「インターンの声」カテゴリーアーカイブ

COP20@リマ インターン活動報告(3)国際交渉におけるNGOの役割とは?

京都事務所インターン生の鈴木です。

COP20@リマ、とうとう終了しました。会議の2週目中盤には各国から閣僚が会場入り。日本からも望月環境大臣が会場入りし、日本の気候変動対策についてスピーチをしていましたが、ニュースになりましたでしょうか?

潘基文・国連事務総長もペルー入りし、スピーチを行う
潘基文・国連事務総長もペルー入りし、スピーチを行う

 さて、今回は現地報告の締めくくりとして「国際交渉におけるNGOの役割とは?」というテーマをインターンの視点から書いてみたいと思います。

COP20の参加者数は?~NGOも多数参加~

今回のCOP20の参加者数は、UNFCCC(国連気候変動枠組条約)事務局によれば、11,185人にのぼっているそうです。内訳は、政府関係者が6,291名、国連関係者が245名、専門機関等が197名、政府間組織が439名、NGOが3,104名、メディアが904名となっていて、NGOは政府関係者に次ぐ規模の参加者を記録しています。

参考:UNFCCC: “List of Participants(参加者のリスト)”

NGOと言っても多種多様で、環境保護関連だけでなく、研究者、産業界など様々なNGOがCOPに参加しています。気候ネットワークのインターンとして、現地入りして感じた国際交渉におけるNGOの役割をまとめてみたいと思います。

 

国際交渉におけるNGOの役割とは?

 (1)会議で発言する

 まず、限られた会議ではありますが、NGOや市民社会には国際交渉の場面で発言をすることができます。写真のように「Civil Society(市民社会)」という席がUNEP(国連環境計画)、UNICEF(国連児童基金)などの席と並列して配置してあり、オブザーバー(傍聴者)でありながら、機会が与えられたら自分たちの意見を言うことができます。

会議室内、Civil Scietyの席
会議室内、Civil Scietyの席

 今回のCOP20では、「Ministerial Dialogue on the Durban Platform for Enhanced Action(強化された行動のためのダーバン・プラットフォームにおける閣僚級対話)」、「Ministerial Dialogue on Climate Finance(気候資金における閣僚級対話)」などの閣僚が集まる場でも自分たちの団体の主張を伝える場が用意されており、発言という直接的な方法で締約国にメッセージを伝えることができます。

Civil Societyの代表として発言をするNGO
Civil Societyの代表として発言をするNGO

 

(2)専門知識をフォローし、分かりやすく市民へ情報発信をする

COPでは、気候変動対策を議論しますが、その会議では専門的な用語が多く飛び交います。「ADP(ダーバン・プラットフォーム特別作業部会)」「TEMs(技術専門家会合)」「Adaptation(適応)」「Mitigation(緩和)」などの用語をみなさんご存知でしょうか?わたしも含めて、普段生活している分には聞き慣れない言葉で、その意味が分かる人はほとんどいないのではないでしょうか?

 NGOとして会議に参加することは、気候変動分野の「専門家」として国際交渉の最前線を絶えずフォローすることが求められます。一般市民が理解しにくい専門的な知識をフォローし、それをわかりやすく市民に発信する役割があると思います。

気候ネットワークでも、COP20の国際交渉の様子を伝える会議場通信”Kiko”を発信しています。ぜひ読んでみて下さい!

 

(3)メディアに情報提供する

国内に国際交渉の現状を伝え、気候変動政策を後押しする流れをつくるために、NGOはメディア記者への情報提供も行っています。メディアを通して日々の交渉の中で重要なポイントやNGOのメッセージをより多くの人に伝えることで、影響力を行使します。

例えば、気候ネットワークも参加している、気候変動NGOの国際的なネットワーク「Climate Action Network(CAN: 気候行動ネットワーク)」は毎日のように会議場内で記者会見を開いています。

