「インターンの声」カテゴリーアーカイブ

ボランティアの集いに参加して―本気で“環境”について考える「環境」にいるということ―

はじめまして、立命館大学に通うインターン生の早川友浩です。アメリカ留学から帰ってきて早々、気候ネットワークのインターンに参加しています。今年の夏は、「学びの夏」になりそうです。

8月21日に行われたボランティアの集い

インターンの活動が始まって早々、学生ボランティアやインターン生の“自主性”と環境問題に取り組む“姿勢”に気持ちが高鳴りました。以前からあることは知っていた勉強会やボランティアの集いですが、その場に実際に参加することでレベルの高さを、身を持って感じました。それは、「話の内容」と「目標に到達するまでの段取り設定」です。では、具体的にどういうことでしょうか。私が感じたことをまとめていきます。 

知っていますか!?電力自由化という言葉!

私は、知りませんでした。来年度2016年4月から、電力会社を選べるようになります。実は大口契約は既に自由化されていて、複数の供給会社から選ぶことができるようになっています。一方、私たちが結んでいる小口契約といわれるもの(家庭や小規模な事業所)は、特定の電力会社としか契約できない状態でした。しかし、いよいよ2016年4月から小口契約も、電力を購入する電力会社を選べるようになります!

今回、ボランティアの集いのテーマはこの「電力自由化」についてです。日頃、コンセントにプラグを差したまま、何気なく使う電気…これについていろいろと考えたことはありますか?「今月の電気代、、、」と料金のことを考えることはあるかもしれませんが、どこから、どんな方法で作られた電気が供給されているかを考えたことがある人は少ないと思います。

電力自由化はなぜ行われるのか

 なぜ、電力自由化が進められることになったのでしょうか?今回、発表してくれたボランティアの負野さんのまとめによると、そのポイントは主に3つがあるそうです。(1)安定供給の確保、(2)電気料金の抑制、(3)消費者の選択肢と関連事業の拡大です。

私たちには、どのようなメリットがあるのでしょうか?まず、小売部門も自由化することでライフスタイルにあったプランが提供され、選べるようになります。また、その発電方法についても知った上で選ぶことができます。例えば、原子力ではなく自然エネルギーを中心としたエネルギー会社を選ぶことができるようになり、自然エネルギー社会の実現を私たちが選ぶことで、後押しすることができるようになります。そして気になる価格の面では、企業同士の競争による価格の抑制などのメリットがあると考えられているとのことです。メリットとして挙げられていた安定供給については、公平且つ公正なルールのもとに競争が行われるべきだという話し合いが展開されました。

その反面デメリットも存在することが分かりました。安定供給がメリットで挙げられていましたが、場合によってはそれが難しくなり、大規模な停電が起こることも考えられます。他にも、新規参入した電力会社が市場原理によって淘汰され電力会社が寡占状態となれば、電気料金の値上がりも考えられます。

来年度2016年からは、電力自由化に制度として自動的に移行するため、デメリットを知っていても意味が無いと思うかもしれませんが、デメリットを知っておくことで、いざとなった時に早急に判断や行動ができると思います。

これからは、自分が使う電気について、どこから電気を受け取っているのか、どのような発電方法をしているのかなど、何も知らない状態ではいけないと思いました。少しでも意識を持ち、エネルギーや電力について考えていくことが必要だと思います。

目標は12月の環境フェスティバルでのブース出展!

 なぜ、電力自由化について勉強していたのか。その先には、今年度2015年度12月に開催される環境フェスティバルでのブース出展があります。そこでは、電力自由化を少しでも多くの人に知ってもらい、イメージを持ってもらうための企画を考えています。これは、気候ネットワークのボランティアによる企画で、既におおまかなイメージはできつつありますが、これから約4ヶ月の準備期間に、調べ、学び、議論し作りあげていきます。フェスティバルのブースに来られた方にしっかりと説明が出来るように、これからも頑張って勉強会などを通じて学び、深めていきたいと思います。みなさんぜひ、気候ネットワークボランティアの企画を応援して下さい。よろしくお願いします!

ボランティアの学生が考えたブースに是非お越しください!

読んでくださった閲覧者の皆さまに深くお礼申し上げます。今年度2015年の12月に開催される環境フェスティバルでのブース出展がありますと書きましたが、是非お越しください。電力自由化について真剣に考え、市民の方々に少しでも身近に感じてもらうために出すブースです。原子力発電の問題や新エネルギーによる発電など、「電力」の問題・動向は現在の日本だけでなく世界で考えるべき事柄となっています。電力自由化に移行した際は、市民の方々が自分のライフスタイルに合った電力プランを選択できる、偏った知識だけでなく多くの情報から自分の考える正しい選択肢を導き出すことが求められます。その後押し、きっかけとなる私達のブースに来て頂ければ幸いです。お待ちしております。

自然エネルギー学校に参加してーボランティアとして考えたこと

こんにちは。今回インターンシップ活動をさせていただくことになったLEE Soohyeonです。

環境保護に興味をもつようになったキッカケ

このまま地球温暖化が進んだら私たちはどうなるのだろう

 

私は幼い頃、父と「動物の王国」という動物の生態・一生を語る番組を見ました。当時はまだ子どもだったので、ドキュメントよりはアニメ系の番組が好きでしたし、父から「一緒に見よう」と言われたら、嫌でその場から離れた覚えがあります(笑)。ですが、今やチャンネルを変えずにその番組を見ている自分がいます。そこで、私の目に入ったのが熱くなっていっている気候のため、動物が苦しんだり、死んでいく姿でした。一番印象に残っているのは、極地方で氷河が溶け、ホッキョクグマやペンギンが居場所を失い、どんどん遠いところまで泳いでいかなければなくなったシーンです。彼らが可哀想と思いながら、いつか私の居場所も失われるかもしれないと考えたら突然怖くなり、今私に出来ることはなんだろうと思い始めました。使っていない電化製品のプラグはすぐ抜いたり、出かける時は必ず電気を消したり、1時間ほどの距離は自転車を利用したり…。最初はお金の節約のために始めた行為が、環境にも優しく、未来へ繋ぐ行動だということがわかってからは、以前よりもっとやりがいを感じるようになりました。

初めてのインターンシップ活動を気候ネットワークで

学校での学びを生かしたい

 

前学期、私は大学で「現代環境論」という授業を受講しました。大きくは原子力の危険性と自然エネルギーの可能性を学びました。韓国でもよく知られている水俣病とイタイイタイ病をはじめに、国内外で起こった原子力発電所の爆発や被爆で苦しんだ人たち、補償への長くて苦しい戦いがあったことを知りました。原子力はとても効率が良く、理想のエネルギーとして歓迎されていた状況もありましたが、東日本大地震から、安全性の問題や廃棄物の処理の件などを考えると、最終的に私たちが求めるべきゴールは自然エネルギーだと思います。そして、自然エネルギーの普及を目指し、実践活動にも取り組んでいる気候ネットワークの5つのミッションを確認し、参加を希望することになりました。原子力と自然エネルギーの現状を知り、これからの私たちの役割を探していきたいと思っています。

自然エネルギー学校でスタッフとして!

自然エネルギー学校とは?

