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豪雨・台風に備えるには:防災士がおすすめする水害対策

こんにちは。京都事務所の広瀬(防災士)です。

現在台風25号が日本海を北東に進んでいます。進路が予想通りの場合、西日本や東日本では季節外れの暑さになる可能性も出てきました。今日は、水害対策について、記事を書いてみました。

気候災害!強い台風・豪雨が日常化

今年は9月までに24個の台風が発生しました。9月上旬に日本に上陸した台風21号は、中心気圧955ヘクトパスカル、最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートル(鉄塔が曲がるくらいの風)と、25年ぶりの最強レベル台風となりました。

台風21号の影響で折れた木 京都府南丹市 2018年9月(撮影:広瀬)

その爪痕が残る中、9月末には台風24号が上陸し、またしても多大なる被害をもたらしました。心配された通り、秋雨前線が刺激され、大雨の被害も深刻でした。

台風25号 2018年10月5日 正午 気象庁HPより

身近でできる豪雨・台風・水害対策のポイント

今回の記事では、地球温暖化の進行に伴ってますます増えると思われる「万が一」に備え、身近でできる豪雨・台風・水害の対策の要点を以下にまとめてみました。

台風・豪雨前の備え

普段の備え

1,ハザードマップの確認(浸水が想定されている区域を確認)

2,避難場所の下見をする。避難場所を家族で確認する。

3,家族がそれぞれ違う場所にいる場合、連絡手段を決めておく。

災害伝言ダイヤル(171)

https://www.ntt-west.co.jp/dengon/

4,雨水排水溝を手入れする。ベランダ、玄関前など外部の雨水の排水溝は、一旦詰まると雨水が流れずどんどん溜まっていくため、常に手入れを行う。

5,持ち出し用防災グッズを準備する(例:水は1人1日あたり3リットルを2〜3日分)

非常用持ち出し袋は2,3日分。背中にしょえるくらいに。

 

台風直前の備え

1,正しい情報の入手 地域の自治体による広報を聞く(自治体のHPなど)

2,持ち物の確認

3,近所の人への声かけ   (特に高齢者には早めに)

4,避難場所の最終確認(災害の種類によって違う場合あり)

5,避難前には必ず電気のブレーカーを落とす

 

台風・豪雨時の備え

1,気象情報に注意する

次の国土交通省のウェブサイト等が参考になる。

川の防災情報(国土交通省)

2,迅速に避難する

避難は浸水する前が原則!避難勧告や避難指示(緊急)がでたら、ためらわず避難する。「避難指示(緊急)」は、「避難勧告」に比べ事態がより切迫していることを示している。避難が空振りになれば幸いという意識を持つ。

避難準備・高齢者等避難開始いつでも避難を始められるように準備することや、危険を感じる人や避難に時間を要する人は避難を開始することを呼びかけるもの。

2009年 7月 22日 7名が犠牲になった山口県防府市真尾地区・特別養護老人ホーム「ライフケア高砂」付近

3,屋外での危険を避ける

水深が膝下を超えると、安全な避難は困難であり、無理をせず、屋内の高い場所に移動する。

4,運転での危険を避ける

豪雨時、水かさが増してきたときは、車を放置する。緊急車両の妨げにならないよう、キーはつけたままにする。高架道路・鉄道の下のアンダーパスは浸水している危険性が極めて高いので回避する。

日頃から、自分にあてはめて、備える

先月の台風21号は甚大な被害をもたらしましたが、その後、関西空港の連絡橋は驚くべきスピードで修繕されました。復旧は途上のところもありますが、多くの人の日常生活が元通りになりつつあることは、本当に良かったと感じています。

しかし、一方で、このことで喉もとすぎれば・・ということにならないかが心配です。

どうかみなさん、自分にあてはめて、備えてください。

 

地球温暖化と気候災害

このまま地球温暖化が進むと、命に関わるようなひどい豪雨、猛暑、勢力の強い台風などの災害がますます深刻化すると考えられています。

日頃からできる災害への備えに加えて、気候変動の緩和(つまり、温室効果ガス排出削減)と適応を日常的にとりいれていく工夫が必要です。地球温暖化問題を一人ひとりが自分にあてはめて考えていかなければ、これから先、災害に立ち向かうことはできないと私は考えます。