CANの記者会見はウェブサイトで視聴できます(英語です)。例えば、12月3日の記者会見では、冒頭のスピーカーから、去年のCOP19で日本政府が温室効果ガス排出削減目標を引き下げたことをさして「backsliding(後退)」と指摘しているのを聞くことができます。

例えば次の記事は、COP20に関連して、気候ネットワークが登場している報道です。ぜひご覧ください。

(4)パフォーマンスをして、会議参加者に訴えかける

パフォーマンスをして、会議参加者に訴えかけることもNGOのひとつの役割です。例えば、COP20会場の広場では毎日、CAN Internationalが「本日の化石賞(Fossil of the Day Award)」というパフォーマンスを行っています。

これは日々の国際交渉において、一番、気候変動対策に後ろ向きだった国を皮肉を込めて表彰する、不名誉な賞です。日本も不名誉なことにCOP20期間中に2度の「化石賞」をもらいました。例えば、最初の化石賞は、温暖化対策の「気候資金」を使って、途上国で温室効果ガスの排出が多い石炭火力発電を支援していることが受賞理由でした。

「本日の化石賞」の様子
「本日の化石賞」の様子

このようなパフォーマンスを行うと、多くの聴衆が集まります。この聴衆がSNSなどを通じて情報発信をする、メディアの報道に取り上げられる、新たな行動を起こすなどで各国政府にその情報が入り、影響を与える可能性も少なからずあります。

事実、緑の気候基金(Green Climate Fund)に対して資金拠出の意思表明をしていなかったオーストラリア、ベルギーなどが12月1日に「本日の化石賞」として表彰された後、9日には両国とも資金拠出を表明しています。もちろん両国の行動のすべてがNGOによるパフォーマンスによる結果とは断定できませんが、影響を与えている可能性も否定できないのではないでしょうか。

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「本日の化石賞」には毎日多くの聴衆があつまる

(5)政府代表団に意見を伝える

気候変動対策が少しでも前に進むように、NGOとして日本政府代表団に意見を述べる場があります。現在の交渉において、日本はどのように行動すべきなのか、気候変動問題を解決するために日本はどのような政策を講ずべきなのかなどを直接伝えます。

COP20日本政府代表団のツイートより

 

各国の前向きな行動を引き出し、気候変動問題の解決へ

以上の5点がCOP20にインターンとして参加して感じたNGOの役割です。その他にも色々と役割があると思いますが、すべての役割に共通していることはNGOが行動することによって、少しでも各締約国(日本政府も含め)が国際交渉において前向きに行動し、気候変動問題が解決に向かうことです。

以上で、3回続きましたCOP20@リマのインターン活動報告を終わります。

COP20@リマ インターン活動報告(2)気候変動交渉をめぐる先進国と途上国の対立をどう考えるか

京都事務所インターン生の鈴木です。
前回に引き続き、COP20@リマの活動報告を行います。
今回は「気候変動をめぐる先進国と途上国の対立をどう考えるか」というテーマです。

合意形成の道のりは長い

COP20も2週目を迎え、交渉も折り返し地点を迎えました。
1週目の議論を経て、2週目の月曜日に共同議長から修正版のCOP20の合意文書案(Draft Decision)が提出されました。それに対して、各国がコメントをしていましたが、国によって主張は「千差万別」―「この合意案は片側の意見しか入っていない」「なぜ我々の主張が入っていないのか」「法的拘束力があるのか」「重要な要素が欠けている」等々、共同議長の頭を悩ませたに違いありません。

なぜなら修正前の合意案への各国の意見を一つの文書にまとめると、192ページにも達してしまうからです。

(COP20合意案への各国の主張http://unfccc.int/files/bodies/awg/application/pdf/compilation_of_inputs.pdf

COP20-1

COP20-2
スクリーンに各国の修正案が赤文字で表示され、交渉が行われている

この膨大な意見をもとにまとめられたのが新しい決定書草案ですが、それに対しても喧々諤々の議論が続いています。

「先進国VS途上国」

2020年以降の国際的な枠組みの合意をめざす交渉のボトルネックとなっているのは「先進国と途上国の先鋭的な対立」であると言えるでしょう。気候変動交渉において先進国と途上国の対立は、今に始まったことではないですが、COP20においても合意形成の障壁になっていることは否めません。