 

「自然エネルギー学校・京都」は、市民・地域が主体となって自然エネルギー普及を進めるための人材育成、並びにネットワークづくりを目的とする連続講座です。今年は計4回の講座で構成され、自然エネルギーに関する最新の動向を把握し、実際に自然エネルギーの普及活動を進めるうえで役立つ内容となっています。自然エネルギーの基礎知識から、現在の日本におけるエネルギー政策の問題点や、自然エネルギー導入・普及の先進的な事例まで幅広く学ぶことができます。また、この学校では一方的な情報伝達ではなく、各々が考えていること、感じていることを共有し合います。これにより、自分たちの力でより良い社会を設計していく力を育むことができますし、個人の意味をさがすことにもつながりうるのです。

自然エネルギー学校、その姿

 

8月29日に開催された「自然エネルギー学校・京都」第1回の会場は、京都市伏見区にある京エコロジーセンターでした。会場に入ると、太陽や動物たちが笑顔でいるシールが貼っていた窓、木材でデザインされていた内部の姿から、環境重視の思いが反映した建物だと思い、わくわくしました。12時40分、京エコロジーセンターでスタッフ全員が集まって、それぞれの役割や進め方を確認しました。私は初めてのインターン活動であること、そしてプログラムについてほとんど知識がなかったことで緊張していました。ですが、職員さんからの優しいアドバイスや開催説明ですぐ安心することができました。そして、今回私は会場の様子をカメラに収める機会をいただきました。こちらのブログで紹介することができて嬉しく思います。

最初は今回のプログラムについての簡略な説明がありました。「京都議定書をご存知ですか?」という、みんなが知っていそうな範囲の投げかけから、暑いときは事務室に来て仕事をし、今年の夏、エアコンをつけずに過ごすことができたという田浦さんのユーモラスな弁舌で参加者たちは気を楽にしていると感じました。

続いて、私たちは「アイスブレイク」の時間を持ちました。椅子を丸く並べて、参加者が互いの顔を向けながら座りました。そして、自己紹介を行い、各々が行きたい場所、好きな食べ物などの話をしました。芋発電に興味のある方から、大学では出来ない体験を求めて参加した大学生の方まで、本当に色んなところから沢山の方々が来ていました。中には「北欧に行ってオーロラが見たい」、「刺身が大好き」と、私と同じ考えの方もいて、とても楽しい時間でした。

そして本格的な講義が始まりました。気候ネットワークの豊田さん、そしてワーカーズ・コープエコテックの林さんから地球温暖化の問題や、今日の日本の原子力の実態、自然エネルギーの政策の現状、導入事例などについての説明を聞かせてもらいました。この講義で私が知ったのは、自然エネルギーは家庭からでも実践できるということでした。この前、太陽熱発電施設をたてるためには韓国の汝矣島というところの8倍もする面積が必要だという文書をネットで見て、自然エネルギーは面積の小さい国や都市の中心部では設置ができないと判断し、私は原子力発電に賛成していましたが、当日配ってもらった資料や、講義の内容からそれが違うということが分かりました。実際、ヴィルポーツリードという村や、岡山県西粟倉村では自然エネルギーを使用し、エネルギー自立を目指した試みが進んでいるそうです。こうして、今回のプログラムでは私自身が持っている誤解も直すことができました。

最後にみんなが集まってグループワークを行いました。5人ずつのチームに分かれ、当日の感想と講師への質問について話し合いました。沢山の質問が出され、そのすべてが環境保護への大切な思いだと思ったら嬉しさとともにすごくやりがいを感じました。

振り返ってみると

小さな動きから始まる環境保護

 

家から会場まで1時間なら着ける道のりと思って自転車に乗りましたが、片道2時間30分、往復5時間といった「大旅行」となりました。加えて、帰る時には大雨が…。本当はすごく疲れていた一日でしたが、気持ちだけは晴れでした。気候ネットワークの一員として新しい経験をし、思い出をつくり、そしてみんなの環境への愛を感じることができてとても貴重な時間だったと思います。

普段私は、「人間はこの地球でどんなメリットのある存在だろう」と考えることがよくあります。他の生き物と一緒に共存するのではなく、人間の便宜のために無差別的に環境を破壊する姿を見て、心から悲しみました。このような状況の中で、このように多くの人々が環境保護への声に耳を傾け、心を一つにすることは大変幸いなことだと思います。こういった動きがどんどん広がるために、今後私たちはどうすべきかを気候ネットワークで一つ一つ学んでいきたいという想いで一杯です。

COP21パリ合意に向けての第一歩~ボランティアの国際交渉勉強会

 はじめまして。2015度の気候ネットワーク・インターン生のY.Aと申します。

 私はCSOラーニング制度を通じて、気候ネットワークで温暖化防止教育事業「こどもエコライフチャレンジ」を中心に活動に参加させて頂いています。CSOラーニング制度とは、損保ジャパン日本興亜環境財団が環境系NPO/NGOと学生をマッチングして長期インターンシップの場を提供する制度です。

 さて、8月5日に京都事務所で行なわれた、気候ネットワーク・ボランティアによる「国際交渉勉強会”Road to Paris”」に初参加してきました。決められたテーマで2人の担当者さんが発表し、討議するという形式です。今回はその内容を紹介します。

京都議定書について

 まず、インターン生の津田さんの発表。「京都議定書」というテーマで、初心者でも理解できるように説明してくれました。

 地球温暖化が問題になっているので対策しなければならない→温暖化対策の大まかな方向性を共有するために枠組条約を作ろう→国連気候変動枠組条約の採択・発効→次に具体的な目標や方法を議定書で定めよう→京都議定書の採択・発効、という流れをはじめに詳しい図で示してくれました。

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京都議定書とは

 特徴として「先進国の排出削減義務目標」・「京都メカニズム」・「森林吸収」があります。「先進国の排出削減義務目標」について、先進国全体で、1990年比で2008年から2012年の5年間に温室効果ガスを5%削減という数値目標を掲げました。日本は-6%、アメリカは-7%、EUは全体で-8%という目標だったのですが、同じEU内でもドイツだと-21%、フランスだと+-0%、ギリシャだと+25%とかなりバラつきがあるのが印象的でした(EU各国の経済発展などを考慮し、公平にしようという意識が強かったからだそうです。ちなみに、現在のEU加盟国数は28ヶ国ですが、京都議定書採択当時は15ヶ国でした)。

京都議定書の抜け穴

 気になったのは「京都メカニズム」関してです。「京都メカニズム」には(1)排出量取引、(2)共同実施、(3)クリーン開発メカニズム(CDM)の3種類あり、自国の数値目標達成のために他国との間で温室効果ガスの排出枠を売買したり、他国で実施した対策による削減分を自国の削減とすることができる仕組みです。この仕組みは費用対効果の大きなところからの削減を促し、世界全体として低コストで温暖化対策を実施するには効果的な方法ですが、国内での対策を緩めることにつながるため「京都議定書の抜け穴」と批判されています。このような「抜け穴」が出来てしまった理由は、(1)温室効果ガスの排出量に関して、始めに高い目標を設定してしまったから、(2)このような帳尻合わせがあると京都議定書に消極的な国からも合意を得やすいから、だそうです。