いくつもの災害を経験し、乗り越えてきた日本人のポテンシャルを活かすときではないでしょうか。

 

参考文献

教育現場の防災読本

地球温暖化と防災〜防災士、災害復興ボランティアに参加する〜

こんにちは、京都事務所スタッフの広瀬です。防災士としても活動しています。

今年、猛暑、豪雨、台風、地震によって被災された皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、被災地の1日も早い復旧をお祈りしています。

猛暑・豪雨・最強レベル台風:災害の年

今年は猛暑、豪雨、最強レベル台風に見舞われ、まるで「温暖化が進んでしまった2100年の予報」を思い起こさせるような被害が頻発。防災への関心は非常に高まることとなりました。

2002年にヨーロッパで広大な範囲で大洪水が起きたのを覚えていますか?このとき、日本の専門家は、同様の大洪水が日本で起きたら、狭い範囲で多くの人が生活しているために、日本ではもっと多くの被害が出るだろうと指摘していました。今年の気候災害とその被害を考えれば、当時の専門家の警告が、その後の日本の防災対策にどれくらい活かされただろうかと考えさせられます。

少しでも多くの方に、地球温暖化と防災について考えていただきたいと思い、今回、記事にまとめてみました。

「防災」ってなに?

「防災」というのは、皆さんご存知の通り、災害を未然に防ぐために行われる取り組みのことです。命を守ることはもちろん、特に最近では人びとが築き上げた生活の質を守っていくために、被害を最小限に抑えることが重要と考えられています。

温暖化が進むことで、これからますます深刻化する気象災害に対し、これまでの経験をどのように活かせるか、今年7月に発生した西日本豪雨によって被災地となった岡山県真備町での災害復興ボランティアの経験から考えてみました。

大きな被害をもたらした、西日本豪雨災害

7月に台風7号が日本に接近すると、梅雨前線を刺激して、大雨を長期間降らせる筋状の雨雲(線状降水帯)が発生し、広島や岡山付近に停滞。この影響で、西日本から東海地方にかけて雨量は観測史上最大値を更新しました。

屋根まで浸水してしまった家

 

気象庁が、「今回の豪雨が過去の豪雨災害と比べて、極めて大きなものだった」とコメントしたのが印象的でした。この豪雨により、北海道から鹿児島まで広範囲に及び、死者227人、行方不明10人、家屋の全壊6,296棟と、甚大な被害をもたらしました。

京都市災害ボランティアセンターを通じて、災害復興ボランティアに参加

西日本豪雨災害では、多くの地域で水が引いた後、迅速にボランティアセンターが設置されました。しかし、広範囲に及ぶ災害だったため、ボランティアを希望する多くの人が、どこへ行くべきか、頭を抱えたと聞いています。

防災士として活動を始めたばかりの私は、たまたま、京都市災害ボランティアセンターが、被害が大きかった岡山県真備町への災害復興ボランティアバスを出すことになっていたので、それを利用することにしました。

移動中のバスの中では、自己紹介をし、グループ活動がスムーズに行くよう配慮もあり、到着する頃には、周りの人たちとすっかり仲良くなれました。26回もボランティアに参加されている人からは、雰囲気作りの大切さを教えてもらいました。

ボランティアセンターからは、長靴、ゴム手袋、ゴーグル、防塵マスク、水2リットルなど、感染症予防や、土埃から身を護るための対策をしっかりするように注意喚起がなされ、また、単独で参加すると、時間をようする手続きも、前もって倉敷市災害復興ボランティアセンターへ手続きをしてくれているため、到着してから活動するまで、非常にスムーズでした。

災害復興ボランティア:現地の活動とは

道路沿いにはあちこちに瓦礫置き場とは別に土砂置き場が設置されている。(撮影:広瀬)
民家の床下の泥を出す作業

私が担当したのは、15人で活動する1軒のお家。台所のシンク、お風呂などを取り外し、床をめくって、床下のドロ出しをする作業でした。

水害から1ヶ月経つのに、まだ壁は乾ききっておらず、一方で床下では、乾燥した泥が浮き上がっていました。バスタブを外しているとき、製造年月日から、築10年のお家だったことがわかりました。