気候変動には「(温室効果ガスの)排出削減」「適応」「技術移転」「能力構築」「透明性の確保」「資金」など様々な論点があります。

先進国側は、「途上国にも排出削減に前向きに取り組んでもらいたい」、「資金などでこれ以上負担をしたくない」、途上国側は、「自分たちは先進国が遂げたような経済発展の権利がある」、「これまで多くの温室効果ガスを排出してきた先進国が気候変動の責任をとるべき」という考えがあります。

COP20-3

対立をどのように乗り越えるのか?

途上国と先進国の対立は一筋縄で解決できないことは明らかです。この対立を緩和させ、協調を進めることがCOP20の成功には不可欠です。

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9日(火)にアフリカのNGOが会場の広場でプラカードを掲げ、パフォーマンス

9日(火)にアフリカのNGOが会場の広場でプラカードを掲げ、パフォーマンスをしていました。彼らは、先進国と途上国が対立を深め、交渉が前に進まないことに怒りを表明していました。

特に、アフリカは気候変動に対し脆弱で、一度、干ばつや洪水の被害を受けると、貧困や感染症問題がより深刻化してしまいます。しかし、それを対策する能力や資金が圧倒的に足りていません。

「もう時間はない。リマで前に進めよう。どうか貧困国の声を聴いてくれ。アフリカの声を聴いてくれ。我々が気候変動に最も脆弱で、最も影響を受ける国なのだから。リマがラスト・チャンスだ。」

同NGOの代表が聴衆の前で、悲痛に叫んでいました。

「歩み寄り」が鍵

 COP20にインターンとして参加し、いくつかの会議を傍聴して感じたことは、「妥協」や「歩み寄り」が必要であるということです。先進国や途上国でそれぞれが各々の主張をし続けても、なかなか合意に辿りつけません。すべての国が、気候変動問題をどうにかして解決しなければいけないという目的は共有しているはずなので、それを達成するためにもどこかで妥協することが求められます。

 まずは、先進国が歩み寄りをみせ、排出削減を野心的に掲げる、途上国への資金援助を強化するなどが重要です。また、排出量が多い中国やインドも気候変動に対して責任のある国として振る舞うことが必要なのではないかと感じました。

本日の会議でもADPの共同議長が、「私たち(共同議長)が合意内容を決めるのでない、あなたたち締約国が決めることだ」と言っていたように、国際交渉のテーブル上のすべての締約国が、どのようにすれば合意形成にたどり着くのか、どうすれば気候変動問題が解決に向かうのかをより真剣に考え、誠意ある行動をとることが求められると言えるでしょう。

そして我々市民も、気候変動問題をどこか遠い場所で起きている事と思わず、自分事として捉え、行動していくことが必要なのではないでしょうか。

COP20@リマ インターン活動報告(1)~国が違えば利害も違う!?~

京都事務所インターン生の鈴木です。

現在、ペルーの首都リマで開催されているCOP20(気候変動枠組条約第20回締約国会議)に来ています。COP20では、各国政府が集まり、新しい気候変動対策の枠組みを2015年に合意し、2020年から発効するべく、白熱した交渉が繰り広げられています。

これから現地時間12月5日(金)~14日(日)の滞在でインターン生として感じたことを率直に書き記していこうと思います。第1回目は、初日の12月5日(金)分です。

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COP会場の入り口

 

バッジを見れば、誰が政府代表団かが判明!?