 京都議定書第1約束期間(2008~2012年)の結果は、世界全体で見ると目標が達成され、日本でも目標の-6%を上回る-8.4%でした。しかし日本の場合、京都メカニズムや森林吸収を含めないと、+1.4%になるそうです。ここだけ見ていると、地球温暖化を食い止めようという目標は上辺だけで、約束を遵守するために(←約束の遵守に拘束力があるところに、京都議定書の意義があります)数値稼ぎをしているように思えてしまいます…。パリ合意では、もっと改善してほしいです。

今年のパリ合意に向けて

 教訓として津田さんは、京都議定書では先進国のみでアメリカは離脱していたので、全ての国の参加が必要だとおっしゃっていました。ただし「参加」という言葉の本質を間違えてはいけないそうです(低い努力目標での全ての「参加」は実効的とは言えない、など)。この辺りはややこしくて混乱してしまいましたが、全体の話は大まかに掴めました。

 津田さんの発表は、レジュメが書き込み式になっていたり、他の人の発言の場を設けたりと工夫がされていて、分かりやすい発表だったと思います。

エネルギーミックスについて

 次に、インターン生の廣田さんの発表。エネルギーミックスを切り口にしたテーマでした。エネルギーミックスとは様々な発電設備の特性を踏まえ、経済性・環境性・供給安定性など各観点から電源構成を最適化することを指すとされています。

政府による電源構成案

 今年6月1日の総合資源エネルギー委員会での大筋合意や後の正式決定された文面を見ると、二酸化炭素排出抑制のためには再生可能エネルギーを拡大し石炭火力を抑制することが必要であり、コスト削減のためには再生可能エネルギーを抑制し石炭火力を拡大する必要があると述べられています。また、政府は原発の安全性に疑問を持つ世論に配慮して震災前よりは依存度を少し減らしつつ、その運転延長を織り込んだりしています。

様々な“反原発”の立場

 エネルギー政策については様々な見解があります。廣田さんが例としてあげたのは、長期的にみれば反原発・再生可能エネルギー推進は正しいが、資源の可採年数や土地有効利用の観点から反原発・火力推進を唱える木本氏の主張でした。

 また、ムラー氏(米カリフォルニア大学教授)は、反原発・天然ガス推進を主張しています。天然ガスはアメリカでは日本に比べてコストが低いからだそうです。

 廣田さんは、このまま原発に頼るのはよくないし、天然ガスなどに移行していくのがよいのでは?とムラー氏の意見を推されました。

 一方、気候ネットワークは脱原発と温暖化対策の両立という立場から、自然エネルギー中心の社会を目指しています。自然エネルギーは安全性、環境性だけでなく、運用コストや雇用創出、地域活性化といった経済性の面からも、優位なエネルギーであると主張しています。

よりよい発表のためには

 質疑応答では気候ネットワークも含め色々な説と比較して、具体的な数量を示すとさらに良かったのでは、という意見がありました。例えば、東日本大震災前の時点において、原発の占める割合は電力だと3割だが、一次エネルギーで見ると1割程度であることを考慮すると、原発によるエネルギーの必要性も変わってくるかと思います。

 また、それぞれ異なる多様な主張がある中で、客観的でバランスの良い資料集めをするにはどうしたら良いか?という質問もありました。これに対しては、どうしても主観的になる、厳密な意味で「客観的でバランスのとれた意見」はなかなかない(ある人が、ある特定の意見を「客観的でバランスのとれた意見だ」と評価すること自体も主観的なこと)、とにかくたくさんの異なる主観的な意見を見聞きし、それらを比較し、自分の頭で考える必要があるのではないか、という議論がありました。

 廣田さんの発表は、今まで全然知らなかった説も聞けて、勉強になったので良かったと思います。

みなさんもぜひ勉強会にご参加を

 今回初めてボランティア勉強会に参加させて頂いて、有意義な時間が過ごせました。このブログを読んで、少しでも興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら、ぜひボランティア勉強会に参加してみてください!

Sending “living messages” to the futureー未来のために今できること

はじめまして、気候ネットワークでインターンをさせていただいているM.Kです。

気候ネットワークでインターンをしようと思った理由

大切なのは、環境問題の解決のための最初の一歩

私は、現在大学で環境学を履修しています。

環境学、というと実際にはどのようなことを学んでいるのか、という質問をよく聞かれるのですが、具体的には温暖化のメカニズムから、気象学、海洋学、また生態学などの幅広い分野を学んでいます。ですので、内容は基本的には科学的視点から見た環境問題です。

しかし、私は環境問題は経済的、また社会的に人々の日々の暮らしに深く関わりのあるものだと認識し、科学的根拠だけでなく、どうやって市民に今直面している問題について知ってもらうか、そしてどのようにして市民のひとりひとりが問題解決に向けて歩いていけるか、この最初の一歩がとても重要になってくると考えます。

環境学の理解を深め、問題解決のための市民活動を学びたい

今年の夏に向けてインターンを探しているときに、気候ネットワークでは、環境問題のひとつである気候変動について、地域に情報をもっと提供したり、こどもたちに温暖化についての教育を行ったりしていると知りました。そして、このような普段大学では体験できない新しい観点を通して、より深い環境学への理解と、現実的な問題解決に向けて地域レベルで市民がどのような活動をできるかを学びたいと思いました。

こどもエコライフチャレンジで学んだこと

今回のこの記事では、私が実際に体験させていただいたこどもエコライフチャレンジについて少しお話したいと思います。

温暖化防止教育のプログラム「こどもエコライフチャレンジ」

こどもエコライフチャレンジとは、気候ネットワークが京都市より委託を受けて行っている事業で、京都市立小学校の4〜6年生を対象とした、地球温暖化防止のための環境教育プログラムです。このプログラムは、2005年度より、京都市、京都青年会議所、気候ネットワークの協働事業としてスタートしました。その後、2007年度より京都市事業として実施されることになり、今では京都市立の全小学校で実施されているとても大きな取り組みです。

こどもエコライフチャレンジの学習会に参加

今回のインターンでは、私も何回かボランティアとして学習会に参加させていただきました。

そこでまず気づいたのは、こどもエコライフチャレンジには、こどもたちに温暖化のことをしっかり理解してもらうよう多々の工夫が凝らされていることです。例えば、「昨日テレビを見た人?」や「昨日水道の水を使った人?」などの、一見普通かと思うけれど温暖化に大きな影響を与えている日々の行動についての質問をプログラムの最初の方に投げかけることです。

温暖化防止教育事業「こどもエコライフチャレンジ」。こどもたちに問いかけ、答えを引き出す
温暖化防止教育事業「こどもエコライフチャレンジ」。こどもたちに問いかけ、答えを引き出す

このように、こどもたちの身の回りの生活と温暖化を関連付けることで、ひとりひとりが、温暖化に貢献しており、実際に自分たちの身に起きている重要な問題だということを認識してもらえると思いました。

また、後半は、「キュウリの旬はいつ?」や「クーラーの設定温度は?」などを含めたクイズを実施して、こどもたちに実際に自分自身でエコについて思考させたり、また、授業が終わったあとにもワークブックを配り、夏休みを通して自分の生活を見直してもらうなど、エコへの関心が短期的なものにならないよう、とても充実した、効果的なプログラムだと思いました。