必死で作業を進めているつもりなのに、水回りの作業は難しくてなかなか思うように捗りません。一体何ができるのか、無力さを感じながらも、無心で作業を続けました。

猛暑の影響で、10分ごとに水分補給の声がかかります。熱中症予防のため、こういった作業は、2時間で終了と決まっています。ひとまず、取り外したものを外に出し、バスに戻る時間ギリギリまで活動しました。

 

荷物を置くためのブルーシートを設置(撮影:広瀬)
家主さんからの言葉

帰り際に家主さん夫婦とお話ができました(この地区の町内会長さんだそうです)。

「今日は遠くから有難うございました。暑い中本当に助けていただいてありがとうございました。まだまだ復興には時間が必要です。こうなってしまって何もお礼する事はできませんが、出荷できなくなった桃をみなさん持って帰ってください。」

という挨拶。何とも胸がいっぱいになりながら、みんなで桃を大切に持ってバスに乗りました。

現地で頂いた桃。
「もっと活動したい」ボランティアの強い思い

京都へ帰るバスの中では、アンケートを書く時間があり、京都につく頃に共有されました。お手伝いの経験も大事でしたが、受け入れてくださった現地の方の姿勢にも大きなものを頂いたと思います。

多くの人は、「もっと長く作業時間があればよかった」と書いていたそうです。今年の猛暑や、現地の状況を考えると時間に制限があるのも、よくわかります。しかし、もっと活動したいというボランティアさんの強い気持ちもよくわかる結果でした。

豪雨被害の爪痕を残す、岡山県真備町のようす(撮影:広瀬)

9月25日現在、真備町の避難所で生活している人は、244人となりました。当初の2600人からすると、随分減りましたが、まだまだ復興には時間がかかりそうです。

 

豆知識 災害ボランティア活動の変遷

阪神淡路大震災と「ボランティア元年」

1995年に阪神淡路大震災が起きました。その時全国から救援のため駆けつけたボランティアは、兵庫県の推計では震災から1年間で延べ約138万人だったそうです。この年の12月、「ボランティア」という言葉が初めて法律に明記され、「ボランティア元年」とも言われるようになりました。

被災者のニーズとボランティアを調整する「災害ボランティアセンター」

阪神淡路大震災では、ボランティアが果たした役割は非常に大きかったのですが、その一方で、被災者のニーズとボランティアをつなぐコーディネート機能の不在が課題となりました。このことをきっかけに「災害ボランティアセンター」と言うしくみが作られるようになり、最近では発災からすぐに設置されるようになっています。

 

防災・環境教育のこれから
〜過去から学び、未来に活かす〜

各地に伝わる先人の「防災の知恵」に学ぶ

現地の新聞記事から、真備町の倉敷市立川辺小学校には、昭和51年の記録的な大雨による水害を受けて設置された石碑が立っていることを知りました(大人の膝下くらいの水位を刻んでいるそうです)。

この地域で使われている小学校の副読本には、今回決壊した小田川の主流である高梁川の改修工事の歴史が書かれていて、先人の知恵で安心して暮らせるようになったとの内容が記されているそうです。

この地域に限らず、日本のさまざまな地域でこのような副読本はあるのでしょう。学びの中で、「だからこれからは大丈夫」とするのか、「過去の経験から、この場所は水害のリスクが高いところ」と考えるのかでは、命を守るための行動は変わってきます。

これから深刻になる地球温暖化のリスクも

他方で、過去の経験からは考えられないような気候災害も起きるようになってきています。科学者は、猛暑、豪雨、台風などといった極端な気象現象と地球温暖化との関連を指摘してきました。今すぐCO2を全く出さない生活をみんなが実践したとしても、地球温暖化はすぐには止まりませんし、深刻な気候災害のリスクもしばらく続くことになります。

先人の苦労や功績とともに、気候変動がもたらす自然災害のリスクを知ることが大切です。地球温暖化の緩和・適応を考えていく環境教育・防災教育を積極的に取り入れていく必要があると私は考えます。

 

豆知識 地球温暖化の緩和と適応

緩和 省エネルギー、化石エネルギーから再生可能エネルギーへの転換などによって、地球温暖化の原因物質である温室効果ガスの排出量を削減し、地球温暖化の進行を防ぐこと。

