーンのプロセスは面白いと思いました。目的を設定すると、その目的に向けてのプランとその行動を起こすための戦術や方法論に短絡的に飛びつきがちです。しかし、意思決定者やキーパーソンを分析し、何をすれば意思決定者を動かせるのか、Theory of Change(目標作り)とCritical Path(プラン)を段階的に考える手法は、色々な場面で応用ができるのではないでしょうか。

 

日本で活動することの難しさを乗り越える

ワークショップで紹介された海外の事例では、それぞれの国の事情も異なる中での成功体験の裏に、地道な活動と行動することの大切さが伺えました。

さて、同じような方法が日本でも成功できるのでしょうか?成功例に勇気づけられても、同じやり方をすれば成功するという簡単なものではありません。いくつかのグループに分かれて日本社会の中の「見えない壁」について意見を出し合い、日本の大学や金融機関、地方自治体、年金・保険機構の資金運用についての調査結果を踏まえて、各グループが選択したターゲットに向けたメッセージの出し方・内容を考えてみました。

ダイベストメントに関するキャンペーンのプランやポスターの作案を通して改めて気づくのは、人に何かを伝えるためには、その時々の状況や相手によって、(発信者の)思いをいかに伝えるかが大切だということです。

日本人の物事に対する認識レベルや社会的背景、行動することへの抵抗、問題意識の差、関心の薄さ、社会構造(意思決定プロセス)の複雑さ活動資金不足…などなど課題は山積みですが、日本でキャンペーン展開ができないということはありません。

現に、安保法案反対運動では今だかつてないほど大勢の人が夜な夜な国会前に集合し、声をあげています。小さな活動が集まり、つながり、協調することで大きな流れを作ることができるのです。

 

日本にも変化が。行動をつなげていこう

日本も変わりつつあります。「ダイベストメント」という言葉が一般的になるには、まだ時間がかかるかもしれませんが、脱石炭に限らず、様々な行動につながっていくことを期待しています。

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