「スタッフの日々」カテゴリーアーカイブ

「第六回サステナブルファイナンス大賞」授賞式報告

2021年1月20日、一般社団法人環境金融研究機構(RIEF)が主催する「第六回(2020年)サステナブルファイナンス大賞 」のオンライン表彰式が開催され、NPO/NGO賞を受賞した気候ネットワークを代表して平田理事が参加しました。

 

この賞は、RIEFが日本市場で環境金融・サステナブルファイナンスの分野で目覚ましい活動を展開している金融機関、企業、その他の団体等を顕彰しているもので、今回は大賞を筆頭に、優秀賞、サステイナブル・イノベーション賞など計13件が選出 されました。

気候ネットワークは、みずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)に対し、金融機関の経営についてパリ協定との整合性を求める株主提案をしたことが評価 されたわけですが、先例のない試みだったことも注目された理由のひとつでしょう。

国際交渉への参加やエネルギー政策の提言など幅広い活動を行っている気候ネットワークとしても、株主提案は大きなチャレンジでしたが、株主総会の日にこの株主提案に35%もの投資家から支持を獲得するなど、予想を超えた結果を得られました(その後の調査で、213機関・団体のうち、172機関・団体(系列会社による議決権更新の結果を含む)が本提案に賛成が判明 )。

この気候ネットワークの試みが、RIEFにも高く評価いただけたことは大変光栄です。私たちの提案は否決されてしまいましたが、世界では銀行や企業に対してNGOから提出された気候変動やエネルギーに関連する株主提案が可決される事例も出てきており、この動きは今後も増えていくと見られています。

とはいえ、株主提案されるまでもなく金融機関や企業が自発的に有効な気候変動対策を進めてくれるのが望まれます。このサステナブルファイナンス大賞でそれぞれの取り組みが表彰された企業や団体、さらには過去5回の受賞企業や団体が、今後もいっそう「サステイナブル」な活動を拡大・加速させ、各業界あるいは分野での気候変動対策を牽引して欲しいものです。

もちろん、気候ネットワークも日本の環境金融に風を送り続け、環境対策を促進すべく尽力していきます!株をお持ちの方がいれば、その会社の環境対策方針を確認するとか、株主として気候変動を促進する議案に賛成するとか、株主総会で思い切って意見するとか、何かアクションするきっかけになれば幸いです。

そして、コロナ禍で街頭アクションなどができない状況が続いていますが、道端で声を挙げているNGOや団体を見かけたら是非応援してください。

海の環境汚染:モーリシャス沖 貨物船「わかしお」座礁

東京事務所の鈴木です。今回はいろいろありましたが、海の大事件を振り返ってみました。

さまざまな海の環境問題がありますが、7月にインド洋の島国モーリシャス沖での貨物船「わかしお」が座礁した事件(あえて事件と言っておきます)は2020年の衝撃的なニュースのひとつです。大型タンカーの座礁による悲劇は過去にもありましたが、日本の会社が所有する船が、貴重な環境保護海域であり世界でも有数の観光地でもあるモーリシャスで問題を起こしたため、連日、日本のメディアにも取り上げられました。あれから、約5か月。事件を振り返ってみます。 続きを読む 海の環境汚染:モーリシャス沖 貨物船「わかしお」座礁

第5次男女共同参画基本計画について気候変動の視点から考えてみた

9月7日まで、政府は、第5次男女共同参画基本計画(素案)についてのパブリックコメント(意見募集)を実施しています。そこで、気候変動の視点からこの計画案について考えてみたいと思います。 続きを読む 第5次男女共同参画基本計画について気候変動の視点から考えてみた

コロナ禍と気候変動 #すべての危機と闘う

世界は今、危機の只中にあります。

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって、世界の感染者数は619万人、死者数は37万人を超え(2020年6月2日時点)、今もなお増え続けています。2020年11月の気候変動枠組条約締約国会議(COP)も、パンデミックのため、2021年11月へと延期されました。

人々の関心はこの新しい危機に集中していますが、気候変動というもうひとつの「古い」危機も依然深刻です。気候災害は世界各国・各地域で猛威を振るっており、適応可能な限界を超えて人々の暮らしや生命、そして経済・社会・文化の基盤に甚大な損失と被害を与えています。温暖化で永久凍土が溶けて氷に閉じ込められていた病原菌が解き放たれる恐れがあるともいわれています。