適応 進行する地球温暖化に対して自然生態系や社会・経済システムを調整することにより温暖化の悪影響を軽減すること。例えば、温暖化の影響による海面上昇に対応するため、沿岸に高い堤防を設置したり、作物の作付時期の変更などの対症療法的対策など。クールビズも適応の一種だが、同時にエアコンの設定温度を低くしすぎないようにすることで緩和(ここでは省エネ)の効果も同時に得られる。

 

映画「不都合な真実2 放置された地球」~ノーベル平和賞のアル・ゴア氏が語る、気候危機とのたたかい~

京都事務所の伊与田です。先週、公開中の映画「不都合な真実2 放置された地球」を観てきました。いわずとしれた、2006年公開の映画「不都合な真実」の続編で、地球温暖化問題に警鐘を鳴らす米国の元副大統領アル・ゴア氏(ノーベル平和賞受賞)が気候危機に立ち向かう姿を追ったドキュメンタリー映画です。

映画「不都合な真実2 放置された地球」

公式ウェブサイト:http://futsugou2.jp/
劇場公開日(日本):2017年11月17日
総合評価:★★★★☆

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南太平洋の島国 フィジーにて

COP23に向けてフィジーに広がる気候変動への意識

今年の夏の間、COP23ボン会議の議長国を務めるフィジーに滞在する機会を得た。南太平洋に浮かぶ332の島からなるフィジーは、美しい海の高級リゾートのイメージがあるだろうが、世界で最初に京都議定書とパリ協定を締結した国でもある。滞在中、現地の新聞には毎日のように気候変動関係のニュースが登場していた。また、首都スヴァや国際観光都市ナンディなどで開催される地域のお祭りのテーマに「気候変動」が掲げられるなど、議長国を務めるCOP23をひかえて、気候変動の意識を盛り上げようという意欲が随所で感じられた。

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消えてゆく海の幸

 江戸時代から続く漁協権をもつという、千葉県木更津市の金田漁業協力組合。ノリやアサリをはじめ、東京湾の豊かな海の幸を長年に渡って人々の食卓に提供し続けています。しかし実は、開発による水質の変化や温暖化の影響によって、厳しい状況に置かれているのです。ニュースレター「気候ネットワーク通信」7月号の「気候の危機シリーズ」にも掲載した今回のインタビューについて、動画も交えて報告します。

 

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2016年の気候変動10大ニュース~パリ協定・トランプ・ディカプリオ~

京都事務所の伊与田です。

2017年1月18日、2016年の地球平均気温が観測史上最高を更新したと発表されました。そんな2016年の気候変動10大ニュースを、グローバルからローカルまで、独断と偏見で振り返ってみたいと思います(各ニュースに順位はありません)。

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海での温暖化現象:海水温上昇で沖縄サンゴが白化!海の生態系の異変の背景に温暖化?!

こんにちは。東京事務所の鈴木です。

先日、世界遺産グレートバリアリーフで進むサンゴ礁の白化現象について取り上げましたが、沖縄でもサンゴの白化が深刻な問題になっているので、ご紹介します。

白化サンゴ(環境省)
写真:環境省 那覇自然環境事務所 報道発表資料より

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「観測史上●●記録」を量産する時代~人類の生存を脅かす気候変動~

京都事務所の伊与田です。

猛暑や熱波、豪雨や水不足など、異常気象が日本でも世界でも大変な事になっています。そろそろ、これはマジでヤバいと思います。たくさんの人が言っていることですが、異常な気候はもう新たな日常になったといっていいのかもしれません。なんといっても、ここ最近、「観測史上●●記録」を量産し続けているのです。

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海での温暖化現象:グレートバリアリーフの危機的状況 オーストラリア政府の対策はホントに大丈夫?

東京事務所の鈴木です。夏なので、海の話題ということでグレートバリアリーフに起こっていることを取り上げてみました。

グレートバリアリーフは、オーストラリアに位置する世界最大のサンゴ礁地帯です。1981年にはユネスコ(UNESCO:国連教育科学文化機関)の世界自然遺産に登録されており、人工衛星からも確認できる「世界最大の生命体」です。

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