そしてそう思ったのはわたしだけではありませんでした。学習会の最後にこどもたちに感想を発表してもらう際、多々のこどもたちが、「今までエコという言葉をきいたことがあったけど、なにかはよくわからなかったから、学べてよかった」や「これから今日学んだことを日々の生活に活かしていこうとおもった」など、とても前向きな思いを持って学習会を締めくくってくれました。そのようなこどもたちの声をきいて、地域レベルでコツコツと温暖化についての活動をしていくことの重要性をひしひしと感じました。

温暖化防止教育「こどもエコライフチャレンジ」学習会のおわりに感想をシェアするこども
温暖化防止教育「こどもエコライフチャレンジ」学習会のおわりに感想をシェアするこども

 

温暖化と私たちの生活はつながっている

今は、温暖化やエコといった言葉をよく耳にするけれど、実際に何が起こっているのか?温暖化といっても気温がどれくらい上昇しているのか?それは、実際に私たちの生活にどのような影響を及ぼすのか?など、疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれません。温暖化対策については政府や企業の間ではなされているだけで、私たちにはあまり関係ないと考えている人も多いかと思います。

しかし、それは違います。私たちの毎日の生活だけでCO2はたくさん排出されており、ひとりひとりがそれを見直さない限り、そして社会のしくみを変えない限り、地球を守ることは極めて困難です。したがって、このような市民への教育プログラムを企画し、市民に現状と解決策を明確に、またわかりやすく伝える機会を持つというのは、これから温暖化対策を強化していくうえで必要不可欠だと考えます。

日本では、まだしっかりとした温暖化対策のプランがない状況です。だからこそ、このようにこどもたちに温暖化について知ってもらうことは極めて重要だと考えます。これから日本を担っていくこどもたちが、今の現状とこれからの解決策について考えることで、将来この地球を、日本はどうやって守っていくのかを考える機会をもっと設けなくてはと思いました。

巡り来るどの時代も、地球が健康的な形で守られサステイナブルな社会が築かれるように

このブログのタイトルである、”Sending living messages to the future”は、そんな思いから選んだ言葉です。

これは、Neil Postman(ニール・ポストマン)という作家が彼の本の文中にて用いたとても有名な言葉を省略化したものです。原文は”Children are the living messages we send to the future”です。

これを直訳すると、「こどもたちは私達が未来におくる生きたメッセージである」。巡り来るどの時代も、地球が健康的な形で守られサステイナブルな社会が築かれるように、メッセージ(こどもたち)を未来に送る。それが今を生きる私達の使命のひとつであると、このエコライフチャレンジを通して感じました。

また、こどもたちだけでなく、私自身も、これから環境学という分野に関連するどのような仕事に携わっていくかはまだ定かではありませんが、今回このこどもエコライフチャレンジを通して学んだことをしっかり胸に刻み、温暖化及び悪化する環境問題の防止に努めていきたいと思いました。

フランシスコ教皇が気候変動に対する国際的な行動を「回勅」で呼びかけ

こんにちは。フィリピンからの留学生で、京都事務所インターンのマーヴィンです。

今回は、「パリでの気候変動交渉に先駆け、ローマ・カトリック教会を牽引する教皇が、すべての人々が気候変動に対する責任を負い、有意義な対話を進めるように呼びかけた」という話題です。

フランシスコ教皇の呼びかけ

フランシスコ教皇は、気候変動に関する回勅の中で、人類共通の家である地球環境を守るように世界に呼びかけました。

現在、我々は悲惨な環境破壊に直面していますが、フランシスコ教皇は、人類は私たちの共通の家である地球環境を救うことができると希望を持っています。

回勅とは、カトリックの教義に関する教皇の指針を示す公文書です。近年の教会の歴史においては、人類にとっての重大な問題について見解や批評などが発表されてきました。それは世界中のキリスト教徒だけでなく、宗派を超えて広く届けられ、現代の喫緊の課題について考え、取り組むように促しています。

この回勅が、気候問題に関する論議を具体化させる、強力な後押しとなることが期待されます。今回の発表は、世界各国が新たな合意に向けて協議を行うパリでの気候変動枠組条約締約国会議を数か月後に控えた極めて重要なタイミングで行われており、これにより、各国に現代の深刻な環境問題に立ち向かう「世界共通の計画」への総意を促しています。

フランシスコ教皇の呼びかけは、個人、家族、地域社会、国、国際コミュニティまであらゆる対象に向けて、環境問題について有意義な対話と協議を行い、方向性を変えていくよう、積極的に介入するよう求めています。

万物は全て共にあり(創造物の一体性)

Laudato Si’
ラウダート・シ-あなたが称えられますように-)*1

この言葉は、800年前に自然環境の守護聖人であるアッシジの聖フランシスコによって書かれた賛歌「私の主よ、あなたは称えられますように、私たちの姉妹である母なる大地のために。大地は、私たちを養い、治め…」*2から引用されています。ちなみに、フランシスコ教皇はこの聖人にちなんで名付けられました。

*1訳注:2015年6月18日にフランシスコ教皇が発表した回勅につけられたタイトルでアッシジのフランシスコの『太陽の讃歌』の冒頭から取られたもの

*2訳注:ラウダーテ>太陽の賛歌

主をたたえ、万物を守ることはキリスト教の信仰の中心です。実際、フランシスコ教皇は回勅の最初と最後に、万物、つまり人間を養い、人を治める自然について言及しています。教皇にとって自然は人間社会と対峙するものではありません。むしろ、自然との交流は不可欠です。自然と人は表裏一体の関係であり、環境問題と人間社会は切り離すことができないものです。人は世界の土地を耕し、守る役割を担っているにすぎません。人類が自然を敬い、受け入れるという道徳的概念なしに地球との共存はあり得ないでしょう。

産業革命以降、人類の活動は急速に自然を破壊してきました。教皇は「我々の無責任な行動によって危害を与え続けてきたため、地球は悲鳴を上げています」と警鐘を鳴らしています。

無責任な人間の行動は、大気汚染や気候変動、水不足、膨大な廃棄物、生物多様性の喪失、世界的な不均衡など複雑な環境問題を引き起こしています。

フランシスコ教皇は、我々が直面している人為起源の環境問題を指摘し、無駄の多い大量消費と場当たり的な開発を批判しています。物質的な需要を満たすための発展に重きを置き、社会的共生や環境の持続性のような他の要素を進展させることを怠ってきたというのです。

気候変動

フランシスコ教皇は、気候とは、人類全員に公共の利益をもたらすものであり、全ての人にとって意味のあることだと理解されています。健全で安定した気候は、人命にとって不可欠な数多くの要素に関与しています。

しかし、200年にわたる急激な産業化に伴う人類の活動が地球温暖化を招いてきました。フランシスコ教皇は、地球温暖化は、おおむね人為起源であると確信しています。

 「ここ数十年の地球温暖化の原因は、主に人間活動の結果排出されている温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、窒素酸化物ほか)が濃縮したものだと、数々の科学研究が示しています。」と指摘しています。

気候変動は、確実に今日の人類が直面する最重要課題となっています。温暖化が引き起こす結果は深刻かつ複雑で、環境、社会、経済、政治および物流などあらゆる分野を網羅しています。誰にとっても頭の痛い問題ですが、貧困家庭を生む原因にもなります。災害や天候の変化に対処できる経済力を持たない最貧困層の人々が影響を受けやすいという偏りが生じるのです。