病原菌に限らず、気候変動は、貧困、格差、差別、紛争、暴力、自然破壊といった他の深刻な問題の「脅威を倍増させる(threat multiplier)」との指摘もあります。

コロナ危機と気候危機、この二つの危機にどのように向き合うべきでしょうか。 続きを読む コロナ禍と気候変動 #すべての危機と闘う

なぜ石炭は「叩かれる」のか?〜小泉環境大臣も指摘する世界と日本のギャップ〜

京都事務所の伊与田です。先月、COP25マドリード会議に参加してきました。

COP25で炎上した日本の石炭政策

COP25開幕時には、グテーレス国連事務総長は「多数の石炭火力発電を計画・新設している地域がある。『石炭中毒』をやめなければ、気候変動対策の努力は全て水泡に帰す」とスピーチしました。また、11日には石炭について「唯一にして最大の障害」とも述べています。

このような国際常識を背景に、今会合では、これまで以上に、日本を名指しした、石炭火力発電推進方針への批判が行われました。

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気候危機の最前線:台風19号の災害復興ボランティアに参加して〜福島県郡山市〜

こんにちは、京都事務所の防災士・広瀬です。

災害復興ボランティアの経験からの学び

防災士としての活動は2年目を迎えました。これまで災害復興ボランティアとして岡山県真備町で家財の搬出、大阪北部地震後の地域ニーズ調査などの経験をしてきました。

最初は、少しでも被災された方々のお役に立ちたいという思いが大半でしたが、現地に行くことで多くの学びがあることもわかって来ました。その学びを日々の活動に役立てることがいかに重要なのか考えるようになってきました。

今回、台風19号による豪雨によって被災地となった福島県郡山市に行き、災害復興ボランティアに参加してきました。この活動から学んできたことをここに記します。

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台風と地球温暖化〜危機の根本原因に目を向ける〜

台風・豪雨の被害に遭われている皆様に心よりお見舞い申し上げます。

近年の台風や豪雨は、日本各地に甚大な被害をもたらしています。今月のスーパー台風・台風19号では、交通網、住宅、工場、農業などビジネスに破滅的な被害がありました。農林水産関係だけでも、被害総額は1000億円以上。86人にのぼる人命も奪われました。

激化する台風に、「もしや地球温暖化の影響?」との声も聞こえてきます。では、台風と地球温暖化にはどんな関係があるのでしょうか? 続きを読む 台風と地球温暖化〜危機の根本原因に目を向ける〜

台風19号接近 早め早めの対策が大事!

こんにちは、京都事務所の防災士広瀬です。

10月だというのに、ここしばらくは、まだまだ半袖で過ごせるほどの陽気です。日本の南海上には心配な台風が・・・
早め早めの避難が大切。

みなさん、自分の命を守るための準備をしてください。 続きを読む 台風19号接近 早め早めの対策が大事!

海での温暖化現象:サンゴに忍び寄るマイクロプラスチック汚染

気候ネットワーク東京事務所の鈴木です。

海のマイクロプラスチックが問題視されています。プランクトンを食べる魚が間違ってプラスチックを食べて体内に蓄積してしまうだけでなく、プランクトン自体がマイクロプラスチックを取り込んでしまっているとの報告もあり、そうなると、魚は直接的にも間接的にもマイクロプラスチックを食べていることになります。そして、マイクロプラスチックの汚染は、なんとサンゴにも及んでいました。 続きを読む 海での温暖化現象:サンゴに忍び寄るマイクロプラスチック汚染

自然エネルギーでつくられた線香「馬場水車場のお香」がすごい!

災害レベルの記録的な猛暑が猛威を振るっていますが、いかがお過ごしでしょうか。このお盆休みに帰省して、家族や親戚と過ごす方もいらっしゃることでしょう。この時期、仏教徒のうちにとっては、仏間と線香の香りは切っても切り離せないもの。蚊取り線香もこの季節ならではです。

というわけで、今回のテーマは、「線香」。お世話になっている環境ジャーナリストの佐藤由美さんに教えていただいた、「馬場水車場のお香」について紹介したいと思います。 続きを読む 自然エネルギーでつくられた線香「馬場水車場のお香」がすごい!