まずCOPへの参加は、会場で手荷物チェックを受けた後、バッジを作成して始まります。

バッジには、Party (締約国:ピンク)、Observer(傍聴:黄色)、Press(報道関係者:オレンジ)などで色が分かれていて、NGOはObserverの黄色のバッジです。これらの色の違いでどの会議場に入れて、どの会議場に入れないのかが分かります。

例えば、”Parties and Observers Only”の場所には政府関係者やオブザーバーしか入ることは許されませんし、Press Onlyには報道関係者しか入ることができません。私はNGOである気候ネットワークからの参加なので、黄色のObserverのバッジを携帯しています。

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オブザーバーのバッジは黄色

 

COP20の会場はテーマパークのような広さ

会場入りしてみて驚いたのが、COP会場の広さです。さながら小さなテーマパーク並の規模です。その中には、会議場、各国のパビリオン、国連機関・NGOのブース、レストラン、コンピュータールームなどが建ち並んでいます。日中は暑く、木陰で食事をとる参加者が多く見られました。

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COP20会場は、テーマパークのような広さ
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COP会場内、木陰で食事
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展示ブースが並ぶ中、足早に移動する参加者たち

国際交渉の臨場感!?

最初に傍聴したのは、「ADP meeting on item 3」 という来年のCOP21で決定する合意にどんな内容を入れるべきなのか、2015年合意の要素を議論する会議でした。

あらかじめ共同議長が作成したノン・ペーパー(非公式文書)のMitigation(温室効果ガスの削減)、Transparency(透明性の確保)、Technology transfer(途上国への技術移転)、Capacity building(能力構築)などの項目に対して、発言を求める国が共同議長の指名を受け、順番に自国の主張を展開していきます。

 

各国の立場によって、「この条項は賛成できる」「どの国の提案に賛成だ」「この部分は支持できない」「この箇所は削除すべき」「我々はこのように提案する」「途上国と先進国を分けて考えるべきだ」「すべての国々を含めるべきだ」など発言は様々です。ある国は主張を簡潔に述べ、ある国は10分以上も主張を続けたりもします。その結果、会議は予定の時間内で終わらず、翌日に持ち越しになりました。

まさに、国や交渉グループの数だけ主張も異なる国際交渉の臨場感そのものを感じることができました。

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国際交渉におけるNGOの役割は?

さて、気候ネットワークのインターンとしてCOP20に参加していますが、国際交渉におけるNGOの役割とはいかなるものなのでしょうか?

日本では一般的にNPO/NGOは政府の政策決定にあまり関係がないイメージがあります。しかし、国際会議ではNGOは政府に並ぶ重要なアクターのひとつとして認識されています。COPにおいてもNGOが発言をする機会は設けられていますし、政府代表団の中にNGOのメンバーを入れている国もあります(日本でも一時期、NGOメンバーが政府代表団入りしていたことがあります)。

次回以降のブログで、国際交渉におけるNGOの役割について深く触れていきたいと思います。

 

日本では衆議院選挙の真っただ中で、気候変動に関するCOP20のニュースはあまり報道されないかもしれません。しかし、日本から見ると地球の反対側にあるペルーで、地球の将来、人類の生存の課題を議論していることに少しでも多くの方が耳を傾けて頂けたら幸いです。

気候ネットワークのインターンを終えて

気候ネットワーク東京事務所で2ヶ月半ほどインターンとしてお世話になりました桑田です。気候ネットワークはアットホームな暖かい職場で、インターシップを経験するには最高な場所でした。

日本の環境政策を垣間見た、インターンの夏

思い返せば、様々な活動に携わることができました:国連気候変動ボン会議報告会、元米国環境保護庁ブルース・バックハイト氏と環境団体シエラクラブのニコール・ギオ氏による講演会など、日本の環境政策の現状や直面する問題の云々が垣間見えた夏だった気がします。

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暑い夏の”熱くない”政策議論…

特に印象的だったのは、省エネルギー小委員会などでの傍聴です。日本の夏は大変暑い日もありましたが、これらの委員会で行われた議論はあまり熱くなかったように思えます。「日本は今後も高効率な火力発電をもっと積極的に輸出すべき」と発言する委員もいました。このような、非常に残念な光景を何度か目の当たりにしてしまいましたが、これが日本の現状なのかもしれません。しかしながら、日本の実情を少しでも観られたのは、自分にとっては大変大きかったです。