迅速かつ統一的な行動を

気候変動とその深刻な結果にさらされているにも関わらず、国際政治の反応は鈍く十分ではありません。

フランシスコ教皇は、今日の我々の行動が将来世代の運命を決定づけるのだと思い出させてくれました。気候変動においては防ぐことのできないことですが、私たちの子供や孫たちがつけを払わされるのです。

教皇が我々に投げかけたのは「私たちに続く子供たちが大きくなったとき、どんな世界を彼らに残したいですか?」という問いかけでした。

この問いかけが回勅の重要な点です。

化石燃料や他の有害な炭素排出源からの排出を今のまま続ければ、将来世代の家(地球)をも危険にさらすのです。

フランシス教皇にとって気候変動は、地球に人類が存続するために何らかの対処を取るべき問題なのです。この世界で私たちが生を受けたのは何のためでしょう?ここに存在している理由は何でしょう?私たちが働き、努力するのは何のためでしょう?これらの大切な質問を自問自答してみてはいかがでしょうか。

一日の終わりに、フランシスコ教皇は、国際社会、国、地域、個人レベルでの対話を通して迅速かつ統一的な行動を起こすよう呼びかけました。気候変動は世界的な問題なので、世界的な行動が必要なのです。

 「個々の国が単独で行動しても解決できない深刻な気候問題に対抗するには、世界での対話が不可欠です」と結んでいます。


photo3本記事の執筆者のマーヴィン・トレス・ラゴネラは、気候ネットワークのインターンです。フィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学で修士を取得し、ASEAN大学ネットワークと京都大学間の交流プログラムのもと京都大学でエネルギー管理と持続可能性の転換に関する研究に従事しました。

(訳:スタッフ鈴木)

*原文の英語は続きをご覧ください

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気候変動に最も脆弱な途上国~その現実と対応~

こんにちは。京都事務所インターンのマーヴィンです。

気候変動の影響と途上国

社会的にも、技術的にも、資金的にも、気候変動に適応するための資源に乏しい途上国は、気候変動に対して最も脆弱な国々だとされています。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最新の報告書によると、気候変動の影響は特に途上国において、貧困を悪化させ、人間開発(human development)*1を妨げると予測されています。

*1訳注:「人間開発が扱うのは国民所得の増減に留まりません。人間開発とは、人々が各自の可能性を十全に開花させ、それぞれの必要と関心に応じて生産的かつ創造的な人生を開拓できるような環境を創出することです」(出典:UNDP「人間開発とは」

IPCCは国連機関によって設置された政府間機関であり、気候変動の総合的な評価を科学的な知見のもとに行っています。

IPCCの予測では、気候変動は、経済成長の鈍化、貧困削減の困難化、食料安全保障に脅威をもたらすばかりか、すでにある貧困を長引かせるとともに、新たな貧困を生み出しさえします。気温上昇は農作物の生産量減少や、特に農業経済に対する飢餓のリスクの増大、水不足といった深刻な影響を引き起こすでしょう。それはまた、食や水が安全でないために健康リスクの増加や、マラリアといった気候の変化の影響を受けやすい病気が広まるリスクをも増大させます。

このように、このように、気候変動は、農家や、田舎あるい海岸沿いの低地に住んでいるコミュニティ、農業に依存しているコミュニティ、公衆衛生や水へのアクセスがほとんどできないコミュニティのような最貧困層に集中的に悪影響を及ぼします。

レジリエンス(回復力)の構築
~気候脆弱性フォーラム~

気候変動の脅威が増し、行動が必要になったことに応じて、気候変動に対して非常に脆弱な国々は、「気候脆弱性フォーラム(CVF)」を結成しました。CVFは、地球規模の気候変動に対処するために共に行動する、南南協力のためのプラットフォームとして提供される国際パートナーシップです。CVFは専門知識や経験を共有することを目的に、アジアやアフリカ、ラテンアメリカの途上国から構成されています。

2009年モルディブでの気候脆弱性フォーラムの第一宣言では、参加する21カ国が「我々の国々は気候変動の最前線におり、温暖化の影響を他地域より顕著に受ける」という声明を出しました。

CVFには、アフガニスタンやバングラディッシュ、バルバドス、ブータン、コスタリカ、エチオピア、ガーナ、キリバス、マダガスカル、モルディブ、ネパール、フィリピン、ルワンダ、セントルシア、タンザニア、東ティモール、ツバル、バヌアツ、ベトナムといった国が参加しています。

もし気候変動が3~4℃の地球温暖化への経路をたどるのであれば、これらの地域は人為起源の気候変動による最悪の影響に苦しむことになるでしょう。

気温の上昇と海水温上昇によって、年間の降水量がより極端になります。

降水量にむらが出ることで、東アフリカでは亜熱帯の乾燥地や半乾燥地が干上がると予測され、また極端に降水量が多くなることで南アジア(たとえばネパールやバングラディッシュ、インド)や東南アジア(たとえばミャンマーやタイ、フィリピン)でより強力なサイクロンが発生し、東アジアではモンスーンがより強くなる可能性があります。

実際、このような現象はもはやニュースではなく、我々や他の多くの途上国にとって厳しい現実なのです。

前代未聞の災害~台風ハイエン~

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Devastation brought about by Typhoon Haiyan in Tacloban City, Philippines. Photo by Erik de Castro/Reuters

2013年11月、観測史上最も強力な台風ハイエンが上陸し、フィリピンで猛威をふるいました。台風による集中豪雨や暴風や大波は壊滅的な被害をもたらしました。それは街を壊滅させ、400万人の子どもを含む1100万人以上に被害を及ぼし、6300人の命を奪い去りました。

台風ハイエンの生存者から成る団体であるピープル・サージは、自分たちが辛くも生き延びた話を語り伝えようとしています。台風の生存者の多くは全てを失い、家族はたがいに離れ離れになり、もはや家と呼べるものが何もありません。農民や漁師、労働者や都市の貧困者、低賃金労働者は、気候災害によってさらなる貧困へと追いやられていくのです。

ピープル・サージによると、多くの人々にはいまだに土地がなく、仕事がなく、公共サービスを受けることができず、布で作った住処や掘っ立て小屋に住んでいるといいます。台風の襲来から1年経ちましたが、復興・再生は遅々として進んでいません。救援活動が包括的に行われていないため、雇用や生活の手段がないことは、今でも大きな問題です。

フィリピン政府はすでに多大な努力を費やしていますが、復興するまでに5年は必要だと見込まれています。

アフリカにおける不安定な食糧供給

アフリカでは、気候変動が農業部門に悪影響を及ぼすこと(つまり異常気象により直接的な被害を被ること)が懸念されています

国際農業研究協議グループ(CGIAR)によると、少し気候が変わるだけで、農家は深刻な影響を受けてきました。予想外の異常な豪雨が発生すれば、十分な計画が立てられなくなり、農作物生産量の減少につながります。

農業に依存した経済において、気候災害による農業への悪影響に対処することは困難を極めます。たとえば、ケニアでは農業従事者が国の労働人口の75%を占めていますが、天候不順への適応力は低いのが現状です。限られた資金源、降雨に大きく依存する農耕方式、蔓延する貧困がその背景にあります。

