バルセロナで見た脱炭素社会へのヒント

 

今年5月に気候ネットワークに入職しました菅原です。1年半ほどスペインのバルセロナに滞在していたので、そこで感じたことを振り返ってみました。

居住区に溶け込んだ緑の空間

バルセロナ市は、地中海に面した、コンパクトで人口密度が高い、スペイン第2の都市です。ガウディを始めとする、有機的なデザインの建築物や、自由でゆったりとした雰囲気が素敵なところです。

現地の人々は外で時間を過ごすのが好きで、道には飲食店のテラス席や、公共のベンチがたくさんあります。私が特に好きだったのが、街中に植わっている多様な木々です。見た目が美しいのはもちろんのこと、日差しの強いスペインでは木々が提供する日陰が欠かせません。 続きを読む バルセロナで見た脱炭素社会へのヒント

【開催報告】気候アクションワークショップ第一弾を終えて

気候ネットワークでは、脱炭素社会の実現に向けて効果的にアクションをしてみたいという方を対象に、「気候アクションワークショップ」を開催しました。本ワークショップは、参加者同士でつながり、意見を深め合い、自分のアクションには何が必要かを探り、行動につなげることを目的としています。 続きを読む 【開催報告】気候アクションワークショップ第一弾を終えて

【開催報告】養成講座・気候アクションワークショップ

【第1回】レクチャー「気候危機と脱炭素社会への展望」&座談会
~仲間と一緒に最初の一歩をふみだそう!

こんにちは、スタッフの小畑です。

脱炭素社会の実現に向けて、効果的にアクションしてみたいという方は少なくはないのではないでしょうか。

気候ネットワークではそのような方を対象とした「気候アクションワークショップ」開催しています。「気候アクションガイド」を活用しながら3回の講座を通して、参加者同士でつながり、意見を深め合い、自分のアクションには何が必要かを探り、行動につなげることを目的としています。初回は気候ネットワーク会員やボランティアの参加者と一緒にはじめの一歩となるアクションについて考えました。

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映画「グレタ ひとりぼっちの挑戦」の上映会を開催!

4月10日、横須賀のヨコスカ・ベイサイド・ポケットにて、映画「グレタ ひとりぼっちの挑戦」の上映会が行われました。この上映会は、気候変動について考え行動できるきっかけになることを願って、横須賀市や三浦市の市民が企画したものです。

この映画の主人公のスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんは、15歳の時から「気候のための学校ストライキ」という看板を掲げ、学校を休んで政府に気候変動に対する行動を求めました。グレタさんの始めた活動が、若者を中心に世界に広がっていく様子や、2019年ニューヨークで開催された国連気候変動サミットに参加するためにヨットで大西洋を横断することになったプロセスが描かれています。(詳しくはこちら

今回の上映会に協力する形で気候ネットワークの東京事務所から4名が運営スタッフとして参加しました。

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世界気候アクション0325に参加します!

こんにちは、新しく気候ネットワーク東京事務所に入職した小畑です。

世界の数百万人の若者を中心にFridays For Future(未来のための金曜日、以下FFF)が開催する「世界気候アクション」が、今年も3月25日(金)に開催されます。

世界気候アクションは、過去にも年数回のペースで行われてきました。前回はCOP26(気候変動枠組条約第26 回締約国会議)に合わせてアクションが企画されました。(詳細はこちら

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映画「グレタ ひとりぼっちの挑戦」を観て 

こんにちは、スタッフの広瀬です。スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんの素顔に迫るドキュメンタリーで映画”グレタ ひとりぼっちの挑戦”を観てきました。

 

 

この作品は、気候変動への政府の対応に抗議する当時15歳の少女として世界に知られるようになったグレタ・トゥンベリ-に活動初期からスウェーデンのドキュメンタリー映画監督ネイサン・グロスマンが自ら密着し、環境活動や貴重なプライベートを映し出している。気候変動に興味がなかった人だけではなく、これまでのグレタの活動を断片的に受けとめて来た人も、グレタに影響されてアクションを起こした若者も、それぞれに見ごたえがある作品ではないだろうか。

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【袖ケ浦講演会報告】気候変動から私たちの未来を考える~私たちにできること~