イギリスの大学院にて~インターンの経験が活きる~

僕は現在、イギリスの大学院に通っています。最近新学期が始まったばかりですが、さっそく日本の気候変動対策や環境政策を説明しなければならない場面がありました。気候ネットワークでのインターンの経験が早くも生きた瞬間です。

また僕のクラスメイトは全員、職務経験、インターン若しくはボランティアの経験があります。そして授業では自分の経験を元に議論を展開するので、もし何らかの経験をしていないと授業についていけません。よって、海外の大学・大学院に留学することを考えている方は是非インターシップすることをお勧めしたい。

インターンシップは自分を理解するチャンスでもある

前に、環境政策における日本の現状を多少知ることができたと言いましたが、インターンシップは自分を理解するという点においても有意義であると考えます。自分の弱点や欠点、あるいは社会人として足りない部分を知ることができます。逆に、今まで自分でも気づかなかった得意分野を見出すことができるかもしれません。このように、インターンシップは必ず自分の「成長」につながるのです。

地球温暖化や気候変動に興味がある方、気候ネットワークで是非インターンシップを。

地球温暖化は「公害」か?~シロクマ訴訟の東京地裁判決~

こんにちは、東京事務所インターンの古川です。

近頃すっかり秋らしい気温になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

シロクマ訴訟の判決

さて、9月10日に東京地裁である裁判の判決が出るという事で、裁判と弁護団の記者会見を傍聴させていただきました。

すでに新聞などでご存じの方もいらっしゃるでしょうが、この裁判は当初シロクマを原告に加えていたことから、「シロクマ訴訟」と呼ばれていたものです。

訴訟の簡単な経緯としては、原告たちが、電力会社等11社を相手にCO2排出削減を求めたところ、調停が却下されてしまったため、その判断の取消を求め、2012年に東京地裁へ訴えを提起したというものです。

裁判では、CO2は大気汚染物質にあたるか、地球温暖化による海水温の上昇は水質汚濁にあたるかを含めて地球温暖化は「公害」かが争われましたが、「地球温暖化は「公害」には当たらない」という判断が下りました。

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アメリカとの考えの違いが表れた判決

 弁護団の市野綾子弁護士(写真中央)、気候ネットワークの理事も務める和田重太弁護士(写真左から2人目)は同日行なわれた記者会見で、現在「公害」については人体に直接被害を及ぼすものと考えられているが、CO2は大気中に蓄積する事で間接的に害を及ぼすものであるという違いがあるとしながらも、温暖化対策には先手を打った対策が必要であると説明していました。

和田重太弁護士は、アメリカの連邦最高裁判所で2007年に新車の排気に対してCO2を大気汚染物質であると認定した判例についても記者会見で説明を行いました。アメリカと日本の考え方の違いはどこから来るのでしょうか。

シロクマ訴訟の判決日の記者会見の様子 2014年9月10日

知っているようで実はよく知らない温暖化の話。

 今回の裁判と記者会見の傍聴を通して強く感じたことは、状況の変化に応じて柔軟に対応していく事が必要なのではないかということです。

温暖化は短期的な問題ではなく、私たちの将来世代にも関係してくる長期的な問題であるという事がよく言われています。

弁護団の方や、気候ネットワークの方の話を聞いて、私も最新の情報に目を向けながら真剣に考えていかなければならないと思いました。

 

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応援しよう!脱原発のゆるキャラ・「ゼロノミクマ」

京都事務所インターンの石田です。

原発は発電時にCO2を排出しない電源だと言われますが、温暖化対策にはなりません…というのは、先日のブログ記事「イベント報告「地球温暖化のために原発再稼働!?~原子力ムラのウソをあばく~」」にもある通りです。

私たちは、地球温暖化防止も脱原発も両立させていきたいと思っています。

脱原発のゆるキャラ「ゼロノミクマ」

そこで、今回皆さんにご紹介したいのが…

脱原発キャラクター!「ゼロノミクマ」です!!

似顔絵かいてみました!
似顔絵かいてみました!