小さな気候の変動もこれらの国々では人々と社会の発展に甚大な影響を及ぼすのです。

食料供給が不安定になるせいで、若者は仕事を求めて田舎からナイロビのような人口過多な都市部に出てきます。しかし、失業率や生活費の高い都市で仕事に就けず、犯罪に手を染める若者もいるのです。

南アジアへの影響

CGIARは、高い人口増加率と貧困のため、南アジアは気候変動に脆弱な状況に陥るだろうと指摘しています。

南アジアの経済は農業に強く依存しています。気候変動が進めば、干ばつの増加や、かつてないほどの洪水、熱波、そして農業生産量の減少に直面することになりかねません。

一方、低地は洪水で浸水する可能性がより高くなります。カルカッタやムンバイ、ダッカといったインドの都市部には4600万人が生活していますが、大規模な浸水の危険性があります。

バングラデシュは低地に位置しており、洪水やインド洋のサイクロンに対して非常に脆弱です。1991年には6メートルの高さの津波により約14万人の人が亡くなりました。海面が1メートル上昇するとバングラデシュの国土の10%は水没し、人々に膨大な影響を及ぼします。

気候変動対策を広く普及して社会的な優先順位を引き上げるため、様々な取り組みが地域コミュニティや国レベルで進められていますが、まだ多くの課題が残されています。

気候変動への大規模な適応

国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、気候変動に適応するための費用が、2030年まで毎年490~1710億ドルにのぼると推計しています。

現在の資金支援は十分ではありません。裕福な国も貧しい国も気候変動に適応する必要があり、それには多くの費用がかかるでしょう。しかしながら、途上国は適応のための人材や資金源がほとんどありません。

技術移転や能力開発、リスク共有といった、革新的な資金メカニズムが必要とされています。途上国向けの資金援助を十分かつ持続的に行えるようにするためには、強力な国際的枠組みが必要とされています。

しかし、合意や国際協力が実現しなければ、気候変動と闘うための歩みが止まってしまうでしょう。


photo3本記事の執筆者のマーヴィン・トレス・ラゴネラは、気候ネットワークのインターンです。フィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学で修士を取得し、ASEAN大学ネットワークと京都大学間の交流プログラムのもと京都大学でエネルギー管理と持続可能性の転換に関する研究に従事しました。

(訳:インターン津田・井上)

*本記事の原文(英語)は、続きをご覧ください。

続きを読む 気候変動に最も脆弱な途上国~その現実と対応~

日本へ高まるプレッシャー~温暖化対策の新目標の策定に向けて~

こんにちは。京都事務所インターンのTKです。

先日、日本政府は新たな気候変動政策を発表しました。数年もの間、何もアップデートがなかったことを考えれば、発表それ自体は歓迎すべきことでしょう。期待していないことが起これば嬉しいものですが、今回の場合、母なる地球にとっては歓迎できないことかもしれません。大地が荒廃し、「京都議定書」(1997年採択)に始まった地球温暖化防止の取り組みの流れが悲惨な結末を迎える可能性もあるのです。

京都議定書の名前は、美しい古都「京都」にちなんで命名されました。かつて、日本は京都議定書がとりまとめられた会議の開催国として、地球温暖化防止の最前線でリーダー役を担っていました。しかし、今日の日本は、前進するかわりに後退し続けている状況です。

日本政府は、稼働停止中の原子力発電所の再開を計画している上、日本には、石炭火力発電所の43基もの新増設計画があります。これらの発電所が全て稼働した場合の温室効果ガス排出量は、現在の日本の総排出量の約10%を占めることになり、2050年時点に想定される温室効果ガス総排出の50%に相当します。

この2週間にわたり、政府の関係者は日本のメディアに対し、日本の温室効果ガス排出削減目標に関する様々な数値を非公式に伝えてきたようです。なぜ政府の役人は情報を流したのでしょう?政府関係者は国が気候変動政策に失敗していることを国民に知らせようとしているのでしょうか?

2030年までに2013年比で26%削減という日本の目標値がお話にならない数字である以上、政府は政策の失敗を認識していることでしょう。「はたしてこの目標値が正しいと思えるか?」と問われれば、答えは否定的にならざるを得ないでしょう。

では、この目標値を細かくみてみましょう。削減率から始めると、今回設定された目標値は高いように見えますが、2025年までに28%削減というアメリカの目標や2030年までに35%削減というEUの目標に比べれば、非常に弱い数字です。

次に、2013年比で26%削減するという目標では、日本が以前設定している2050年の排出目標(2050年までに80%削減)を達成する道筋にはつながりません。

最後に、日本は基準年を1990年から2013年へと変えています。この分野で一般的に1990年が基準年として採用されているのは、この年が「気候変動に関する国際連合枠組条約」や1997年の京都議定書での基準年だからです。にもかかわらず、日本はこの数字の目標を達成しやすくするために異なった基準年を使用したのです。2013年の日本の温室効果ガス排出量は、1990年以降の比較可能なデータの中では最悪の水準でした。このような見かけ倒しの戦略を使う日本政府の姑息なやり方は、恥ずべき行為です。しかし、安倍政権下ではこのようなやり方がとられることを想定しておくべきなのかもしれません。

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Pressure is on Japan

Recently, the Japanese government announced their new climate change policy. After a period of several years, without an updated climate change policy, the news should be applauded. After all, when you don’t expect anything and it does happen, it puts a smile on your face. However, mother earth will not smile. Mother earth will be devastated, that the initiator of the Kyoto Protocol, fails miserably. The Kyoto Protocol, named after the beautiful ancient city of Kyoto. Japan used to be a leader on the front of preventing global warming, hosting the negotiations that led to the Kyoto Protocol. Yet today, instead of going forward, Japan is going backwards. Japanese government even plans to restart the idling nuclear power plants. In addition, Japan has 43 coal-fired power plants either planned or under construction. If built, those plants combined would have a carbon footprint equal to 10 percent of Japan’s current total emissions, and equal to 50 percent of the total emissions Japan aims to have in 2050.

Over the past couple of weeks, government officials have leaked various figures for Japan’s carbon reduction target to the Japanese media. First of all, why did the government officials leak information? Were they trying to inform the public of their own country failing on climate change policy ? Let’s hope so, because the Japan’s target for 2030 is a farce. Twenty-six percent below 2013 levels in 2030. Now, that seems quite right? Doesn’t it? No! Let’s break this down. First, the percentage. It seems high, but it isn’t. It is very weak compared to the U.S. target of 28 percent by 2025 and the EU target of 35 percent by 2030. Secondly, the 26 percent reduction would see Japan missing its preexisting 2050 emission target. Thirdly, all major economies are using 1990 as a base year. Why? Because this was implemented in the United Nations Framework Convention on Climate Change and the 1997 Kyoto Protocol. So, why is Japan using a different base year? To make its target more achievable. In 2013, Japan’s greenhouse gas emissions were one of the worst since comparable data became available in 1990. It is quite appalling from the Japanese government to use such a cheap trick. However, such methods would have been expected by Abe’s administration.