 2019年に石炭火力発電所の建設計画が中止された千葉県の袖ケ浦市では現在、大規模な天然ガス火力発電所の建設が計画されています。その袖ケ浦市で、昨年(2021年)の1225日、火力発電の問題に取り組んできた市民団体「袖ケ浦市民が望む政策研究会」が主催する講演会「気候変動から私たちの未来を考える ~私たちにできること~」が開催され、気候ネットワーク理事の平田仁子が基調講演を行いました。本稿ではその内容についてご紹介します。 続きを読む 【袖ケ浦講演会報告】気候変動から私たちの未来を考える~私たちにできること~

新しいスタートに向けたご挨拶(平田仁子)

(English below)

私事で恐縮ですが、こちらのブログを通じて、本日をもって気候ネットワークを退職しますことをお知らせさせていただきます。

私が気候ネットワークに参加したのはCOP3後の団体設立時でしたので、約四半世紀という自身の人生のほぼ半分にあたる時間をともに歩んできました。この間、さまざまな方と出会い、学び、議論し、また、たくさんの励ましや応援をいただきました。気候変動はどこまでいっても奥深いテーマであり、この問題にぶれずに向き合い続ける機会を与えてくれた気候ネットワークという場こそが、私を育ててくれました。

日本におけるNGOの位置はこの数十年の間にいくらかの変化があり、力を備えてきたと思いますが、今でも厳しいことには変わりありません。社会における認知や参加・支援の輪も、問題の大きさに照らせば全く足りません。それでも、知恵を絞り、協力者とともに取り組んできたことで得られた成果や見えてきたこともあります。今年2021年にゴールドマン環境賞の受賞に至ったのも、継続したチームワークがあったからこそだと思っています。

しかし、気候変動を巡る情勢は一層厳しく、今、重要な局面を迎えています。日本のNGOとしての気候ネットワークの役割は今まで以上に重要になっています。浅岡代表とスタッフがその役割を担い、仲間を増やし、この大きなチャレンジに力強く取り組んでいけるよう、引き続きのご支援をお願いいたします。

私自身の目線も変わらず市民社会にあります。これからも理事として気候ネットワークを応援しながら、今後、私自身が果たせることを見定め、2022年に新しい形でのスタートを切りたいと考えています。そして、市民社会を育んでいくことを通じて困難を乗り越えていけるよう、大きな希望を持って歩んでまいります。

感謝の気持ちはとても言い尽くせませんが、これまで様々な形でお世話になった皆様に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

今後につきましては、LinkedInもしくはツイッター(@kimihirata)でお知らせいたします。

平田仁子

My Departure and New Journey

Dear all,

Please allow me to use this blog space to discuss something personal and announce that today will be my final day at Kiko Network.

I joined Kiko Network from its start just after COP3 in 1998. Since then, I have spent almost half my life with Kiko Network, which has provided me a space to dedicate myself to the complex and multi-faceted issue of climate change. During this journey, I have met many people, talked with them, received encouragement and support from them, and learned from them. Through this work, I have grown both professionally and personally.

The position of NGOs in Japan has grown stronger over the last few decades, but many challenges still remain. In light of the scale of this issue, social awareness, public participation and support are still not sufficient. Nevertheless, even with limited capacity, we have been able to achieve a great deal and gain many new insights through the wisdom and efforts of our supporters and collaborators. Being awarded the Goldman Environmental Prize in 2021 is proof of the power of our network.

We are now facing an unprecedented climate crisis, and in this critical moment the role of Kiko Network as a Japanese NGO is more crucial than ever. I’m confident that Mie Asaoka and my colleagues at Kiko Network will continue to work hard to tackle these immense challenges. Please continue to support us and our work; I will continue to do so as a Board Member, too.

Now, I will take a new step and once again challenge what I believe I can do. I will continue to be closely engaged with civil society and climate work, and I hope that we will walk forward together in overcoming these challenges of our time, affirming our belief that change is possible.

To follow me on my next steps, please find me on LinkedIn or my Twitter (@kimikohirata).

Thank you all.

Kimiko Hirata

気候変動政策の国際的な評価ランキング!日本の順位は60カ国中「第45位」 

東京事務所の鈴木です。

いきなりですが、日本の気候変動対策は世界的にみてどのぐらいの順位だと思いますか?

英グラスゴーで開催された国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)で、世界の国々が気候変動対策について議論していた最中の9日、ドイツのNGOジャーマンウォッチが主要排出国60カ国の気候変動政策の評価ランキング「気候変動パフォーマスインデックス2022(原題:Climate Change Performance Index 2022, CCPI)」を発表していたので、紹介します。

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市民のチカラで、気候変動を止める。