「防災」タグアーカイブ

コロナ禍と気候変動 #すべての危機と闘う

世界は今、危機の只中にあります。

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって、世界の感染者数は619万人、死者数は37万人を超え(2020年6月2日時点)、今もなお増え続けています。2020年11月の気候変動枠組条約締約国会議(COP)も、パンデミックのため、2021年11月へと延期されました。

人々の関心はこの新しい危機に集中していますが、気候変動というもうひとつの「古い」危機も依然深刻です。気候災害は世界各国・各地域で猛威を振るっており、適応可能な限界を超えて人々の暮らしや生命、そして経済・社会・文化の基盤に甚大な損失と被害を与えています。温暖化で永久凍土が溶けて氷に閉じ込められていた病原菌が解き放たれる恐れがあるともいわれています。

病原菌に限らず、気候変動は、貧困、格差、差別、紛争、暴力、自然破壊といった他の深刻な問題の「脅威を倍増させる(threat multiplier)」との指摘もあります。

コロナ危機と気候危機、この二つの危機にどのように向き合うべきでしょうか。 続きを読む コロナ禍と気候変動 #すべての危機と闘う

コロナ禍の時代、気候災害と地震に備える

この夏の災害対策を見直そう

こんにちは、防災士の広瀬です。

先日、関東で2夜連続地震が起きました。千葉県を震源地として「緊急地震速報」が発表され、強い揺れに警戒が呼びかけられました。コロナ禍の中でどの様な避難ができるのか、考えるきっかけになった人も多かったのではないでしょうか。

地震だけではなく、夏に向けて、風水害に備える災害対策に、感染症予防を加えることが必要です。

豪雨、台風、熱波、地震にコロナ禍;複合災害が多発している

近年では気候変動による豪雨災害が毎年発生しています。日本を襲う南海トラフを始めとした巨大地震も秒読みと見られる中、双方が同時に発生する可能性も考えられます。

例えば、最近の2年間の自然災害を振り返ってみましょう。 続きを読む コロナ禍の時代、気候災害と地震に備える

気候危機の最前線:台風19号の災害復興ボランティアに参加して〜福島県郡山市〜

こんにちは、京都事務所の防災士・広瀬です。

災害復興ボランティアの経験からの学び

防災士としての活動は2年目を迎えました。これまで災害復興ボランティアとして岡山県真備町で家財の搬出、大阪北部地震後の地域ニーズ調査などの経験をしてきました。

最初は、少しでも被災された方々のお役に立ちたいという思いが大半でしたが、現地に行くことで多くの学びがあることもわかって来ました。その学びを日々の活動に役立てることがいかに重要なのか考えるようになってきました。

今回、台風19号による豪雨によって被災地となった福島県郡山市に行き、災害復興ボランティアに参加してきました。この活動から学んできたことをここに記します。

続きを読む 気候危機の最前線:台風19号の災害復興ボランティアに参加して〜福島県郡山市〜

台風と地球温暖化〜危機の根本原因に目を向ける〜

台風・豪雨の被害に遭われている皆様に心よりお見舞い申し上げます。

近年の台風や豪雨は、日本各地に甚大な被害をもたらしています。今月のスーパー台風・台風19号では、交通網、住宅、工場、農業などビジネスに破滅的な被害がありました。農林水産関係だけでも、被害総額は1000億円以上。86人にのぼる人命も奪われました。

激化する台風に、「もしや地球温暖化の影響?」との声も聞こえてきます。では、台風と地球温暖化にはどんな関係があるのでしょうか? 続きを読む 台風と地球温暖化〜危機の根本原因に目を向ける〜

台風19号接近 早め早めの対策が大事!

こんにちは、京都事務所の防災士広瀬です。

10月だというのに、ここしばらくは、まだまだ半袖で過ごせるほどの陽気です。日本の南海上には心配な台風が・・・
早め早めの避難が大切。

みなさん、自分の命を守るための準備をしてください。 続きを読む 台風19号接近 早め早めの対策が大事!

豪雨・台風に備えるには:防災士がおすすめする水害対策

こんにちは。京都事務所の広瀬(防災士)です。

現在台風25号が日本海を北東に進んでいます。進路が予想通りの場合、西日本や東日本では季節外れの暑さになる可能性も出てきました。今日は、水害対策について、記事を書いてみました。

続きを読む 豪雨・台風に備えるには:防災士がおすすめする水害対策

地球温暖化と防災〜防災士、災害復興ボランティアに参加する〜

こんにちは、京都事務所スタッフの広瀬です。防災士としても活動しています。

今年、猛暑、豪雨、台風、地震によって被災された皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、被災地の1日も早い復旧をお祈りしています。

猛暑・豪雨・最強レベル台風:災害の年

今年は猛暑、豪雨、最強レベル台風に見舞われ、まるで「温暖化が進んでしまった2100年の予報」を思い起こさせるような被害が頻発。防災への関心は非常に高まることとなりました。

2002年にヨーロッパで広大な範囲で大洪水が起きたのを覚えていますか?このとき、日本の専門家は、同様の大洪水が日本で起きたら、狭い範囲で多くの人が生活しているために、日本ではもっと多くの被害が出るだろうと指摘していました。今年の気候災害とその被害を考えれば、当時の専門家の警告が、その後の日本の防災対策にどれくらい活かされただろうかと考えさせられます。

少しでも多くの方に、地球温暖化と防災について考えていただきたいと思い、今回、記事にまとめてみました。

続きを読む 地球温暖化と防災〜防災士、災害復興ボランティアに参加する〜