(抄訳:スタッフ杉本)

インターン自己紹介・フィリピンからの留学生マーヴィン

こんにちは!私はマーヴィンです。

フィリピンから、京都に留学中

フィリピンのアテネオデマニラ大学修士課程の大学院生で、国際政治を専攻しています。同じ大学の学士課程で政策科学と経済を学び、去年卒業しました。

日本では、京都大学大学院エネルギー科学研究科の研究生として在籍しています。アテネオデマニラ大学と京都大学はAUN(ASEAN University Network)に加盟していて、加盟大学間で行われる学生交換プログラム「共同指導型シングルディグリープログラム」でこちらに来ています。エネルギー社会・環境科学専攻の宇根崎博信先生の指導のもと、修士論文を書き上げるつもりです。

気候ネットワークでインターンをはじめました

日本でのアドボカシー活動を肌で感じたいと思い、インターンシップをすることにしました。気候ネットワークは生命の脅威となる気候変動を防止し、持続可能な国際社会を創ることを目的にするNGOなので、国境を越えて持続可能な社会を牽引することを学ぶことができる、またとない機会を与えてくれると思いました。

持続可能性のアドボカシー

私の主な学術的興味は、気候変動に影響しないエネルギーのあり方や、途上国の持続可能性への転換にあります。私の卒業論文の目的は、都市における持続可能なエネルギー転換の役割や行政の影響、政策立案に関する調査することでした。気候ネットワークでのインターンシップを通して、この分野に直接関係する専門的な調査研究やリアルなアドボカシーの現場を体験したいです。

このような知識は、気候変動や持続可能性の分野の最適な戦略や動向を把握する上で、グローバルな視点を与えてくれると思います。引き換えに、特に途上国の観点から、気候ネットワークに少しでも自分の知識を提供したいと思います。最終的に気候ネットワークから得られた知識や学んだことを使って、フィリピンに戻って自分が選んだキャリアパスの中で貢献したいです。

エキサイティングなインターンへ!

私は気候ネットワークでのインターンシップを実りある楽しいものにしていきたいと思っています。様々な活動やプログラムを学びたいし、組織や運営面も理解したいです。そして、インターンとして貢献したいです。私はスタッフの皆さんのこと、例えばこれまでの経験や、モチベーション、そして個人的な使命感のようなことをもっと知りたいです。

これから始まるエキサイティングなインターンシップを楽しみにしています。そして、暖かく迎えてくれた気候ネットワークに本当に感謝しています!

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Konnichiwa! I am Marvin Torres Lagonera, a graduate student currently taking up my Masters degree major in Global Politics at the Ateneo de Manila University in the Philippines. I graduated my Bachelors degree in Political Science and Economics at the same university last 2014.

I am currently a research student at the Graduate School of Energy Sciences of Kyoto University. I was admitted under the AUN-KU (ASEAN University Network-Kyoto University) Student Mobility Program called “Joint Supervision Single Master Degree Program”. Under this program, I will complete my Masters thesis under the supervision of Dr Hinorobu Unesaki from the Department of Socio-Environmental Energy Science of Kyoto University.

I decided to do an internship in order to immerse myself in advocacy work in Japan. Kiko Network, a non-governmental organization (NGO) whose goal is to prevent life-threatening climate change and to build a sustainable global society, will be a unique opportunity for me to learn more about sustainability initiatives in Japan and beyond.

My main academic interests include energy security-climate change nexus and sustainability transitions in developing countries. My graduate thesis aims to examine the role and impact of governance and policy-making on urban sustainable energy transitions. An internship experience with Kiko Network will immerse me in professional research and real advocacy work directly related to this field.

Such knowledge will allow me to gain global perspective about best practices and trends in the field of climate change and sustainability. In return, I hope to be able to provide the institution with my knowledge, albeit limited, especially from the perspective of developing countries. Finally, I hope that the knowledge and learning that I can get from the institution will allow me to contribute back to the Philippines in my chosen career path.

I expect my internship at Kiko Network to be productive and enjoyable. I would like to learn about its different activities and programs, understand its organizational and administrative aspects, and be able to contribute concretely during my stay as intern. I would also like to know more about the staff – their experiences, their motivations and personal advocacies.

I am looking forward to an exciting internship with Kiko Network. I am definitely grateful to Kiko Network for warmly accepting me to their community!

インターンが見た!NPOで働くことと、高い志を持つこと。

こんにちは。京都事務所インターン生の鈴木です。

損保ジャパン日本興亜環境財団のCSOラーニング制度を活用して、2014年の6月から気候ネットワークでインターン活動を行ってきました。3月末をもってインターン期間が終了になり、今回は約1年弱の活動を振り返っていきたいと思います。

1)COP20@ペルーに参加

私のインターン活動の中で一番のハイライトは、2014年12月にペルーで開催されたCOP20(気候変動枠組条約第20回締約国会議)に参加させて頂いたことです。私自身、国際会議を傍聴する機会は初めてだったので、何から何までがとても新鮮で刺激的でした。世界各国の政府代表団がリマ(ペルーの首都)に一堂に会し、気候変動問題をどのように解決していくのか、という交渉を間近で見る経験は一生の「財産」になりました。

気候変動に関する前提知識がない中で参加した私は、最初の数日間は専門用語の理解をするのに必死でしたが、スタッフの方にサポートして頂き、徐々に交渉の争点が分かるようになり、日本の立ち位置や先進国と途上国の根深い対立関係などについて教科書を読んだだけでは分からない「臨場感」を肌で感じることができました。

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その経験に加えて、何よりも国際社会におけるNGOや市民社会の役割を学ぶことができたのが大きな収穫でした。国際交渉を行う主要なプレイヤーは、各国政府ですが、NGOも気候変動交渉の行方に大きく関わっています。ある会議では「Civil Society(市民社会)」という席が設けられ、NGOが気候変動問題に関して堂々と意見を述べる機会があります。またある国では、政府代表団の中にNGOを入れて、政策決定に大きく影響を及ぼしています。それ以外にもNGO自身が現場レポートを速報で書き、積極的に市民向けの情報発信をしたり、デモやイベントを開くことでより多くの市民とともに気候変動交渉の前進に向けた「うねり」を起こしたりしています。

多種多様なNGOが様々な活動を行っていますが、共通していることは「交渉を少しでも前に進めて、気候変動問題を解決に向かわせる」思いです。現地でインターンとして活動することで国際交渉におけるNGOの役割を自分自身の中で整理することができました。

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2)小学校での温暖化防止教育

インターン活動の中でもう一つの印象的な活動は、京都市内の小学校に赴き、地球温暖化防止の環境教育を行う「こどもエコライフチャレンジ」のお手伝いをさせて頂いたことです。将来の環境問題を解決できる人材を育成するため、地球温暖化についての授業を行い、どのように日々の生活をエコにできるのかということを小学生と一緒に考える活動に参加しました。

地球温暖化の仕組みをわかりやすく小学生に説明することは難しかったですが、それ以上に今の小学生がどんな考えをもっていて、どのように勉強に取り組んでいるのか、という環境という切り口から日本の教育の現場を見ることができたことが貴重な機会でした。まさに小学校の教壇に立たないと知ることができないことを自分の目で見ることができ、大学の机で勉強をするよりも何十倍もの価値がありました。

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3)NPO・NGOで「働く」こと、高い「志」をもつこと

長期間のインターン活動を通して、COP20やこどもエコライフチャレンジに関わっただけでなく、ラジオ出演、シンポジウム補助、アンケート集計、統計調査などNPOの中で「働く」ことの一部を経験することができました。