 

かわいい緑のくまちゃんで、原発ゼロノミクスキャンペーン公式キャラクターだそうです!

ゼロノミクマの公式ブログによると、原発をゼロにする為に全国をかけまわってる とか!

なんて頼もしいくまちゃんなんでしょう!

 ゼロノミクマを応援中!

実は私たち、今、この「ゼロノミクマ」を応援中なんです!

どういうことかというと、この「ゼロノミクマ」は、なんと今年のゆるキャラグランプリに出場中なのです!

ゆるキャラグランプリは、ご存知でしょうか?ひこにゃんやくまモンなど、これまでに栄光を掴んだキャラクターたちは、ものすごい実績を生み出しています!

 

「ゼロノミクマ」が人気になることで、

普段関心がなくてもたくさんの人が脱原発に注目してくれるのではないか!

そう考えています!

地球温暖化防止のキャラクター・シロベエともお友達!

「ゼロノミクマ」、是非、ゆるキャラグランプリで投票してあげてください!

 

ゆるキャラグランプリのホームページより、IDを取得すれば、毎日投票できます!ゼロノミクマの紹介ページも要チェックです!

野党エネルギー政策実務者会議に参加して

こんにちは、東京事務所インターンの三笠です。

去る8月28日に衆議院議員会館にて第三回野党エネルギー政策実務者会議が開催され、私も傍聴で参加することができました。

この会議は、野党各党のエネルギー担当議員が集まり、各党の共通項を見出し、提言をまとめていくために開催されているとのことです。民主党国会対策副委員長の田嶋要議員、日本共産党原発・エネルギー問題対策委員会責任者の笠井亮議員、結いの党政策調査会長代理の小池政就議員、社民党副党首の福島みずほ議員らが出席されていました。

今回、はじめての外部ゲストとして気候ネットワークが招かれ、理事の平田仁子さんから「忘れ去られた気候変動(地球温暖化)問題」と題して、脱原発と地球温暖化対策との両立を含めた今後のエネルギー政策の在り方について発表されました。そして、その内容に基づき議論が交わされていましたのでご報告したいと思います。

気候変動対策とその遅れについて

冒頭、各出席者から挨拶があった後、平田さんから現在の気候変動対策の内容及び問題点について報告がありました。

写真: IMG_0022

「忘れられた気候変動問題」とのタイトルからもわかるように、現在当面のCO2削減目標は掲げられておらず、地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)に基づく地球温暖化対策計画も未だ作成されておらず、気候変動(地球温暖化)対策として企業や個人が取り組む制度的枠組みが存在しないとのことです。

そして、3・11後の今、「原発を再稼働しない場合に被る経済的ダメージは甚大」「原発停止による化石燃料調達費増加額は3兆円」「石炭は低コスト化石燃料」「再生エネルギー投資はコストパフォーマンスが悪い」等の誤った言説があり、それが気候変動対策について新たな視点を取り入れる際の障害となっているようです。

気候変動が進行するにつれて、海面上昇による沿岸部での高潮被害、熱波による都市部での疫病蔓延、気温上昇と干ばつによる食料の世界規模での争奪、水資源不足と農業生産減少による農村部への経済的打撃、気温上昇による沿岸海域における海洋生態系の損失等のリスクが顕在化してくるため、気候変動対策は喫緊の課題と言えます。

どれもわたしたちの生活に密接に関連してくる問題なので、興味がないとか知らないではすまされない重要な問題だと思いました。

脱原発と地球温暖化対策の両立について

原発は気候変動対策の一環として推進されてきた側面があります。京都議定書目標達成計画(2008年3月改正)の中で、「発電過程で二酸化炭素を排出しない原子力発電については、地球温暖化対策推進の上で極めて重要な位置を占めるものである。」とされ、原発はCO2削減に寄与する発電設備と位置付けられています。

しかし、以下のデータが示す通り原発設備容量とCO2排出量は正の相関関係(下図参照)にあり、原発推進→CO2削減→地球温暖化対策との因果関係が存在すると考えるのは早計です。