私自身の意見としては、NPOで「働く」ということは、社会の問題を市民の目線で解決に携わるということだと思います。環境問題であれ、エネルギー問題であれ、様々な社会問題に対して現場で何が起きているのかを把握して、市民一人ひとりがその問題解決の行動し、より良い社会を築いていく。その一翼をNPOが担っているということを深く学ぶことができました。

そして気候ネットワークをはじめ、様々なNPO職員の方々にお会いさせて頂いて、何よりも大切なことは高い「志」を持ち続けることだと感じました。各NPOの規模は小さく、予算も限られていることも多く、普段は地道な活動が中心になります。そして自分たちが政府に対して声を上げ続けても、政府が行動を変えるとは限らず、気候変動に関しては、なかなか問題解決が前進していないのも現状です。

そのような困難な状況でも高い「志」を維持し、その問題の解決のために情熱を失わず、行動をし続ける。一人ひとりの職員が「主体性」をもって、決して悲観的にならずに、様々な人を巻き込み、未来志向で行動していく。高い理想や情熱を持ち、それを実行する強い行動力が必要であることを体感しました。

以上がインターン活動を通して、私が学んだ点です。4月からは私は社会人として働くことになりますが、この経験を広い意味で社会に還元できるように行動し続けたいと思います。

最後になりましたが、気候ネットワークの職員の方々をはじめとして、インターン中にお会いさせて頂きましたすべての方々に心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

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Shimeishougakkou Educational Program(紫明小学校教育プログラム)

オランダのハーグ大学から気候ネットワーク京都事務所にインターンしているTKです。

こどもエコライフチャレンジ

2月4日、気候ネットワークはボランティア3名と一緒に温暖化防止のためのワークショップを実施しました。ワークショップに参加したのは北大路にある紫明小学校の児童です。10歳から11歳の5年生が対象でした。

ワークショップは「エコライフチャレンジ」と呼ばれ、「事前学習」、「実践学習」、「振り返り学習」の3段階で構成されています。この日は振り返り学習の日でした。

こどもエコライフチャレンジ・振り返り学習会

振り返り学習はいくつかのパートに分かれています。児童は4人ずつの班に分かれて学習します。パート1では導入で、気候ネットワークのスタッフが気候変動のトピックを紹介します。この日の話者、深水さんは温暖化の結果として世界で起きていることについてのおさらいをしました。そして、温暖化の原因が何であるかを説明しました。最後に、深水さんは地球の平均気温の上昇を2℃以下に抑えることの重要性を話しました。過去のCO2の排出が世界の平均気温に甚大な影響を与えたことを児童に示しました。地球の気温は過去132年間で0.85℃上昇したのです。

 

パート2では、児童のワークブックとエコライフ診断書が深水さんやボランティアスタッフから配布されます。

このワークブックには、児童が冬休み中に実施した温暖化防止のための取り組みについて書いています。例えば「エアコンの設定温度を20度以下にする」、「部屋を暖かく保つために断熱シートを使う」などです。深水さんは児童に冬休みに調べた電気の使用量を尋ね、京都市の平均使用量と比較しました。児童の使用量が京都市の平均より高い場合、この問題について家族で話し合って電気の使用量を減らす方法を考えるように促しました。

児童は大きな緑の紙の上に冬休み中に取り組んだことを書き出すように言われ、みんなで取り掛かりました。取り組みをできたこととできなかったことに分け、青い付箋にはできた取り組みを、ピンクの付箋にはできなかった取り組みを書いて貼り出しました。下の写真は、真剣に取り組み書き出しているところです。

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パート3では似た取り組みを探して、グループを作ります。できた取り組みとできなかった取り組みで一つのグループをつくります。この写真は、班の作業が終わったところです。

 

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パート4では、分けたグループに名前を付けます。例えば、テレビに関する取り組みや、エアコンに関する取り組みがあります。この写真では、児童がそれぞれのグループにつけた名前が分かります。次のパートは、最後から2番目にあたるパートです。児童はこれから挑戦することを発表します。冬休み期間中にできなかった取り組みが中心になっています。

 

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ワークショップの最後に班の発表があります。それぞれの班が、取り組みについて発表します。これは児童たちにとって他の班の取り組みについて考えるきっかけになります。そして、早い段階で取り組みについて議論するための絶好の機会です。

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ワークショップの間、児童はみんな熱心に参加していました。紫明小学校の児童は、一人ひとりの取り組みを通じて世界を変えることに意欲的になったように感じました。それはきっと、児童たちの子どもたちの代まで続いていくのだと思います。

 

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※写真撮影は先生の同意を得て行いました。

 

Shimeishougakkou Educational Program

On February the 4th, Kiko Network and three volunteers gave a workshop about climate change prevention. The school that the team attended, was Shimeishougakkou at Kitaoji. The team held a workshop for fifth graders, aged 10 and 11. The name of workshop was ‘Ecolife Challenge’. Eco life challenge consists of three parts. Preliminary learning session, practical session and reflective learning session. On that day, the students took part in the reflective learning session. The reflective learning lesson was divided in several parts. The students were split up into several groups. Each group consisted of four students. Part 1 is the introduction, where an employee of Kiko Network introduces the topic of climate change. On that day, it was Fukamizu-san. She reflected on what is happening right in the world as a result of global warming. Furthermore, Fukamizu-san explained what the causes are of global warming. At the end, Fukamizu-san expressed the importance of keeping the global temperature rise below two °C. Over the past centuries, studies has shown that CO2 emissions have an atrocious effect on the global average temperature. The temperature of the earth is increasing by 0.85°C in the past 132 years.

In the second part of the workshops, the student’s workbook and Ecolife report were handed out by Fukamizu-san and the volunteers. Each student wrote in his or her workbook what kind of prevention action they committed during the winter break. As an example, two prevention action were introduced. Such as setting the air conditioner temperature below 20°C and using an isolation sheet to keep the house warm. Therefore refraining the residents from increasing the temperature at home. Additionally, Fukamizu-san asked the students to check the electricity usage quantity and compare it with the average usage quantity in Kyoto. If it so happened that the usage was higher than the average in Kyoto, the students were requested to discuss this matter with their family and contemplate on how to decrease the electricity usage.

The students were asked to post their prevention actions on a large green paper. Every student’s prevention actions were posted. Their prevention actions were divided into two parts: did and did not do. The blue post-its showed the prevention actions that the students carried out. The pink post-its show the preventions actions that the students did not carry out. In the picture on the left, you can see that were very busy in dividing their prevention actions.

Part three consisted of finding similar actions and forming a group of them. The purposed group was formed by prevention actions the students did do and did not do. A group of students has completed their task, as seen in this picture.

Part four composed of naming the group the students had just formed. For example, prevention actions that were mainly concerned about the television or air conditioner. You can see in this picture that the students named their formed groups.

What follows next is the penultimate phase of the workshop. The students held a presentation on how to challenge themselves in the future. This mainly consisted of the prevention actions that they could not achieve during the winter break.

The final presentation was the end of the workshop. Each group presented their group’s prevention actions. This opportunity allowed the students to reflect on the other group’s prevention actions. In addition, it was the perfect moment to discuss early mentioned actions. All students participated eagerly during the workshop. It seems that the students of Shimeishougakkou are keen to change the world. Not only for themselves in the near future, yet also for their own children.

TK-san

*All of the pictures were taken with the consent of their teacher.