これまで原発でCO2は減っていない
平田さんプレゼン資料より

 

むしろ、原発に依存する政策こそが気候変動対策を遅らせる主たる原因となっているのが現状です。つまり、原発を推進することにより再生可能エネルギーの促進や省エネ対策は限定的なものとなっているのです。

原発依存から脱却し、気候変動対策をすすめていくことが肝心であるにもかかわらず、政府は気候変動対策を目的に原発を推進しています。これは循環論法であるとともに、気候変動対策を原発再稼働の口実にしているにすぎません。

石炭火力発電の問題点

気候変動対策として避けて通れないのは石炭火力発電問題です。なぜなら、石炭火力発電は天然ガス発電と比較してCO2排出量が約2倍もあるからです。

電源別CO2排出量
平田さん資料より

 

 それにもかかわらず、電力会社は石炭火力発電を推進すべく火力電源の入札募集数を増加させています。

電力会社の電源入札一覧
電力会社の電源入札一覧(2014年8月現在)、平田さん資料より

 

 石炭火力発電を推進した場合、長期にわたる大量のCO2排出を固定することとなります。その結果2050年に温室効果ガス80%削減目標(閣議決定)達成が困難となります。

石炭火力発電を推進することは大量のCO2を排出することから気候変動対策として望ましくありません。アメリカではオバマ大統領が国内の既存・新規の石炭火力発電所のCO2規制及び石炭火力の諸外国への輸出停止を決定しています。北欧5か国、イギリス、オランダも同様の方針を決定しています。

日本の石炭火力発電の推進政策は先進国の中でも特異なケースで世界の潮流に逆行しているといえます。

鋭い質疑応答にも。

報告終了後、平田さんは出席各議員からの質問を受けて気候ネットワークとしての立場からの意見を理路整然と回答していました。

ドイツが脱原発を宣言したにもかかわらず石炭火力発電を推進していることなども話題になりました。ドイツは産炭国であることから石炭資源が豊富であることも関係しているようです。これに対して、平田さんはドイツではCO2を40%削減するという目標も下げていないことや、市民運動が非常に盛り上がり、気候変動問題に対しての意識も変わっていないことなどを指摘していました。

国会議員からの鋭く、かつ、厳しい質問に対して的確に回答している平田さんをみて、平田さんの環境問題に対する知識、見識の深さを実感しました。

 

 

 

 

 

インターンの先輩に聞く!!~コミュニケーションの基本は笑顔~

皆さん、こんにちは!今回、インターン企画の先輩インタビューを担当している矢野絢香です。

私は京都生まれ京都育ちの生粋の京都っ子。京都産業大学の法学部三年生で、就活を目前に控え「就職とはなんぞや?」と考えインターンをすることに決めました。NPOや気候についてまだまだ知らないことがたくさんありますが、日々学び成長していきたいと思います!

インターンの先輩に聞く!!

さて、8月11日に気候ネットワーク京都事務所にて、2011年度の先輩インターンで現在はリース会社にお勤めの岡野翼さんにインタビューをしました。

岡野さんはインターン時代には、温暖化防止教育プログラム「こどもエコライフチャレンジ」という事業に参加されていました。


 

インターン先に気候ネットワークを志望した理由は?

インターン先にNPOを志望していました。偶然友達が気候ネットワークを紹介してくれてここにすることに決めました。最初は気候についての知識もなく興味もなく、どうしようかと思いました。しかし、職員の皆さんと触れ合いエコチャレに参加することで充実した夏がおくれたと思います。

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インタビューにこたえる岡野さん

こどもエコライフチャレンジで印象に残ったことや出来事は?

ある小学校の学習会で、うまくこどもの意見を引き出すことができず、悔しい思いをしました。でもそれで終わりにせず、次の機会、また次と何度か学習会に参加し、こどもたちから話をきけるようになりました。その中で、相手の目線に立って考えることの重要さやいつも笑顔で親しみやすい雰囲気で接することの大切さに気付くことができました。それは社会人になった今仕事にも活かされています。


 

インタビューを終えて

 今回のインタビューでは、岡野さんが学生時代から物事をポジティブにとらえ、チャレンジを続けられたこと。それが、インターンシップで気候ネットワークの事業で活かされ、当時の経験が、今の岡野さんのタフな仕事でも役に立っていることがわかりました。

岡野さん、ありがとうございました!

 

 

 

インターンの先輩に聞く!!~ボランティアで社会貢献~

こんにちは、京都事務所インターンの大学3回生、椿です。

大学では化学を勉強しています。

インターンに気候ネットワークに来たのは 私は高校生の時から地球環境に興味があり、理系のフィールド以外の視点から地球環境を見てみたい、と思ったからです。

今回は先輩ボランティアの鈴木皓博さんにお話を伺いました。

現在はどんな仕事をしていますか?

社会人2年目で積水ハウス株式会社、事業所総務課で働いています。

どうしてボランティアを始めたのですか?

環境問題に関心があり、地域社会での活動に関与し、社会貢献がしたいからです。また、会社以外の組織に属することで、視野を広くしたいという気持ちがあります。

ボランティアで印象に残っていることを教えて下さい。

子どもたちの素直さです。授業では、クイズなどで地球温暖化のしくみなどを説明したあと、夏休みに「エコライフチャレンジ」という宿題に取り組んでもらいます。多くの子どもたちが真面目に取り組み、夏休み後の振り返りの授業では、結果を嬉しそうに話してくれます。

また、注意していたのは、子どもたちの意見をむやみに否定しないことです。一回きりの授業ですから、嫌な思い出にはしたくない。勘違いは、授業中に自分で気づいてもらえるように意識していました。子どもの方が考え方も柔軟ですからね。

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活動を通して学んだことはありますか?

様々な年代のスタッフや地域ボランティアの方と活動する中で、コミュニケーションの大切さを学びました。また、子どもたちにどうしたら正しくわかりやすく伝えられるか、実践的に学べました。これらの経験は社会人になってから特に役に立っています。

今後に向けて

企業とNPOの連携を強化していきたいです。まずはその一歩として、当社のマッチングプログラムというCSR活動において気候ネットワークを推薦し、支援が決定しました。今後も、社会人ボランティアという立場で何が出来るのかを考えながら、支援を続けていきたいです。


 

鈴木さん、ありがとうございました。

深いお話を聞くために心がけること~インターン・インタビュー研修~

 こんにちは、京都事務所インターンの江並・金・矢野です。

この夏インターンとしての取り組みの中に先輩の方からお話を聞くという企画があります。その準備として、8月6日に気候ネットワークの京都事務所にて、かつての先輩インターン、武田邦子さんからインタビュー研修を受講しました。

インタビュー研修

まず「お話を聞く」基本ルールを学ぶためインタビュー映像を見てシミュレーションをしました。次に、インターン生同士で組になり実践練習をしました。その後、実際に活かせる話の聞き方についてインターン生同士で考え、話し合いました。そして最後に、学んだことを実際に試してみるために武田さんからお話を聞かせていただきました。

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インタビュー研修のようす

 

今回のインタビュー研修を終えて学んだことは、3つあります。

  • 適度に相槌を打ったり表情豊かなリアクションをすることで、話し手にとって質問に答えやすい雰囲気づくりをする。
  • 話し手の答えは、聞き手がどれだけ興味・関心をもっているかで変わる。聞き手が、話に共感しそれを態度に表すこと。わからないことをきちんと口に出して聞くことによって話を深く聞き出すことができる。
  • 話が本筋から脱線したとしても、そのことで話題が広がって、興味深い話が聞ける場合もある。

話し手が話しやすい、自然な雰囲気づくりを

インタビューをスムーズに進行するためには、自分の知りたい質問を準備するだけではいけないようです。話しやすさへの配慮とこころの余裕が必要であることを学びました。話し手が話しやすい、自然な雰囲気を作ることがインタビューのカギです。

 武田さん、ありがとうございました!